【第十四回:編集後記~Newsスナック】理不尽な別れの理由 | NewsCafe

【第十四回:編集後記~Newsスナック】理不尽な別れの理由

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男性から女性への別れを告げる理由として、度々、耳にするのが「君は一人でも生きていける女だから」と「君は俺がいなくても大丈夫」という理由である。

男の切り出すこの種の別れの理由が同じ男ながら、私にはまったく理解できない。

まず「一人でも生きていける女」など、いるものなのだろうか。
私はいないと思う。

社会生活を営む以上、大なり小なり、人とのつながりは必要である。それは男女とも、そうであろう。

仮に「私は一人で生きている」と断言できる人物がいるなら、かなり特殊な人格と生活様式を持っていると考えられる。そういった人物はそもそも恋愛をしてみようなどとは思わないに違いない。

よって「一人でも生きていける女」だからという別れの理由は勘違い、もしくは嘘である。

次に「俺がいなくても大丈夫」という理由についてだ。

別れを告げる相手の女性は、その男と恋愛関係になる以前から立派に生きてきたのであろうから、いなくても大丈夫といえば、大丈夫なはずである。
男と付き合い始めた途端、まったく金銭を手に入れる手段を持たなくなり、男がいなくては基本的な生活を営むこともままならない女性が好みなのであれば、最初からそういう女性を探せばよいし、そういう女性になって欲しい旨をきちんと伝えるべきである。

しかし恋人と別れることは精神的には大きな痛手となることは考えられる。その精神的ショックで大丈夫でなくなることあるだろう。だが、別れを告げる側が勝手に大丈夫だろうと決めつけられるものではないし、仮に別れても相手はショックを受けないと推測したとしても「別れを告げてもいい理由」であって「別れの理由」ではない。

よって「君は俺がいなくても大丈夫」という理由は説明として不十分である。

往々にして、この種の別れの理由の裏には「他に若い女ができた」か「か弱く見える可愛い他の女ができた」という本当の理由がある。

精神的にも経済的にも自分より弱い女性が好きという男は、プライドだけは高いがコンプレックスが強く、自分に自信のない、弱い男であることが多い。

確かに弱そうに見える女性はモテることが多い。しかし、弱そうにしている女に寄ってくるのは弱い男だけである。モテるのはいいことだが、交際相手は選ぶべきだろう。

「君は一人でも生きていける女だから」と「君は俺がいなくても大丈夫」などと、別れの理由を説明するのは弱い男であり、そして二股をかけている男であるケースが多いのだ。

そんな男なら別れて正解であろう。

[編集後記~Newsスナック/NewsCafe編集長 長江勝尚]
《NewsCafeコラム》
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