結婚に踏み切れない女性たち…「妥協して結婚」ってありえるの? | NewsCafe

結婚に踏み切れない女性たち…「妥協して結婚」ってありえるの?

恋愛 ニュース
先日、知り合った女性(28歳)は結婚相手を探し中。なかなかお眼鏡にかなう相手がいないそうで、「やっぱり、妥協しなくちゃいけないんですかねぇ」とぼやいていました。

「条件を挙げたらキリがないんだから妥協すべき」「この年齢まで来たら妥協できない!」などなど、「妥協」は恋愛・婚活のフィールドでよく耳にする言葉。今回は、これについて考えてみましょう!

そもそも、妥協の本来の意味を調べてみると「対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見いだし、おだやかに解決すること」とあります。

この「双方が」というのが大きなポイント。意外じゃないでしょうか? もっと一方的に「理想を下げる」とか「目をつぶる」とか、そういう印象があったかと思います。

そもそも「妥協しなくちゃ」と声高に語る人で、実際に妥協できる人はほとんどいません。

サービスや買い物ならいざ知らず、結婚という人間関係において「妥協」という言葉は使うべきではないでしょう。自分の理想と相手の条件が食い違ったからといって、そこで「妥協」という言葉が出てしまうようなひとは、すこし頭でっかちのきらいがあります。どれだけ考えても、結婚に踏み切れないはずです。

妥協とは「お互いに譲り合う」こと。「相手だって自分に対して譲歩しているのだ」という意識があればまだしもうまくやっていけるでしょうが、一方的に「私のほうが理想を下げてあげたのだ」と思って始める結婚は、幸福なものにならないでしょう。そこには、割り切っているようでいて、その実、ぐずぐずとあきらめきれない後味の悪さが感じられます。

「妥協」という言葉を振り回すぐらいなら、いっそのこと「結婚なんて誰としても一緒」と言うほうが、よほど前向き。

相手が誰であろうと、私はいい人間関係を築いてみせる。どんな人とでも、私はうまくやっていける。そういうタフなプライドのほうが、「ちょっとだけ妥協する」という後ろ向きなプライドよりも好感が持てます。

学者の内田樹の名言に「目の前に異性を10人並べられたらそのうち7人と結婚できるぐらいじゃないと。大人なんだから」というものがあります。

「妥協」という中途半端にかしこそうな言葉を、人間関係に持ち込まないよう気をつけたいものですね。

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

[photo by:lauren nelson]
《NewsCafeコラム》
page top