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「無縁社会」と「街コン」

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住民が高齢化した街で「一人住まいの老人が人知れず亡くなっていた」と言う現象が頻繁に報道される。孤立化した世の中を評して無縁社会と呼ぶ。国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに行う調査で"18才~34才の男女7000人の回答"を集計すると『交際している異性がいない=男性:61.4%/5年前から9.2%増・女性:49.5%/5年前から4.8%増』といずれも過去最高となった。またこの7000名では『男性の28%・女性の23%が交際相手がいない&異性との交際を望まない』と答えている。
若い男女の半数が、恋人なし状態で、なおかつ3割弱が一人でいたいという結果には驚きである。全回答者(10000人)では『結婚する意思あり=男性:86.3%・女性:89.4%』だから幾分ホッとするが『理想の相手が見つかるまでは結婚しなくても良い=男性:42.4%・女性:40.5%』と言う結果も出ているので、安心は出来ない。
「1年以内に結婚すると場合の障害」との問いには男女とも45%近くが"結婚資金"と答えている。識者は『交際相手がいない人が増えているのは「友人が少ない人」が増えているのではないかと思う。一種の無縁社会と言える。婚活がはやるのも「日本の文化であったお見合い制度」が滅び、結婚相手を探す機会が減ったせいではないか』と指摘する。若い企業の社内や繁華街の若者を見ていると、出会いはいたるところにあると思うのだが、結婚につながる出会いの難易度は高いのかもしれない。

そんな中で結婚のための新しい出会いの場として、最近人気なのが「街コン」である。
これは、見知らぬ男女が何百人と言う単位で「街を飲み歩く巨大な合コン」のこと。街の飲食店が共同して「飲み放題券(4000円~6000円程度)」を発行する仕組みだ。地域の飲食店の飲み歩きと合コンが合体した参加型のイベントであり、「出会う機会の少ない若い男女の出会いの場作りと商店街の活性化」を結びつけた優れたアイデアだと言えるだろう。
すでに全国60ヶ所の街や商店街で行われ、恒例化をするところも有る様だ。学生達が企画すると「学コン」行政が仕掛けると「官コン」街や市の名前がついた街コンも有る様である。
この街コンの嚆矢は「横浜・関内」と言われている様で「濱コン」と呼ばれ、今年で3回目。ある街コンに参加した友人は「内気な仲間を誘って3人で参加した。相手を探さなくては…と言う悲壮感がなく、幾つかの店で目印のリストバンドをつけた連中と盛り上り…気楽で良いし、出会いがなくてもノミ代を払ったと思えば傷つかないところが良い」と話していた。

今後流行りそうな「街コン」チャンスがあればトライする価値があるイベントかもしれない。すぐ定員になるようなので、早めのエントリーが必要…とのことである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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