現状を受け入れることからしか、出発はしないかもしれません。
よく「東北人は粘り強い」という話は何度も聞きました。
関東で育った私から見ても、その言葉は納得します。
厳しい自然の中で、長年培って来た精神力や文化がそれを示していることでしょう。
もちろん、失ったものは戻らないので、それを受け入れないといけないという心理も働いているとは思います。
そうした心理的な葛藤は必然的なものです。
不眠や食欲不振、焦燥感などの症状ができることもあります。
時にはコミュニケーションの中で、悪意もなく人を傷つけてしまうことや、逆に何気ない一言で傷ついてしまうこともあります。
しかし、ことは震災です。
「東北人の粘り強さ」に任せてもいけないでしょう。
できるだけ日常に戻れるような支援を、国や県、市町村がしていかなければなりません。
民間人ができることもあるはずです。
募金もそうですし、被災地でのボランティア活動もその一つです。
東北の物産品を購入することも、被災地支援になります。
観光産業も打撃を受けていますので、旅館やホテル、温泉へ行くのも立派な応援であるはずです。
直接的な被災をしていない観光地でも、観光客は激減しています。
福島県のある温泉旅館では、利用客が減ったために、従業員が40%も解雇された、といった話も聞きました。
温泉街の飲屋街でも、コンパニオンに仕事がないと言っていました。
栃木県の観光地も自粛ムードでホテルのキャンセルが相次いでいます。
自粛することで経済が回らなければ、復興にも足かせになります。
私は被災地で、できるだけ地元の人が経営している飲食店で食事をしています。
特に、魚をメインに扱ってたお店では、客が減ったと言います。
漁港が壊滅した影響は大きいようです。
私たちができる被災地支援を考えて行きましょう。(終わり)
《NewsCafeコラム》
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