【モデルプレス=2025/06/02】俳優の高橋一生が6月2日、東京国立博物館で行われた特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」(同所にて2025年9月9日〜11月30日)報道発表会に出席。広報大使として、作品の魅力や見どころを語った。【写真】高橋一生、飯豊まりえと夫婦揃ってイベント登場◆高橋一生、特別展「運慶」の音声ガイドに本展の広報大使と音声ガイドナビゲーターを務める高橋は、以前から運慶の仏像に興味があったそうで、本展で注目している仏像を聞かれると「まずは無著・世親像ですね。悟りに至ったと言われている無著と、それを見つめている世親の空間の見つめ方みたいなものが、画像で見ていても感じられるものなので、実際に向き合ったときにどういったものが出てくるのか、また中央に弥勒如来坐像があるわけですから、空間ごとデザインしていた運慶の空間センスみたいなものを全体で見てみたいなと思っています」と目を輝かせた。また、音声ガイドナビゲーターを収録する際に意識したいことを聞かれると「像と向き合って鑑賞されているみなさんは、静かな空間が間に流れていると思うので、なるべくそれのノイズにならないように、かつ、それでもその瞬間に解説だったりを超えて、導き手になれるように静かに寄り添うことができたらいいなと思っています」と語った。最後に、本展を楽しみにしている人へのメッセージを求められると「僕個人的なことになってしまうかもしれないですけど、像と向き合う時間というのは、鑑賞するというよりも向き合ったり、立ち会ったりする時間になると想像しています」と語った高橋。続けて「空間そのものを捉えて、静かに像と向き合っている時間というものは、もしかしたら現代にとっての祈りの空間がその場で出来上がっていくのかもしれないと感じているので、見に来てくださるみなさんも、そういうことを感じていただけたらなと思っております」とアピールした。◆特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」奈良・興福寺の北円堂は、本尊の国宝弥勒如来坐像と両脇に控える国宝無著・世親菩薩立像が、鎌倉時代を代表する仏師・運慶晩年の傑作として広く知られている。運慶の仏像が安置される空間をそのまま伝える貴重な例である北円堂は通常非公開だが、修理完成を記念して弥勒如来坐像の約60年ぶりの寺外公開が決定した。本展は、弥勒如来坐像、無著・世親菩薩立像に加えて、かつて北円堂に安置されていた可能性の高い四天王立像を合わせた7軀の国宝仏を一堂に展示し、鎌倉復興当時の北円堂内陣の再現を試みる奇跡的な企画となっている。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】