乃木坂46、10回目の神宮公演で「真夏の全国ツアー」完遂!メンバーみんなが“ヒロイン”として輝き放つ | NewsCafe

乃木坂46、10回目の神宮公演で「真夏の全国ツアー」完遂!メンバーみんなが“ヒロイン”として輝き放つ

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乃木坂46、10回目の神宮公演で「真夏の全国ツアー」完遂!メンバーみんなが“ヒロイン”として輝き放つ

毎年夏の恒例行事となった乃木坂46の全国ツアー「真夏の全国ツアー2025」最終公演が、9月7日に東京・明治神宮野球場で行われた。新たに6期生11名が加わった新体制で臨んだ今回のツアーは、7月5日&6日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに、全国7都市で計16公演を実施。東京公演は2014年の初開催から今回で10回目(2020年、2021年を除く)となる明治神宮野球場で4日間にわたり行われ、東京のみで計15.2万人動員、17公演の総動員数は26万人にも及んだ。また、東京4公演はインターネットでの生配信も実施され、会場に足を運べなかった多くのファンもモニターの前から見守ることができた。

【写真】“みんながヒロイン”をテーマにメンバーが個性あふれるパフォーマンスを披露

台風15号の影響もあり、神宮初日の9月4日は雨に見舞われながら実施。当日は3期生の乃木坂46加入9周年という節目と重なり、会場は天候に負けないくらいの祝福モードに包まれた。翌5日は台風接近が懸念されるも開演直前には夕陽が差すなど、好転した天気の中で開催。6日は晴天のもと、当日に誕生日を迎えた3期生・吉田綾乃クリスティーをお祝いする場面もあり、これぞ“乃木坂46の夏”と言わんばかりのピースフルな空気が充満していった。

いよいよ迎えたツアー千秋楽。「OVERTURE」に続いて、王冠をモチーフにした宮殿風のステージセットに小さな王冠を頭に乗せた賀喜遥香が登場すると、「神宮、全員声出す準備できてるのか!」を合図に同じように小さな王冠を身に付けた3〜6期生38名(小津玲奈は休養中のため本ツアーを欠席)が勢揃いする。「君に叱られた」からライブがスタートすると、オーディエンスの熱気は急上昇。煌びやかなパフォーマンスを前に、会場中に力強いコールが響き渡り、一瞬にして色とりどりのペンライトに染め上げられた。

続く「ジコチューで行こう!」ではセンターの遠藤さくらを筆頭に、メンバー全員が最高の笑みを浮かべながらセンターステージで歌い舞う。「裸足でSummer」では川崎桜が「ここにいるみんなのこと、宇宙で一番幸せにするぞーっ!」と叫んで会場中を幸せな空気で包み込み、「ガールズルール」冒頭では一ノ瀬美空が「神宮ラスト、騒ぎまくれ!」と叫んで会場を熱狂の渦に巻き込んでいく。そして、賀喜の「この暑さに負けないくらい、タオル回して熱くなれ!」という一言から「好きというのはロックだぜ!」に突入すると、観客は手にしたタオルを頭上で回して一体感を作り上げ、ライブはこの日最初のクライマックスを迎えた。

最初のMCではキャプテンの梅澤美波が「今日もめっちゃ晴れました!」とファンに語りかけると、続けて賀喜も「毎日楽しんでいたら、気付いたらツアーも最後になっていて寂しいんですけど、1秒1秒噛み締めながら楽しんでいきます」とこの日のライブにかける意気込みをコメント。

その後「ネーブルオレンジ」でライブが再開すると、優しい曲調に合わせて客席がオレンジ色に染まっていく。続いてアリーナ後方のステージに6期生が登場すると、センターの瀬戸口心月を中心に「なぜ 僕たちは走るのか?」を元気いっぱいにパフォーマンスして、初参加の全国ツアーを通じて成長した姿を観客に届ける。かと思えば遠藤、賀喜、林瑠奈、弓木奈於、小川彩、川崎によるSNSでも話題となっているラップナンバー「ってかさ」で緩やかなグルーヴを作り上げ、39thアンダーメンバーはセンターの金川紗耶が煽りを交えながら「不道徳な夏」で会場の温度を急上昇させるなど、緩急に富んだセットリストでオーディエンスを魅了していった。

「乃木坂46、ヒロインは全員です」というナレーションと続いて、メンバーが日替わりでセンターを務めるブロックへ。この日は6期生の海邉朱莉、鈴木佑捺、森平麗心がピアノ伴奏で「君の名は希望」を堂々と歌い、先輩メンバーに負けないほどの存在感を発揮。エンディングではセンターの森平が頭上に王冠を模ってみせ、以降の楽曲でも各センターへとこのアクションが引き継がれていく。

田村真佑をセンターに迎えた「錆びたコンパス」では岩本蓮加、金川、黒見明香、松尾美佑、矢久保美緒とともにパワフルさを提示し、コミカルさと可愛らしさが共存する「ぼっち党」では弓木、岡本姫奈、冨里奈央が個々の魅力を存分にアピール。川崎が伊藤理々杏、吉田、佐藤璃果、柴田、林、奥田いろはと一体感の強いダンスを見せる「あんなに好きだったのに…」、小川彩を中心に筒井あやめ、五百城茉央、菅原咲月がマリンルックで歌唱する「ボーダー」、梅澤と遠藤、池田瑛紗の3人のみで表現する「ごめんねFingers crossed」、久保史緒里や井上和、中西アルノが持ち前の歌唱力を遺憾なく発揮する「ひと夏の長さより…」と個性豊かな楽曲と組み合わせで観る者を楽しませ続ける。

そんな“メンバー全員がヒロイン”ブロックのラストを締めくくる「Sing Out!」で再びメンバーが勢揃いすると、センター賀喜の華麗なダンスとメンバー&観客のクラップで会場の熱量はさらに高まることに。曲終盤では賀喜が「ここにいるみんなが主役です。だから最後は一緒に歌いましょう!」と涙ながらに呼びかけ、会場中が温かな歌声で包まれた。

賀喜の「今年のツアーは“みんながヒロイン”というテーマで全国を回ってきましたが、メンバーだけでなくファンの皆さん全員が主役になれるツアーになったんじゃないかなと思います」と告げると、乃木坂46の神宮でのライブの歴史を振り返る映像が流れ始める。

映像が終わると、梅澤は「笑顔も涙もメンバーを思う愛情も、信頼しているスタッフさんへの感謝も、味方であるファンの皆さんに伝えたい思いも、ステージにいる間は全部曝け出せます。神宮での物語はきっとこれからも続いていくし、続けていかなければと思います」と口にし、「大好きな皆さんの声で、私たちの名前を呼んでほしいです」を合図に「真夏日よ」が始まると、上空に乃木坂46のロゴや「乃木坂46 10th JINGU」の文字やメンバーの名前を描き出し、ファンのコールとシンクロする。総数1,100機のドローンが、観客席からの掛け声とドローンが夜空に描き出す文字との新たなコール&レスポンスを表現する。会場全体で最高の一体感を作り上げた。

この盛り上がりを引き継ぐように、ライブは「Monopoly」で後半戦に。遠藤&賀喜のダブルセンターを軸に、メンバー38人の総力戦で乃木坂46の真髄を提示していく。「ありがちな恋愛」では39thシングルでフロントメンバーを務める一ノ瀬&川崎を中心に、2手に分かれたメンバーが美しいダンスを披露。「制服のマネキン」では激しいレーザー演出を交えながら、センター久保を筆頭にパワフルなパフォーマンスを叩きつける。そして、ライブを重ねるにつれ曲としての強さが増し続ける「Actually…」では、中西の圧倒的なボーカルと咆哮でオーディエンスを圧倒。梅澤の煽りとともに始まった「夏のFree&Easy」では、メンバーが各ステージや花道、トロッコやフロートを使って会場中に散り、観客を楽しませることに。その流れは「おひとりさま天国」「I see…」へと続き、会場の熱気は最高潮へと到達した。

本編最後の曲に入る前、本ツアーで座長を務めた賀喜が「私は今年の夏の目標がいくつかあって」と、先輩の3期生や同期の4期生、後輩の5期生や6期生への思いをそれぞれ伝え始める。彼女は「私はこの夏、自分と戦ってきました。何回この場所に立たせていただいても、慣れることってまったくなくて。数年乃木坂46で活動させていただいて、先輩になった今でもその圧やプレッシャー、責任が襲ってきて、夜にひとりで泣いちゃったりすることもいっぱいあったし、ツアーを通して絶対に泣かないぞって決めていたのに神宮では4日とも泣いていたし。泣いている自分と向き合うと、あんまり成長していないのかなと落ち込むこともあったんですけど、今日このステージに立って皆さんがこのライブを心の底から楽しんでいる姿、メンバーの楽しそうな笑顔、私たちをステージに送り出してくださったスタッフさんの表情を見て、少しは目標を達成できたのかなと思いました」と、感慨深げに語る。

最後に「私もこの夏、すごく楽しかったです。それは私のことをたくさん支えてくれて、愛で包んでくれた皆さんがいたからです。皆さんからたくさん愛をいただいたので、この夏一緒に走り抜けてきたこの曲を通して、皆さんに愛と感謝をお返しできたらと思います」と告げて「Same numbers」が始まると、賀喜は堂々とセンターを全うしつつ、グループの絆や信頼を感じさせながら堂々したパフォーマンスを提示。曲後半のブレイクパートでは無数もの花火が打ち上がると、クライマックスにふさわしい美しい光景が繰り広げられ、ライブ本編はエンディングを迎えた。

アンコールを待つ間、天使に扮した一ノ瀬と悪魔に扮した川崎がオーディエンスと一緒に再び会場の一体感を高めると、「チートデイ」にてアンコールがスタートする。この曲や続く「他人のそら似」では一部メンバーはトロッコに乗ってアリーナを回遊したり、スタンド席通路をフロートで移動したり見切れ席やステージバック席付近にサプライズで登場したりと、ファンとコミュニケーションを図る場面も用意。そして、4期生楽曲「ジャンピングジョーカーフラッシュ」にてメンバー全員が全力のパフォーマンスを届け、会場の熱気は再び沸点へと到達する。

最後のMCでは6期生の瀬戸口が「6期生として初めてツアーに参加したこの夏は本当に楽しくて。2曲目の6期生楽曲を披露できたり、誕生日をツアーで迎えたりと、私にとって忘れられない夏になりました。また必ずここに帰ってきたいし、そのときは今日よりももっと大きい自分になっていたいです」、4期生の遠藤が「『私ってここにきてよかったのかな?』と思っちゃうときがあるじゃないですか。でも、よかったんですね、ここに来て。ここに立っていることに意味があって、全員必要だと思わせてくれる10回目の神宮ライブになったなと思いました」と挨拶。そして梅澤が、全力を出し切って声を枯らしている賀喜に労いの言葉を送り抱擁を交わすと、再び会場上空でドローンが乃木坂46のロゴを描く中で「乃木坂の詩」を披露して、会場全体が乃木坂46カラーの紫で染まる中、ライブはエンディングを迎えた。

ライブはこれで終了するはずだったが、会場の明かりがついてもアンコールを求める声援はどんどん大きくなっていく。すると、メンバーが再登場して予定外の「君に叱られた」をファンにプレゼント。夏の終わりを惜しみつつ、メンバーとファンが互いに笑顔を送り合いながらこの特別な瞬間を満喫した。

明治神宮野球場は来年2026年で100周年を迎えるとのこと。キャプテンの梅澤はステージを去る前に「今の私たちの強みは、メンバーみんなが乃木坂46に向ける愛の強さ。11回目の来年に繋いでいけるように頑張ります!」と宣言したが、10回目という大きな節目を全力でやりきった“乃木坂46の夏”がここ神宮で続いていくことを願ってやまない。

(文/西廣智一)

※川崎桜の「崎」は立つ崎


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