【モデルプレス=2024/11/01】2017年12月から2021年2月まで、約3年半にわたった「フジテレビ×モデルプレス」アナウンサー連載が、この度特別復活を果たした。今回は、2024年入社の高崎春(たかさき・はる/22)アナウンサーにインタビュー。【写真】フジテレビ新人女性アナ「めざましテレビ」放送の裏側◆「フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載」特別復活テレビで輝かしい活躍を果たすアナウンサーたちも1人の人間。画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせ、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。ここではテレビには映らないアナウンサーの“素”(=等身大の姿)を見せていく。高崎アナは日本赤十字看護大学看護学部を卒業後、2024年に入社。現在は「めざましテレビ」にてエンタメキャスター(月曜)、フィールドキャスター(水曜)、日常で気になること・疑問をとことん調べる「ココ調」のリポーター(隔週水曜)を担当している。◆看護大学出身の高崎春アナ、アナウンススクールへ通うきっかけ― 日本赤十字看護大学に進学した高崎アナが、まず看護師を目指していた理由から教えてください。高崎アナ:私は幼少期からアレルギー体質で、アトピーや鼻炎などの症状があったんです。それでよく母に連れられてクリニックのいろんな科を回っていたので、自然と医療従事者というものに憧れるようになりました。医療従事者にはたくさん職種がありますが、その中でも看護師は1番人と関わる仕事だと思い、看護師を目指しました。― 人と関わるというところに惹かれたんですね。高崎アナが大学在学中にアナウンススクールに通い始めたのも、患者さんや医師の方と関わる中で、漠然と話していた日本語に興味を持ち始めたのがきっかけだと伺いましたが、どういったコミュニケーションの中で興味が湧いてきたのですか?高崎アナ:病院に行って看護を学ぶ実習の際に、やはり耳が聞こえにくいお年寄りの方が多いのですが、私は聞こえるようにただ大きい声を発して話そうとしていました。でも、がなっているように聞こえてしまうので発声からきちんと学ぼうと思いました。また、実習の中で看護師や医師が円になって話し合いをするカンファレンスの時間にとても緊張してしまって。「今日実習させていただきます〇〇です。今日の目標は〇〇で、〇〇さんのこういうところを見ていきたいと思います」と一言ずつ学生が話すとても短いものなのですが、看護師さんもお医者さんも指導してくださる先生も見ている場で、目標やどういうところに目をつけて観察していくのかというところを、全部見られている、審査されていると思うと、病棟の独特の雰囲気も相まって緊張して声が出ない時があって。そういった精神状態でも声を出せるようにしたいと思い、通い始めました。― スクールに通うことでご自身に変化を感じることができましたか?高崎アナ:変わりました。スクールに通って就職活動を始めると初対面の人の前で話す機会も増えたので、だんだん慣れていきました。◆高崎春アナ、看護師ではなくアナウンサーを選んだ大きな決断の理由― 就職活動というのはアナウンサーに絞っていたのですか?高崎アナ:就職活動の時期やタイミングもあるのですが、基本はアナウンサーに向けての就職活動をしていて、一方では看護師の就職活動も視野に入れていました。― そうだったんですね。看護大学に進学していた高崎アナにとって、看護師になる道ではなくアナウンサーを選ぶというのはかなり大きな決断だったかと思いますが、踏み切ることができた理由を教えてください。高崎アナ:まず看護師の資格を持っているということと、勉強してきたことは他の分野に行っても無駄にならないと思ったからです。大学で学ぶ中でも、看護師には保健所で働く道や助産師、企業に務める看護師など、仕事の幅があるということを勉強してきましたので、いろんな選択肢がある中で、アナウンサーも1つありかなと思いました。また、私が大学を入学したのが2020年でちょうどコロナ禍だったんです。自分の職業を決めるという時もまだコロナ禍で、コロナウイルスに関する報道を毎日テレビで目にしていました。そういった報道において、私が力になれないかと思ったのも理由の1つです。◆高崎春アナ「絶対親に反対されると思った」両親からの反応は?― その決断に対して、ご両親や周囲のご友人などから心配されたり、反対されたりといったことはありませんでしたか?高崎アナ:きっと親に反対されるだろうと思ったので、内定をいただくまでは言いませんでした。1人暮らしで親にはわからない環境だったので、内定が出てから報告したんです(笑)。もしかしたら“アナウンサー就活あるある”なのかもしれませんが、アナウンサーを目指しているというのが少し恥ずかしくて言いづらくて…。友人にも片手で数えられるくらいの人にしか言っていなかったですし、親にも言いませんでした。― ご両親や周りの方に伝えるのも勇気がいりますよね。高崎アナ:アナウンサーになれるかどうか分からないという段階で、周りには言えなかったです。「なれるわけないじゃん」と思われそうで怖くて、私も少しそう思ってしまっていた部分もあったので言いませんでした。― 実際に内定をいただいてからご両親にお伝えした時はかなり驚かれたのではないですか?高崎アナ:最初は「騙されているのではないか」「大規模なドッキリなのではないか」と特に母から心配されました(笑)。一方で父は、私が1人で本当にやりたい仕事、プロフェッショナルになりたいというものを見つけて、それを叶えられるスタートラインまで立つことができたという過程をとても評価してくれたので、反対されることはなかったです。― 就職活動の中で、高崎アナはご自身をどのようにアピールされていたのかも気になります。高崎アナ:私がアピールしたのは「明るくて人が好き」というところです。長所が明るいというのはよくある言葉だと思うのですが「明るくて人が好き」というのはアナウンサーとして絶対強みになると思い、たくさんたくさん考えてこの言葉を最終的に選びました。自己分析を進めていくと、これまでの人生で学校や部活など選択・決断した場面、私は全部人と関わることができるところに行きたいという基準で選んでいたことに気づきました。◆高崎春アナ、様々な挑戦してきた学生時代― 「人と関わる」を軸に選択してきた学生生活の中で経験できてよかったと思ったことはございましたか?高崎アナ:海外に行くこと、資格を取ること、ボランティアに参加すること、卒業論文をしっかり書くこと、アルバイトもたくさん経験すること。全部時間がないとできないことだと思います。就職活動もその1つです。短い期間ではありましたがボランティアで出会った友人とは今も繋がりがありますし、卒業論文もしっかり自分で研究をしたいと思って最後まで書ききったのは財産になりました。― それぞれについて是非詳しく教えてください!高崎アナ:卒業論文ではやはり看護大学なので、看護にまつわるものという括りがありました。私は乳児院での実習を経験してから「児童虐待」という問題に対して本気で考えたいと思っていたので、児童虐待問題にまつわるテーマで研究しました。ボランティアでは、自然に触れる機会が少ない都心の子どもたちと一緒にキャンプに行き、山の中で火起こししたりマシュマロを焼いたり、山の中を散歩したりという体験をしました。コロナ禍でボランティアを募集しているところがあまりなかったので探すのが大変だったのですが…たまたま私も実際に小学生の時に参加していたプログラムを見つけて。今度は提供する側になりとても楽しかったです。大学1年生の終わりに始めたのですが、コロナ禍で1年間本当に何もできなかったので、自分が人のためになっているというのを実感できる場があってよかったと感じました。― 資格のお話もされていましたが、韓国語能力試験2級と3級ファイナンシャル・プランニング技能士をお持ちです。どうして取得しようと考えたのですか?高崎アナ:韓国語の資格は、K-POPが好きで音楽を聞いたり、アイドルが出ているバラエティを見たりしていると、字幕がない動画も曲の歌詞も少しずつ分かるようになってきたんです。「せっかくなら資格を取ろう」と思い、K-POP好きの友人と一緒に試験を受けました。ファイナンシャル・プランニング技能士は、看護師の国家試験に向けて年金や社会保障、保険といった分野を学ぶ上で、お金は人生にとってとても大切なものだから勉強しておこうと思い受けました。一通り本を読むと頭が整理されて今後その知識が役に立つと思ったので、時間があるうちにやってみてよかったです。◆高崎春アナ、学生時代後悔していることはない― 本当に充実した学生生活を送られていたんですね。反対に、学生時代にやっておけばよかったと後悔していることはありますか?高崎アナ:あまりないんです。これから出てくるかもしれないですが、その時その時を一生懸命過ごしていたので今は特に思いつきません。仮に「あれをしておけばよかった」というのが具体的にあったとしても、当時の自分は一生懸命だったからできなかったのではないかと思います。― 様々な挑戦をされてきた高崎アナから、アナウンサーを目指している学生の方へアドバイスをお願いいたします!高崎アナ:アドバイスを言えるほどの立場ではないですが、たくさんの経験が面接で話すことができる種になるので「いろんなことを経験する」に尽きると思います。私の場合、ボランティアやアルバイトもアナウンサーになりたいからといってしていたことではありません。しかし後々自分の大きな財産になったと感じるので、興味のあるものを食わず嫌いせず挑戦するというのが私のモットーでもあります。◆高崎春アナ、フジテレビ入社後の漠然とした悩みとは― 高崎アナは7月から「めざましテレビ」フィールドキャスター、今秋から「めざましテレビ」のエンタメコーナーと「ココ調」のコーナーを担当されていますが、担当するコーナーが増えたことにより課題に感じていることはありますか?高崎アナ:やはり取材とスタジオは全く違いますし、同じスタジオでもエンタメでのスタジオと「ココ調」のスタジオでは、テンションも原稿の長さも違います。ロケでもエンタメのロケとニュースのロケでは違うので、ひたすらその時の現場にいるディレクターやカメラマンなどに聞いて学ぶの繰り返しです。― その中でも1番大変だった現場は何でしょうか? 高崎アナ:先日、能登半島の豪雨災害の被災地へ取材に行きました。大雨で泥がご自宅やお店の中に入ってしまって、皆さんがずっと休みなく泥をかき出しているところに、私たちがカメラとマイクを持って取材をするんです。直接助けになることができないというもどかしさみたいなものがありました。でも、実際に足を運ぶことで感じ方が全然違いますし、行くことができて本当によかったです。― 様々な現場に行かれることが多くなってきたと思いますが、どなたか先輩に相談されることはございますか?高崎アナ:アナウンス室は優しく温かい先輩ばかりですが、やはりめざましテレビの先輩方と関わることが多いです。例えば、日頃から井上清華さんにはとても気にかけてもらっていますし、フィールドキャスターという面では年次の近い勝野健さんや原田葵さんなどによく相談しています。「中継のラグはどう対処していますか」といった細かいテクニックの部分や取材に行くにあたっての心構え、準備するものについて聞くことが多いです。― 今、高崎アナが抱えている悩みはございますか?高崎アナ:漠然と「アナウンサーとしてどのように会社と社会に貢献できるか」「私はどういう分野に行けば人の役に立つことができるか」というところを考えています。この悩みは一言で解決するようなものではなく、長年アナウンサーを務めていく中で、自分で見つけていくものだと思っています。◆高崎春アナ、看護師資格があるからこそ伝えられること― 看護師の資格を持っているからこそ伝えられることもあると思いますが、高崎アナが今こういうアナウンサーになりたい、こういうことを発信したいと考えていることはございますか?高崎アナ:就活の時は「明るく、見ていて温かい気持ちになれるアナウンサーになりたいです」と言っていました。もちろんそれは前提として、やはり自分が看護の勉強をしていたということを考えると、伝えることで医療や福祉に貢献したいと思っています。もちろん他の分野もそうですが、特に医療や福祉というのは、皆で考える課題が多いと思うんです。なので、視聴者の皆さんに「一緒に考えませんか?」という問いかけができるアナウンサーになりたいです。そして、皆さんに考えてもらうためには信頼していただくことが必要だと思うので、地道に目の前の仕事に励んでいこうと思います。◆高崎春アナの夢を叶える秘訣― それでは最後に、アナウンサーになるという夢を叶えた高崎アナの「夢を叶える秘訣」を教えてください。高崎アナ:アナウンサーになることができたということに限って言えば、最後はご縁になってしまうと思います。だからこそ、その運やご縁といったレベルに達するまでの努力を後悔しないようにするということが大切だと思います。また、私はとても“もったいない精神”が強いんです。「せっかく大学に通っているのだからこの授業も履修しておこう」「せっかく学生時代東京で1人暮らしをさせてもらっていたから、東京でできることをたくさんしよう」「せっかく学生だからアルバイトしよう」といった気持ちで取り組むと、いろんなことに挑戦できるかもしれないです。― 看護大学で勉強をされながらボランティアや資格取得をされたり、アナウンサーを目指したりといった挑戦はその精神の現れということですね。高崎アナ:そうです!学生時代は、授業と病院での実習と並行して、受けたい企業を調べ自己分析し、動画を自分で撮影してエントリーして。加えて、アルバイトもして、友人との遊びの時間も諦められなくて、本当に1分1秒を無駄にしないように過ごしていました。― 貴重なお話をありがとうございました!(modelpress編集部)◆高崎アナのとあるスケジュール早朝出社。前日は20時をめどに寝ています。4時55分から8時まで『めざましテレビ』。生放送はまだ緊張します。9時まで報道センターでスタンバイ。有事に備えてアナウンサーが24時間シフト制で待機しています。2時間ほど仮眠し、13時から15時まで『めざましテレビ』エンタメの取材へ。色々な人のお話を聞けるのが新鮮で楽しいです!◆高崎春アナプロフィール生年月日:2002年1月12日出身地:茨城県出身大学:日本赤十字看護大学看護学部入社年:2024年担当番組:「めざましテレビ」エンタメキャスター(月曜)、フィールドキャスター(水曜)「ココ調」リポーター(隔週水曜)【Not Sponsored 記事】
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