現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演している高橋文哉。作中では、北村匠海演じる柳井嵩の“真の友人”になっていく辛島健太郎役を演じており、その演技がSNSでも反響を呼んでいる。本記事では、高橋のこれまでの活動を振り返りつつ、『あんぱん』で見せる演技にもフォーカスしてみたい。
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高橋は、2019年に『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2021年にドラマ『最愛』(TBS系)で吉高由里子演じる主人公の弟役を演じたことでブレイクを果たし、2023年には主演映画『交換ウソ日記』での演技が評価され、『第47回日本アカデミー賞』で新人俳優賞を受賞した。以降も、ドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系/2024年)や映画『あの人が消えた』(2024年)など、さまざまな作品で主演を務めており、今勢いを見せている若手俳優の1人だと言える。
そんな高橋の初の朝ドラ出演作となったのが『あんぱん』だ。同作は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く、愛と勇気の物語となっている。
この中で、高橋が演じるのは、東京高等芸術学校の受験会場で嵩と出会って同級生となり、後にヒロインの朝田のぶ(今田美桜)らとも関わっていくことになるという辛島健太郎。5月5日の放送回では、入学した嵩と再会を果たし、博多弁で喜びを述べる印象的なシーンが描かれた。また、今まで世話になっていた親戚の家より学校に近いという理由で突然嵩の部屋に転がり込んでくるというコミカルな場面もあり、愛らしくもどこか憎めない演技が光る本格登場となった。
2024年公開の出演映画『ブルーピリオド』では、女性的な容姿が特徴的で、自分のアイデンティティを模索している“ユカちゃん”こと鮎川龍二を演じるために、8キロの減量と脱毛を実行するという体当たりの役作りをしていた高橋。役への並々ならぬこだわりは『あんぱん』の撮影でも発揮されているようで、自身のラジオ番組『高橋文哉のオールナイトニッポンX(クロス)』(ニッポン放送)では、福岡から上京してきた健太郎の“ワクワクと不安と甘え”を表現するために5~6キロの増量をしたことを明かしており、「そのおかげで『高橋文哉に見えない』っていう人もいてくれたりとか」と語っている。常に努力を惜しまないその姿勢は、嵩のかけがえのない友となっていく健太郎のキャラクターに説得力を与えてくれそうだ。
『あんぱん』での健太郎の本格登場を受けて、SNSでは、「かけがえのない相棒的存在になりそう」「嵩と健ちゃん、既にナイスコンビの予感!」「健ちゃんのキャラクターに癒される~」などの声があがっており、健太郎に心を掴まれている視聴者も多いようだ。高橋の演技が『あんぱん』の世界を豊かに彩っていくことを期待したい。