現在放送中のドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)にて、生田斗真とダブル主演を務めている上白石萌歌。同作では、仕事も恋も中途半端でモヤモヤとした日々を送るも、“動物の求愛行動”を学ぶことで、恋愛や人生に通じるヒントに気付く主人公を演じている。そこで本記事では、上白石の近年の出演作にも触れつつ、本作で見せている表現にフォーカスしてみたい。
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“adieu”名義でアーティストとして活躍しながら、女優としても、作品ごとに等身大の感情を丁寧に積み上げていく芝居で存在感を発揮してきた上白石。2025年はHYの名曲をモチーフにした映画『366日』でヒロイン・玉城美海役を透明感たっぷりに演じ、興行収入25億円突破の大ヒットに貢献。また、映画『ロマンティック・キラー』では、絶対に恋愛したくない女子高生・星野杏子役を務め、“恋愛ぶっ飛ばしコメディ”という一風変わったテーマの同作をコミカルな演技で彩ったことも記憶に新しい。
そんな上白石が現在出演中のドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』は、恋愛相談コラムの立ち上げを任された雑誌編集者・柴田一葉(上白石)が、生物学部准教授の椎堂司(生田)と出会い、現代人の悩みを“動物の求愛行動”から解き明かして幸せになるヒントを描く、新感覚アカデミック・ラブコメディ。上白石は公式コメントの中で、自身の演じる一葉を、「理想と現実の狭間で揺れながら生きている女性」と表現しつつ、「私自身も悩みを抱えながら生きている一人として、このドラマが誰かの心を少しでも軽くしたり、共感や癒やしを感じてもらえるような作品になれば嬉しい」とも語っている。現代を生きる等身大の女性である一葉は、上白石自身とも響き合う親和性の高いキャラクターだと言えそうだ。
第1話で印象的だったのは、一葉と司が初めて対面する場面だろう。恋愛相談コラムのために司のもとを訪れた一葉だが、肝心の司は人間の恋愛に興味がなく、いきなり動物の求愛行動の講義を始めるなど、会話が噛み合わないまま進んでいく。この“ズレ”がそのまま笑いになりつつ、上白石が振り回される一葉の感情の機微を細かく演じ分けることで、さらにコミカルさがプラスされる。続く第2話では、一葉と司が“パンダの求愛行動”から恋人ができる方法を学ぶ展開が描かれ、作品の変化球ぶりがさらに際立っていった。SNSでも、「萌歌ちゃんとのテンポ感よき」「椎堂先生と一葉の掛け合いが最高」「生田斗真×上白石萌歌の並びがしっくりくる」といった声があがっており、2人のやり取りに好印象を抱いた視聴者も多いようだ。
上白石が本作で見せているのは、コメディのリズムを崩さず、主人公の弱さや切実さも置き去りにしないバランス感覚ではないだろうか。恋愛に自信がない女性の視点から物語が進むからこそ、上白石が積み上げてきた“等身大の演技”の強みも活きてくるはず。ここから先のストーリー展開でも、その魅力が大いに発揮されることを期待したい。




