【モデルプレス=2024/05/16】俳優の長谷川博己が主演を務めるTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(毎週日曜よる9時~)に出演している女優の堀田真由(ほった・まゆ/26)。モデルプレスのインタビューでは、役作りの方法や現場の雰囲気について語ってくれた。【写真】堀田真由、セクシードレスで美デコルテ&ほっそり二の腕披露◆長谷川博己主演「アンチヒーロー」本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川)が視聴者に「正義とは果たして何なのか?」「世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?」を問いかけ、常識を覆していく。日常の小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう逆転パラドックスエンターテインメント。堀田は明墨法律事務所の弁護士・紫ノ宮飛鳥を演じる。◆堀田真由、長谷川博己に驚かされていること― 毎話視聴者を驚かせるストーリーが魅力ですが、堀田さん自身が台本を読んで驚いたことはありますか?堀田:明墨先生のやり方には毎度驚かされます。赤峰くん(赤峰柊斗/北村匠海)よりも先に事務所にいたので、当初は赤峰くんとの違いを出したいと思いながら演じていたのですが、やっぱり先生の考えにはなかなかたどり着けないです。その明墨先生を演じていらっしゃる長谷川さんは、私が台本を読んで「こういう風に演じられるのかな?」と思ったこととは全く違ったやり方で役の幅を広げたり、空間を使っていたりするので毎度驚かされています。― 飯田和孝プロデューサーへの取材の際に、堀田さんの起用理由は普段クールな役のイメージがないからだとおっしゃっていましたが、それを聞いていかがですか?堀田:ある意味挑戦的な中で託してくださったのはとても嬉しいです。まだ手応えを感じることはできていないですが、大事なシーンの撮影も残っているので、クランクアップを迎えた頃にどう感じているのかを楽しみにしたいです。― 今までに印象的だったシーンはありますか?堀田:4話の赤峰とラーメンを食べるシーンの替え玉は飯田さんのアイデアです。普段は替え玉までたどり着けないですが、替え玉する人は入れるときに少し笑顔になるみたいなので、紫ノ宮のギャップが出せたシーンになったと思います。そのときは父(倉田功/藤木直人)のことは、みんなに明かされておらず1人で抱えていたので、湯気越しに複雑な表情の横顔が映るシーンは、父を思う心のモヤモヤとラーメンの湯気がリンクしていて良いなと思いました。◆堀田真由、長谷川博己・藤木直人らとの撮影秘話― 長谷川さんとの共演の感想を聞かせてください。堀田:8年前にご一緒させていただいたときはまだ10代で、同じシーンが多かった訳ではなかったですが、撮影以外でもずっと話しかけてくださったのを覚えています。今でもすごく柔らかくて本当にチャーミングな方ですが、役のスイッチが入ると長谷川さんにしかできない明墨先生が出てきて迫力がありますし、どのシーンでも絶対に妥協せず、納得のいくものを出すために常に自分と戦っていらっしゃる姿を見せてくれて「食らいついていかなければ」と私たちのお芝居も引き上げてくださります。― 藤木直人さんとの撮影で印象的だったことはありますか?堀田:久々に実家に戻ってきてお惣菜を食べているシーンが初めましてだったのですが、紫ノ宮は父と会っていない時間があるので、コミュニケーションを取りすぎていたら出せない距離感が出て良かったのかなと。普段はプライベートな話をしてくださったり、『オールスター感謝祭’24春』(同局系)の前はどういう風にやったらクイズがうまくいくかを教えてくださったり、お父さんのように「頑張ってね」と言ってくださりました。― 大島優子さんや林泰文さんなど事務所のメンバーとの撮影の雰囲気はいかがですか?堀田:専門用語がたくさんあって大変なシーンもありますが、すごく和気あいあいとしていて、プライベートな話を聞いてほっこりしたりとか、ミルに癒されたりしています。林さんと大島さんの包容力がすごいので、法廷のシーンの撮影では北村さんと「事務所に帰りたいね」「2人に会いたいね」と話しています。◆堀田真由、自身とは反対の役柄の役作り「チャレンジを課していくほうが楽しい」― クールな役柄だからこそ感情を抑えなければいけない場面もあると思いますが、紫ノ宮を演じる難しさはありますか?堀田:4話までは彼女が何を思って明墨法律事務所にいるのかが明かされていなかったので、3話までと4話以降では表情や事務所のメンバーとの距離感も変えていかなければいけないなと思っていました。4話で父と対峙して、父は何を隠蔽してたのかをずっと知りたくてこの事務所にやってきたことがようやく分かったので、4話を現場で撮り終わったときは役として報われた気がしました。あと、専門用語は自分に馴染むようになるまではすごく苦労しましたし、2話の過呼吸のおじいちゃんと接する法廷のシーンは単独行動だったので、明墨節みたいなものを少し出せたら良いなと思い、大きな手振りを取り入れるなどをしていました。明墨先生と一緒にいる時間はあまり描かれていないですが、ちゃんと明墨法律事務所のメンバーであることを出せたと思うので楽しかったです。― どのようにセリフを覚えるのですか?堀田:分からないものは調べて意味を理解するとスッと入ってくるものもあります。ただ、理解しても言い慣れていないので、慣れるまではすごく苦戦しました。紫ノ宮はすごく努力をしていて完璧主義で、自分の信念を貫くかっこいい女性なので、できるだけ紫ノ宮と同居していけるように何度も何度もセリフを練習をして「1日に◯回しか間違えない」と自分の中でルールを決めています。どんな作品でも自分の中でチャレンジを課していくほうが楽しいと感じるので、今回はできるだけセリフを間違えないようにしようとチャレンジしています。― 北村さんからもNGがないと言われていましたね。堀田:紫ノ宮のようにプライドも自己肯定感も高く頭の良い人は、会話のテンポがすごく早いなと思うので、そこを出せたら良いなと思っています。普段の私はゆっくり喋るので、日常から早口で喋るようにして口を慣らして、日常でも役を切り離すのではなく完璧でいることを心がけています。こんなことを言っていますが間違えていますよ(笑)!◆堀田真由、北村匠海からの一言で感じたこと― 明墨の過去を探るため、赤峰とバディのようになっていくかと思いますが、北村さんと演技について話すことはありますか?堀田:4話で紫ノ宮が過去を打ち明けていくシーンでは2人で話をしました。紫ノ宮は、父について知りたいと思っていたことを人に伝えることが初めてだったと思うのですが、ショックな事実を知ったうえで明墨法律事務所の弁護士として向き合って、さらに成長もしなければならない中で気持ちがどんどん落ちてしまったんです。そんなときに北村さんが「こういうお芝居のときは受け取る側の人がすごく重要だから、僕が頑張ります」とさらっとおっしゃってくださって、お芝居は人と人とのキャッチボールなんだということを改めて感じました。5話以降は父との決着が着き、明墨先生の過去や、そこに父が関わっている可能性を探っていくバディになるので2人のシーンは増えていきます。ずっと強い態度で当たっていましたが、ここから最終回に向けては明墨法律事務所の一員として2人がどう動いていくのかが見どころになってくると思います。◆堀田真由「アンチヒーロー」での挑戦― ご自身にとって挑戦だったことはありますか?堀田:視聴者の皆さんからもすごく反響をいただいているバイクに乗るシーンです。バイクの免許は持っていましたが、お芝居の中では挑戦したことがなかったので、自分の持っているものを活かせたことが嬉しいです。今までは笑顔の多い役が多く、かっこいい自立した社会人の女性を演じることはなかったので、そこも新たな挑戦でした。― バイクのシーンの反響は大きかったですね!堀田:私が免許を持っていることをスタッフの皆さんはご存知なかったのですが、バイクに乗るということで、「実は免許を持っているんです」と伝えたら、「それはもうやるしかない」となりました。バイクのシーンがクランクインだったので、その前から練習はしていたのですが、初日の緊張感も相まってすごくドキドキしてエンストしてしまいました(笑)。反響をいただき、4話でも乗らせていただけて嬉しいです。またあれば良いなと。◆堀田真由の正義とは― 様々な正義が描かれていると思いますが、紫ノ宮の正義をどう分析されていますか?堀田:本当に難しい言葉だなと思いますが、悪の中にも正義がありますし、正義という言葉を掲げるだけで成立してしまうのも怖さだと思っています。ある本に正しいという字は漢数字の一に止まると書くから、一度立ち止まることなんだと書いてあったんです。それにすごく共感して、正しいと思って突き進んでしまうと誰かを傷つけてしまっていることになるかもしれないので、一度立ち止まって覚悟と責任を持って生きていくことが紫ノ宮というよりは私自身の正義だなと感じています。― ありがとうございました!◆「アンチヒーロー」 飯田和孝プロデューサーが見どころ紹介最後に、堀田のインタビューを聞いていた飯田プロデューサーが今後の見どころを紹介。「赤峰と紫ノ宮の2人が物語の本筋をどう捉えていくか」「最終的に12年前の事件を追っていく中で、なぜ明墨先生がこの2人を事務所に入れたのかというところにも関わってくる」と2つの注目ポイントを教えてくれた。さらに、堀田と北村のコンビネーションについても「見ていてすごく頼もしい」と絶賛していた。(modelpress編集部)◆堀田真由(ほった・まゆ)プロフィール1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。2015年、WOWOW『テミスの求刑』にてデビュー。その後NHK連続テレビ小説『わろてんか』(2017)で注目を集め、NHK『大奥』、ABC『たとえあなたを忘れても』(2023)、映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(2024)など話題作に多数出演。◆「アンチヒーロー」第6話あらすじ明墨(⻑谷川博己)は出版社の女性副編集長の弁護を請け負う。彼女はかつて政治家のスキャンダル記事を書いていた。明墨の次なるターゲットは政界か、それとも…。【Not Sponsored 記事】