「cinéma bird」は2014年に宮城県石巻市で初開催して以来、福島や熊本、北海道などの被災地を中心に、寺や体育館といった様々な場所を1日だけ映画館に変え、体験型のエンターテインメントを届けてきた。15回目の開催となる今回は、2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地である石川県珠洲市で実施。能登半島最北部に位置する珠洲市は、道路などライフラインの寸断により多くの地域が孤立集落となるなど甚大な被害を受け、現在も多くの人が避難生活を余儀なくされている。しかし、こうした厳しい状況の中でも、復興に向けて少しずつ歩みを進めている。「cinéma bird in 石川県奥能登」は、本イベントを通じて市民に夢や希望を届けるとともに、石川県の自然や伝統文化を生かした復興の一助となることを願って開催に至った。