アリーナ中央から登場した藤吉がメインステージに向けて歩き出すと、繊細さや儚さが際立つ「偶然の答え」で場の空気が再度変化。「TOKYO SNOW」ではステージ上に雪が舞い、会場は一瞬にして冬模様と化す。また、「Nothing special」では上空に吊るされた鉄骨に座る中嶋優月を中心に、11thシングルBACKSメンバーが優しい歌声を届けてくれた。メロウ&ムーディーな楽曲で固められたブロックを締めくくるのは、複雑な曲構成を持つ「I want tomorrow to come」。ピアノバラード調から情熱的なアレンジへと転調すると、メンバーは生命力に満ち溢れたダンスで再び活気を取り戻していく。すると、楽曲の途中から四期生もパフォーマンスに加わる演出を披露。この楽曲は6月に開催された「四期生 First Showcase」にて四期生のみで披露した楽曲ということもあり、非常にエモーショナルな展開となった。”ドーム”という大舞台で初めての先輩メンバーとの共演を見事に全うしてみせた。
スクリーンに「TEAM SAKURAZAKA46 / LAST SONG」の文字が表示されると、ライブもついにエンディング間近。会場中に雷鳴とともに無数ものレーザーが飛び交う中、的野が激しさとしなやかさを併せ持つソロダンスを経て「Make or Break」が始まると、2時間半以上ノンストップで歌い踊り続けているにも関わらず疲労感をまったく見せないメンバーが全力のパフォーマンスを叩きつける。そして、曲のエンディングで的野が腕を高く掲げたのを合図に大きな火花が吹き上がると、スクリーンに「END」と浮かび上がると同時にライブ本編は終了した。
3時間を超える濃厚なライブを終えると、最後に松田が「私たちはまたこの京セラドームに絶対帰ってきます!」と宣言して、メンバーはステージをあとにした。会場が暗転してこのまま終わるのかと思いきや、スクリーンを通じて13thシングルが10月29日にリリースされること、『5th YEAR ANNIVERSARY LIVE』が2026年4月に開催されることをサプライズ発表。会場が騒然とする中、約4ヶ月にわたる「櫻坂46 5th TOUR 2025 “Addiction”」は完結した。
グループとして初の2年連続東京ドーム公演、かつ初の3DAYS公演や初の京セラドーム大阪公演開催など、このツアーを通じてたくさんの夢を実現させてきた櫻坂46。四期生が加わり、より勢いを増した彼女たちが次にどんなステージを目指すのか。まずは10月29日に予定されている13thシングルと、来年4月に“新たなるステージ”で開催される「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」に期待しよう。(modelpress編集部)
◆「5th TOUR 2025 “Addiction”」京セラドーム大阪公演2日目セットリスト
Overture
M1 Addiction M2 半信半疑 M3 Start over! MC M4 嵐の前、世界の終わり M5 Nightmare症候群 M6 マンホールの蓋の上 M7 流れ弾 M8 ノンアルコール M9 自業自得 M10 真夏の大統領 M11 紋白蝶が確か飛んでた M12 ドローン旋回中 M13 恋愛無双 M14 夏の近道 M15 死んだふり M16 偶然の答え M17 TOKYO SNOW M18 Nothing special M19 I want tomorrow to come M20 港区パセリ M21 UDAGAWA GENERATION M22 何歳の頃に戻りたいのか? M23 もう一曲 欲しいのかい? M24 承認欲求 M25 Make or Break