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強力なサポーター「イクジイ」

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共稼ぎ夫婦にとって「子育て」は大きな問題である。今回は、そんな課題解決のヒントについて語りたいと思う。

祖父母にとって孫は特別可愛いものである。「孫が来る・孫のところに行く」は晩年の一大イベント。60才を超えたメンバーが多い会合では「孫が風邪を引いたので…」はドタキャンの免罪符だ。ここ20年余り、小学校の入学祝のランドセルは祖父母から、初節句などの飾り物も祖父母から…はスッカリ定着。ランドセルのTVCMが異常に早い時期から流れるのは「祖父母へのアピール」といわれている。

そんなスポンサー役を超えて両親をサポートし、積極的に育児にかかわる「イクジイ」が世の注目を集めているようだ。
団塊の世代と言われる1947年生まれが65才と言う本格的なリタイア時期になるのと相関関係があると言われている。会社人間で生きてきて、いざリタイアとなると家や地域社会に居場所のないお父さんの絶好の役割りが「イクジイ」。
最近スマートフォン上に「イクメンのアプリ」を作り、その方面に詳しい友人はこう語る。
『若い親世代は共稼ぎも多い。子育ては夫婦の共同作業化している。イクメンアプリはこの「育児もするお父さんのお助けアプリ」で経験の書き込みが人気。しかし現実には外部の支援がないと育児は長続しない。家事代行の需要が多いのはこのためである。一番手近い助っ人が祖父母である』

イクジイを実践する友人は『我々の世代の子育ては女房任せ。殆ど経験がない。具体的な子育ては両親がやるべきである。イクジイの役割は「両親が出来ない事をする」と言うことだと思う。私の場合は「孫の社会教育係」をやっている。公園に行く・動物園に行く・電車に乗る・物の名前を教える…など。少し金はかかるが年金もあり…ケイタイの待ち受け画面も「孫の写真」で気分が良い』と言う。

忙しさにかまけて娘や息子をかまえなかった反省と「我が家の文化の伝承を孫に」と言う意気込みを感じる。東日本大震災で多くの人が感じた「絆の大切さ」はファミリーから始まるのだと思う。日本にいち早く「ロハス」と言う言葉をはやらせた月刊誌を出版している畏友が最近刊行した「孫の力」なる雑誌も50才~60才代の読者を得て順調の様だ。

多くのジイサマは「若い連中に文句を言い・負担を押し付ける」のを生きがいにしている訳ではない。果たすべき役割が見つからないだけなのである。若い子持ち夫婦は「素敵なイクジイ」を活用しよう。「大いに甘えてよし」であると思う。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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