6月27日から配信のAmazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』で、小芝風花とダブル主演を飾ることが明らかになった佐藤健。加えて、7月より世界独占配信のNetflixシリーズ『グラスハート』では主演・共同エグゼクティブプロデューサーを務めることも発表されており、演者だけに留まらないマルチな活躍を見せている。本記事では、佐藤の2025年の待機作に触れながら、彼の俳優としての挑戦にフォーカスしてみたい。
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2006年にデビューして以来、映画『るろうに剣心』シリーズなどさまざまな作品で存在感を発揮し、俳優として最前線を走っている佐藤。2020年には、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で、主人公・佐倉七瀬(上白石萌音)が一目惚れする“超ドSドクター”天堂浬を好演し、世の女性をときめかせた。さらに2022年に出演した、宇多田ヒカルの名曲「First Love」と「初恋」から着想を得て生まれたラブストーリーであるNetflixシリーズ『First Love 初恋』がヒットを記録するなど、常に話題が絶えない活躍を見せている印象だ。
このたび、そんな佐藤が小芝とダブル主演を務めることが明かされたのが、韓国のNAVERウェブ小説を日本ドラマ化した『私の夫と結婚して』だ。同作は、いつも周りを優先する“脇役”人生を送ってきた末に命を落としてしまう主人公・神戸美紗(小芝)が10年前の過去にタイムリープし、自分を裏切った親友と夫へのリベンジを誓うも、自分の物語の主役として幸せに生きる術を学んでいくという物語。佐藤が演じるのは、美紗の一度目の人生では言葉を交わすこともなかったが、二度目の人生で突然積極的に介入してくるクールな部長・鈴木亘。彼との出会いが復讐に向かう美紗の心に新たな変化をもたらすという重要な役どころだ。同作は日韓共同プロジェクトとして制作されるドラマということで、佐藤にとっても意義のある作品となることだろう。
また、佐藤が主演ならびに共同エグゼクティブプロデューサーを務めるNetflixシリーズ『グラスハート』の配信も、今年7月から予定されている。同作は、所属していたバンドを理不尽な理由でクビになった大学生が、ある天才音楽家から突然、彼が率いる新生バンドのドラマーとしてスカウトされるというストーリーの青春音楽ドラマ。「ロック界のアマデウス」と呼ばれる孤高の天才音楽家・藤谷直季を演じる佐藤は、公式インタビューでは、自身が制作サイドにも立つことになった経緯として、「Netflixが現れ、韓国ドラマが世界中でヒットするようになり、日本の実写作品も同じように世界中に愛されるものになってほしいと思うようになりました」と明かした上で、「音楽というテーマも、天才という役柄も、ハードルが高いことを承知しています。しかし越えられるかわからないような大きな壁に挑戦していくことだけが、まだ見ぬヒット作を産む唯一の方法だと信じています」と意気込んでいる。
『私の夫と結婚して』はPrime Video、『グラスハート』はNetflixでの世界独占配信作品であり、佐藤が出演作を通して、日本のみならず世界をも見据えていることがうかがえる。彼は昨年末に自身のYouTubeで行った生配信にて、2025年は“新境地”を目指すとして、「今までやったことあるようなことは1回もしません。やりません」と宣言していたが、この2作品への出演はまさに新しいチャレンジの1つと言えそうだ。俳優としてさらなる高みを目指す佐藤の活躍に今後も注目したい。