正源司陽子、ひなたフェス中止 → 改めて「日向坂46で良かった」と心から思えた出来事【新曲「イチャイチャ虫」インタビュー後編】
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一方で明かしてくれたのは「意外とネガティブで落ち込みやすい」という素顔。以前なら押し殺していた本音を、最近ようやくメンバーに伝えられるようになったと話す。楽曲とミュージックビデオ、「ひなたフェス2026」中止を経て迎えた初披露、そして20歳を前にした今。後編では“伝えること”を覚えていく19歳の現在地に迫った。【インタビュー後編】
【写真】日向坂46、センター抜てきの19歳美女
◆正源司陽子:頭から離れない「イチャイチャ虫」。「犬っぽい」自分のままで
― 「イチャイチャ虫」というタイトルを初めて聞いたとき、どう思われましたか。
【正源司】すごく不思議なタイトルだと思いました。音源が送られてきたとき、ファイル名の表示が「イチャイ…」までしか見えなくて「イチャイって何だろう?」と思ったんです。開いてみたら「イチャイチャ虫」で、「くっつき虫」のような意味なのか、「虫はチュウ」と読んで、「イチャイチャチュウ」なのかななど、いろいろと想像を巡らせました。
音源と歌詞を同時に確認したのですが、一度聴いたらメロディーも「イチャイチャ虫」というワードも頭から離れなくなって。これこそまさに「キャッチー」と呼ぶにふさわしい楽曲をいただけて、本当に光栄だなって思いました。
― 日向坂46には「キュン」のように、一度聴いたら口ずさんでしまうキャッチーなフレーズを持つ楽曲の系譜があります。その系譜の楽曲でセンターに立つことに、どのような思いがありますか。
【正源司】デビューシングルの「キュン」のように、フレーズを繰り返す王道の楽曲はやはり盛り上がりますし、ファンの皆さんもコールなどで盛り上げてくださり、全力で楽しんでくださいます。この曲も、いつか日向坂46を代表する楽曲の一つになれたらと願っています。それが私の夢です。
― 歌詞は好きな人に対して真っ直ぐすぎる愛情をぶつけてしまう女の子の歌だと感じます。正源司さんご自身は、この主人公をどう受け止めて表現されましたか。
【正源司】愛情が重すぎたり、愛し方が独特であるがゆえに、自分が傷ついたり疲れてしまっていることに気づけない。現実にもきっとそういう子はいるのだろうなと思いました。私は少女漫画をよく読むのですが、そういった作品に出てくる、純粋に愛を伝えたい女の子たちの姿に重なる部分があります。
私自身もわりと素直なタイプで、メンバーに対しても「あの日のこの髪型がすごく可愛かった」とか「あのブログ良かった」とストレートに伝えるタイプなんです。周りからも「純粋にストレートに感情を伝えてくれる、犬っぽいタイプ」と言われることが多いので、あまり深く考えすぎず「私ならどう好きを伝えるか」というありのままの気持ちで、歌やダンス、ミュージックビデオの撮影に臨みました。
◆正源司陽子:ハートに話しかけた撮影現場。「わたしは、わたしの主人公!」
― ミュージックビデオも非常に可愛いと評判です。撮影現場で印象に残っているディレクションや思い出はありますか。
【正源司】いくつかあります。ハートを持ったりする非日常的な世界観ですが「その世界ではそれが日常なので、異世界感は出さずに、本当にそこにハートが存在すると思って自然に接してください」と監督とお話しました。私は子どもの頃からぬいぐるみと喋るのが好きだったので、ミュージックビデオでは声は使われていませんが、その感覚を思い出して「美味しいね」「薬味いる?」などと、撮影中はずっとハートに向かって話しかけていました(笑)。
あとはエンドロールで私が地団駄を踏んでイライラしているシーン。あそこは「脳内の感情コントロール室」という設定なんです。コントローラーが壊れていて、一方通行の愛が暴走して、思い通りにいかないことにイライラしている様子を表現しました。現実ではハートと幸せそうにイチャイチャしているけれど、脳内ではずっとイライラしているという設定があったので、普段はあまりイライラすることはないのですが、自由演技で「とにかく動き回ってみて」という指示を受けて、靴を投げたりでんぐり返しをしたり、昔のストレス発散方法を思い出しながら演じました。
そのシーンが曲の最後、エンドロール部分で使われていたことが嬉しかったですし、皆様からも好評をいただけて良かったです。ぜひそこも楽しみに見ていただきたいです。
― 今回のジャケットアートワークは「わたしは、わたしの主人公!」がテーマです。正源司さんはデビュー当初から「主人公感がある」と言われてきましたが、ご自身で「主人公感があったな」と思える瞬間はありましたか。
【正源司】目立つという意味での主人公感とは、少し違うかもしれませんが。私は幼い頃からアニメや漫画をよく見ていて、そういった作品の主人公は多感で、季節の移ろいや環境に疑問を持って、空想を膨らませるキャラクターが多いと感じているんです。
私自身も昔から生き物が大好きで、少し人より感性が変わっていると言われることもあるのですが、それが嫌ではなく、むしろ嬉しくて。自分だけが楽しめる世界や逃げ道があることを、ファンの皆様にも「正源司の感性が好き」「頭の中を覗いてみたい」と言っていただけることが多いんです。そういった部分が、漫画の主人公に通じる要素なのかなと思ったりもします。
◆正源司陽子:画面越しの初披露。そして地元・兵庫で開ける「ひなくり」
― 本来であれば「ひなたフェス2026」が初披露の場になる予定でしたが、急きょ生配信という形でおひさま(※日向坂46のファンの呼称)と時間を共有されました。あの日、画面の向こうにいる方々に一番伝えたかったことはなんですか。
【正源司】私が四期生として初めてステージに立ったときはコロナ禍で、歓声のない会場での「ブルーベリー&ラズベリー」の披露でした。そのときももちろん楽しさや幸せはありましたが、歓声が聞こえない怖さもあって。でも皆さんの表情は見えたので、笑顔や反応を直接感じることができるリアルの良さを知っています。
ただ今回はファンの皆さんが目の前にいらっしゃらない場での初披露だったので、やはり独特の緊張感がありました。ここ最近のシングルはファンの皆様の前で直接初披露することが続いていたため、少し残念な気持ちや悔しさもありました。
でもYouTubeでの生配信という形で、普段ライブに来られない方や予定が合わなかった方にも、アーカイブを含めていろいろな場所や時間で見ていただくことができました。楽曲の「最初の瞬間」を、YouTubeを通してより多くの方にお届けできたことは新鮮で、こういった形も良いものだと思えるようになりました。ファンの皆さんからもたくさんの感想をいただいたので、いつか皆さんの前で直接披露できる日が、より一層楽しみになりました。
― 今回の出来事を通して、メンバー同士の絆がさらに深まったと感じるエピソードはありましたか。
【正源司】中止の連絡を受けて、最初は呆気なく終わってしまったという喪失感がありました。でもすぐに、同期の間でも「なにか私たちにできないかな」と自然と話し合いが始まりました。
「中止になったから終わり」ではなく「私たちに何ができるかな?」と全員が前向きな意欲を持ちました。すべての方への感謝と、次に繋げるための架け橋を作ろうという気持ちでメンバーが一つになれたのを目の当たりにして、改めて「日向坂46で良かった」と心から思える時間でした。
― その想いが、年末の「ひなくり2026」へと繋がっていくんですね。初日は正源司さんの地元・兵庫で幕を開けます。
【正源司】地元の幼馴染や親友が、「陽子がセンターを務めている姿を見たいから、絶対に自分でチケットを取りたい」と言ってくれたんです。私が「君はハニーデュー」でセンターを務めたときは、みんなちょうど受験シーズンでなかなか来られなかったのですが、今回はみんな行きたいと言ってくれていて。本当に人に恵まれているなと感じました。両親や祖父母も、もしかしたら会場に足を運んでくれるかもしれないので楽しみです。
お世話になった方々に感謝を届ける時間にもしたいですし、なにより「ひなたフェス」の中止で残念な思いをされたファンの皆さんに「やっぱり日向坂46のライブは最高だよね」と久しぶりに感じていただけるような、熱い時間にしていきたいと思っています。
◆正源司陽子:20歳へ。素直になれた変化と、オフの日の“イチャイチャ”
― 19歳としての1年も残り少なくなってきました。20歳を迎えるにあたって、どのような人になっていきたいですか。
【正源司】母からは「20歳を過ぎたらお願いだからもう少し静かになって」と言われています(笑)。確かに大人としての落ち着きや、気品ある言動は意識していかなければならないと思っています。
でも内面的にはもっと明るい人になりたいです。実は意外とネガティブで落ち込みやすい部分があるのですが、常に快活に笑っていられるような人になりたいです。
― 今でもプレッシャーや不安を抱えることは多いですか。
【正源司】抱えることもあります。でも最近少しずつ変わってきました。先ほど「コミュニケーションに意欲的になった」とお話ししましたが、そのおかげで以前なら我慢して押し殺していたような「これは少し嫌だった」「本当はこう思っていた」という素直な気持ちを、メンバーに伝えることができるようになったんです。
最近では「さっきのあれ、ちょっと嫌でした!」と冗談交じりに伝えたりしています(笑)。まだ伝え方は不器用ですが、特に同期に対して自分の感情を素直に伝えられるようになったのは、私にとって、大きな変化の始まりだと感じています。
― 最後にタイトルにちなんで。最近、オフの日にメンバーと過ごしたリアルな「イチャイチャエピソード」があれば教えてください。
【正源司】3年前「日向坂で会いましょう」の番組内で約束した、上村ひなのさんとの焼肉デートがついに実現しました!連れて行っていただいて、お肉をいっぱい食べました。
ひなのさんがメニューをずっと私に渡してくださって「陽子ちゃんが好きなものを頼んで」と言ってくださったのですが、私が食べたいものを挙げると「待って天才、私もそれ食べたい!」と食の好みがすごく合いまして。それが嬉しかったですし、今回はご馳走になってしまったので、次は私がどこかでご馳走したいとお話ししています。またご飯に行けたらといいなと思っています。
― ちなみに意見が一致したメニューは。
【正源司】ユッケは絶対に食べたいということと、石焼きビビンバも絶対に食べたいという意見が一致しました。
あと私はメンバーの中で、結構たくさん食べる方なのですが、ひなのさんがどれくらい召し上がるか気になっていたんです。でも、ひなのさんはお腹がいっぱいになるまで付き合ってくださって。ひなのさんが同じくらいたくさん食べてくださったのが、私の中で新たな発見でした。またぜひご飯に行きたいと強く思いました。
― たくさんのお話をありがとうございました。
★「好き」をまっすぐ口にするのは得意なのに、「嫌だった」はずっと言えずにいた。「イチャイチャ虫」の主人公と正源司陽子は、どこか鏡合わせのようだ。そんな彼女は今、押し殺してきた本音を「ちょっと嫌でした!」と、笑いに包んで差し出せるようになった。
画面越しの初披露にも、地元の友人が自力で当てたいと言ってくれるチケットにも、彼女は感謝の言葉を惜しまない。好きも、悔しさも、ちゃんと言葉にして伝える。20歳を目前にした彼女が手にしつつあるのは、グループの真ん中に立つ人にとってなによりの強さなのかもしれない。★
(modelpress編集部)
PHOTO:矢沢隆則
◆正源司陽子(しょうげんじ・ようこ)プロフィール
2007年2月14日生まれ、兵庫県出身。身長158.4cm、血液型B型。2022年9月に実施された「日向坂46 新メンバーオーディション」に合格し、四期生としてグループに加入。2024年5月発売の11thシングル「君はハニーデュー」で初めて表題曲のセンターに立ち、同年9月発売の12thシングル「絶対的第六感」では同期の藤嶌果歩とWセンターを担当した。2024年10月公開の映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」で映画初出演・初主演。2026年4月からはニッポン放送「日向坂46 正源司陽子のオールナイトニッポンX」のパーソナリティを務めている。
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