奈良県橿原市は大人の好奇心くすぐる“知らなかった!”が満載 パワスポにグルメ、お洒落カフェも | NewsCafe

奈良県橿原市は大人の好奇心くすぐる“知らなかった!”が満載 パワスポにグルメ、お洒落カフェも

社会 ニュース
奈良県橿原市/藤原宮跡(C)モデルプレス
【女子旅プレス=2024/03/10】日常を離れ、たまにはちょっと大人な女子旅をしたいあなたにおすすめしたいのが“日本はじまりの地”といわれる奈良県橿原(かしはら)市。神秘的な橿原神宮に、江戸時代の面影が残る今井町、色とりどりの提灯や草花で溢れるおふさ観音などの観光スポットに加え、秋には見渡す限りのコスモス畑が美しい、大人女子にぴったりの旅先。そんな知られざる魅力満載の橿原旅の滞在レポをお届け。美味しい地酒やグルメも待っていますよ。

【写真】女子旅にぴったり!奈良県橿原市旅レポート

◆橿原市はなぜ“日本はじまりの地”なの?

奈良県中央部に位置し、総人口約120,000人と奈良市に次ぐ人口第2の都市である橿原市。万葉集に謳われた大和三山や藤原宮跡があり、飛鳥川や曽我川を流れる、歴史ロマンとのどかな自然が魅力のまちです。奈良県外に居住していると、修学旅行で奈良市だけ訪れたことがあるが橿原市のことは正直あまり知らない…という方もいるのではないでしょうか。

歴史的⽂化資産も多い、ここ橿原市を語るうえで、この地が辿ってきた歴史を避けては通れません。橿原市は7世紀に日本最初の都となった「藤原京」が造営され、第一代神武天皇が即位された地。

「藤原宮」は香具山(かぐやま)・畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)の大和三山に囲まれるように中央に据えられ、約900メートル四方の大垣と濠で収められた部分が、かつての日本の首都の中枢だったのです。これこそ橿原市が“日本はじまりの地”と表現される理由です。

現代の日本でも見られる、碁盤の目状の街区整備を行なったのもここ「藤原京」が元祖といわれています。

◆藤原宮跡は秋観光がおすすめ!一面ピンク色のコスモス畑に癒されて

そんな「藤原京」ですが奈良市に遷都した際にほとんどが解体されてしまい、現在はわずかに朱塗りの列柱が再現されているのみ。京全体の遺跡群は地中に埋まっている部分も多く、発掘調査されているのはわずか7%ほどだとか。今なお謎が秘められている藤原宮跡ですが、秋になるとコスモスが咲き誇る名所としても有名です。
10月上旬~下旬からがちょうど見ごろの時期で、濃いピンク色や薄ピンク色のコスモス畑とその向こうに畝傍山、香具山という、素晴らしい風景を堪能できます。朝・夕でコスモス畑の雰囲気が変わり、例年11月頭まで楽しむことができますよ。

■藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)
住所:奈良県橿原市高殿町ほか

◆橿原市の“開運延寿”の神様を祀る「橿原神宮(かしはらじんぐう)」
橿原市を訪れたなら、第一代天皇神武天皇とその皇后をご祭神とする「橿原神宮」にはぜひお参りを。こちらの神社は、神武天皇が強運と長命だったことにあやかり、開運延寿のご利益があると厚く信仰をあつめています。
約53万平方メートルもの境内は、辺り一帯を森林遊苑をはじめとした緑が広がり、神秘的なムードを高めてくれています。第一鳥居からまっすぐ伸びる表参道を通り、南神門を抜けると、畝傍山を背にした外拝殿が見えてきます。

春には桜やつつじ、秋には紅葉が色づき、四季の彩りも「橿原神宮」の違った表情を見せてくれるよう。神聖な雰囲気を体験できる橿原市きってのパワースポットです。
また、第一鳥居の手前には「Cafe橿乃杜」というカフェがあり、周囲の緑と調和したガラス張りの店内で有機栽培コーヒーやデザート、各種フード類を味わえます。参拝前後のランチや一休みのカフェタイムにぜひ。

■橿原神宮
住所:奈良県橿原市久米町934
電話:0744-22-3271
開門:
〈12・1月〉午前6時半/閉門:午後5時
〈 2・3 月〉午前6時半/午後5時半
〈 4・5月〉午前6時/午後6時
〈 6・7月〉午前5時半/午後6時
〈 8・9月〉午前6時/午後6時
〈10・11月〉午前6時半/午後5時半
※年末年始、祭典等により変更の場合があります。

◆江戸時代の町並みを現代に受け継ぐ今井町を散策

近鉄八木西口駅より歩くこと5分。橿原観光で欠かせないのが江戸時代からの面影を残す今井町です。東西約600m、南北約310mの地区内に趣のある木造家屋が連なり、当時の風景を今に伝える歴史的に貴重な場所。国の重要伝統的建造物群保存地区にも認定されています。

木造民家のほか古くから商いをしていた商家、そして古民家を活用したカフェやショップが軒を連ね、町並みをそぞろ歩きしているとタイムスリップしたかのような気分に。

昼間はカメラ片手に散策する観光客が行き交い、西日がさす頃になると、下校する小学生の元気な声が響き渡り、今なお人々の営みが続くまちであることを感じられます。

◆古民家だけど中はまるで海外?お洒落な野菜カフェ「カフェ たまゆら」
今回はそんな今井町散策時におすすめの3軒をご紹介。一軒目は、古民家を譲り受けて営業している「カフェ たまゆら」。

古民家特有の木造の入り口を抜けると、その先にはまるで海外のようなピンク色の壁のテラスエリアとお洒落な真っ白の家屋があるカフェです。
こちらでは地域農家さんの野菜を取り入れたランチと季節のスイーツをメインとしており、野菜たっぷりの身体にうれしいプレートランチを頂けます。
ごはんとお味噌汁、野菜サラダとグリル野菜、小鉢に加え、メインにトマトの肉詰めが付いた「たまゆらプレート」、もしくは大豆ミートの生姜焼きがついた完全ヴィーガン仕様の「ヴィーガンプレート」。どちらもコスパよく野菜の美味しさを存分に味わえます。
カラフルな“推し活”ドリンクやケーキもあり、カフェタイムの利用にもぴったりです。
■カフェ たまゆら
住所:奈良県橿原市今井町4丁目3-22
平日:11:00〜17:00 土日祝:11:00〜18:00
定休:火曜日、水曜日(祝日の場合は営業)

◆薬屋さんで手作りのコーラ作り&試飲体験

明治期から今井町で薬作りを生業としてきた老舗の薬屋である端壮(たんそう)薬品工業。同社ではコロナ禍で売上が9割減の苦境に陥り、経営を立て直すための一手として、アメリカの某有名コーラがもともと頭痛薬としてはじまったことから着想を得て、薬屋のコーラ開発をスタート。

2020年秋からは奈良発クラフトコーラとして「おにみみコーラ」の製造販売をはじめ、今ではそのノウハウを活かし、今井町の一角で観光客向けに手作りコーラ体験を提供しています。
手作りコーラ体験は、お土産の「おにみみコーラ」付きで体験費は3,000円/名。体験時間は1時間ほど。
ラボのような一室に調合する各種スパイスなどの食材、鍋、すり鉢など、体験に必要なものは道具一式用意しておいて貰えるので、こちらで特別な準備は不要。
様々なスパイスとハーブを自らすり鉢でつぶして調合し、三温糖と一緒に煮詰めるだけで誰でも簡単にコーラの原液が完成します。あとは炭酸水でお好みで割るだけでオリジナルコーラの出来上がり。
実際に自分で作ったコーラは市販品よりも、コーラ特有の複雑なスパイスの風味を濃く、やさしお味。このベースのコーラにハイビスカスを加えるとほんのり赤く色づき、スペアミントを配合したスパイスを使うとモヒート感がでたりと、仕上げの配合次第で色あいや味わいが変化するのも手作りならではです。

■端壮薬品工業
住所:奈良県橿原市今井町4-5-10
電話番号:0744-23-7700
定休日:無休

◆古民家でいただく奈良の郷土料理・飛鳥鍋「農家のオーベルジュ こもれび」
同じく今井町にある「農家のオーベルジュ こもれび」は、古民家ならではの趣のあるお座敷でいただく、地元の農家から仕入れた旬の無農薬野菜を中心としたヘルシーな料理が人気のカフェ。

今回はディナータイムに訪問し、奈良名物の飛鳥鍋(あすかなべ)のコースをオーダー。飛鳥鍋とは肉や野菜を牛乳と出汁で煮込んだ奈良のご当地鍋のこと。
前菜は、旬のお野菜が主役の焼き浸しやサラダ、白和え、漬物と、野菜の美味しさを存分に味わえるものばかり。旬の美味しさが凝縮された前菜をつついているとメインの飛鳥鍋が到着。牛乳ベースのお鍋にたっぷりの野菜と豚肉がセットになった内容です。
実際に食べてみると、全くくせがなく誰でも食べやすい味わいで美味しく身体が温まります。出汁と割っているので牛乳が苦手な人でも食べやすいかもしれません。なお今回のようなディナー利用は完全予約制です。
また、こちらでは“農家のオーベルジュ”として、レストランだけでなく宿としても営業しており、1日1組限定で宿泊も可能。母屋の奥に客室と浴室があり、食事も2食付き。ホテルや旅館とは違う、趣ある町家に泊まる体験が叶います。

■農家のオーベルジュ こもれび
住所:奈良県橿原市今井町4-10-6
電話番号:0744-48-0458
Lunch 11:00~15:00 (L.O 14:00)
Dinner 18:00~21:00(完全予約制)

◆カラフルな色どりで溢れるバラと提灯のお寺「おふさ観音」

藤原宮跡から徒歩10分ほどの場所にある「おふさ観音」は、カラフルな提灯や約4,000種のバラをはじめ、季節の花々が美しく咲く庶民信仰のお寺。

江戸時代におふさという女性が観音様を奉ったことをきっかけに、お寺として発展していったと伝えられており、現在も庶民のお寺として地域で親しまれています。民間信仰でここまで成り立ちされたお寺は全国的にも珍しいのだそう。

参拝に訪れる人々の心を癒すことができたら、との思いで育てた草花はいまや3500鉢ほどにのぼり、バラ以外にセージなどのハーブ類も育てられ花いっぱい。カラフルな提灯もあいまって、どこを見てもフォトジェニックです。
お堂は回遊式で、ご本尊である十一面観音様がまつられており、金色の装飾がなんとも煌びやか。ご本尊は秘仏なので普段は隠されていて見ることはできません。

お堂の裏手をさらに奥に進むと、大正時代に建てられた建物を使った「茶房おふさ」というお茶屋があり、薔薇ジュースやぜんざいなどを提供しています。

バラのお寺で飲む薔薇ジュースは、バラ特有の華やかな香りがやさしく広がるクリアなお味。

畳のお座敷で回遊式の日本庭園を眺めながら、ゆったりとした昼下がりを過ごせる穴場です。

また、こちらでは2022年より「提灯まつり」を開催。「コロナ禍で鬱々とした空気だからこそ、お寺として皆さんを明るくするような、あかりを灯そう」という住職の思いから始まった試みで、「提灯まつり」実施期間中に、月1~2回程度、境内にて夜間拝観ライトアップが実施されます。赤い提灯が一斉に夜を照らす様子が幻想的。彩りに溢れた日中とはまた違った美しさを見せてくれます。

■おふさ観音
住所:奈良県橿原市小房町6-22
電話番号:0744-22-2212
開門時間:7:00~17:00(入場は16:30まで)

◆「グッドモーニング坊城」素敵な民家で手作りピザ体験
靴を脱いで寛げる町家カフェとゲストハウス、2つの顔をもち、子連れのファミリーから海外観光客まで幅広い層に利用されている「グッドモーニング坊城」。知り合いのおうちにおじゃましているような、居心地の良い古民家でモーニング、トーストやサンドイッチなどを提供しています。
こちらでは橿原市内に600基以上の古墳があることにちなみ、古墳の形のピザ作り体験を開催しており(※予約制)、生地から作りあげる世界で1つだけの“古墳ピザ”を作ることができます。
ピザは石窯で焼き上げる本格派。生地のもととなるタネや食材は事前にお店側で準備しておいてもらえます。古墳型に成形されたタネに小麦粉をまぶしてめん棒でしっかり伸ばし広げ、トマトソースとチーズ、野菜や肉を生地で包み、炎で熱せられた石窯の中へ。ものの数分であっという間に包み焼きピザの完成です。
しっかり焦げ目のついたピザは中からチーズがとろけ、具材たっぷりでボリューミー。野菜を多めに入れたりと、好みに合った満足度の高いピザを味わえますよ。

■グッドモーニング坊城
住所:奈良県橿原市東坊城町839-1
電話番号:0744-22-7338
営業時間:金・土・日・月曜日8:30~16:00(ラストオーダー15:00)
定休日:毎週火・水・木

◆橿原旅行のお土産にどうぞ!おすすめ2選

旅行に来たなら、せっかくですからご当地ならではのお土産をゲットしたいもの。橿原旅行の土産として大人におすすめなのが、1718年創業の喜多酒造の地酒。

こちらでは秋冬に半年ほどかけ新米を使い酒造りを行っており、中でも日本酒「御代菊」が代表銘柄。橿原市内の飲食店でも喜多酒造の名を目にする機会があるかもしれません。

喜多酒造の「御代菊」は個性あふれる6種類のラインナップがあり、精米の仕方、米のスペックでそれぞれ味わいに特徴があり、それぞれおすすめの飲み方も異なるのだそう。とっておきの1本を贈るもよし、6本セットで飲み比べもいいかも。

甘いもの好きなら、八木商店街にある「だんご庄」へ。明治期のお茶屋をルーツとする和菓子店で、店舗は橿原市内に2軒のみ。名物は140年前より変わらぬ製法で作る串団子。新米をついたお団子にたっぷりのきな粉をまぶした、どこか懐かしいお味で、全て手作業で作られています。

店舗は平日でもお団子目当ての地元の方がひっきりなしに来店し、常連さんから「お団子5本」「10本」と注文が本数単位でとびかいます。奥ではひっきりなしにお団子が作られ、注文を受けたその場で箱詰めされていきます。八木商店街の八木店は近鉄八木駅から歩いてすぐなので、旅行帰りに寄りやすくおすすめ。ただしお団子は売り切れ次第営業終了なのでご注意を。

橿原市は初めての奈良女子旅にもぴったりのまち。“知らなかった”ことを後悔してしまうような橿原市の魅力をあなたも体感しにいってみませんか。(女子旅プレス/modelpress編集部)

※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

特集

page top