「VIVANT」大賞受賞 “福沢諭吉の玄孫”福澤克雄監督が企画の意図語る「教育者の血がちょっと流れているんですよ」<第29回AMDアワード> | NewsCafe

「VIVANT」大賞受賞 “福沢諭吉の玄孫”福澤克雄監督が企画の意図語る「教育者の血がちょっと流れているんですよ」<第29回AMDアワード>

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「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'23/第29回AMDアワード」授賞式に出席した堺雅人、福澤克雄監督(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/03/05】俳優の堺雅人が主演を務めたTBS系ドラマ「VIVANT」(2023年)が、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'23/第29回AMDアワード」の「大賞/総務大臣賞」を受賞。5日、都内にて開催された授賞式に出席し、福澤克雄監督とともに喜びを語った。

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◆堺雅人主演「VIVANT」大賞受賞

2023年7月から9月にかけて放送された「VIVANT」は、ハイクオリティな映像美に加え、伏線が張り巡らされたストーリーが回を追うごとに話題を呼び、放送直後にその伏線を考察するSNSが飛び交うなど社会現象に。また、配信においても好評を博し、TVerでは同クールのドラマで累計番組再生数トップを飾り、同年12月よりNetflixで世界配信もスタートした。

モノリスを受け取った堺は「ありがとうございます」とにっこり。「撮影はデジタルとは程遠く、スタッフが足踏みをして砂埃を作り、僕に砂を投げて風の流れを表現した。生きている人間の営みといいますか、鼓動を思い出します。これがものづくりの基本だなと思っていました」と撮影を回想。2ヶ月半にわたるモンゴルでの撮影では「人口300万人くらいの国ですが、自分たちが作ったドラマをとても楽しみにしていた。『モンゴルの人たちは自分たちの物語を楽しんでいるんだなぁ』という感覚があって。自分たちも言葉でストーリーを作れる喜びを噛み締めながら撮影しました。モンゴルのスタッフ、キャストも仲間です。みんなでこの賞を分かち合い、励みにして、泥臭く生きていきたい。『VIVANT』には“生き生きと”という意味があるらしいので。どうもありがとうございました」と語った。

また、福澤監督は「何度も言っていますが『当たってよかった』です(笑)。大変な予算をかけ、豪華なキャストにお願いしたので、コケたら大変だと思っていた。日曜劇場は数字が悪いといろいろなことを言われますし…。国民の人たちに元気になってもらうには、いままでにないドラマを作るしかなかった。ビビりながら作ってよかった。すべて堺さんの演技のおかげです。出ていただいて、ありがとうございました」と感謝を伝えた。

◆福沢諭吉の玄孫・福澤克雄監督「教育者の血がちょっと流れているんですよ」

さらに福澤監督はドラマを作ったのは“後進育成のため”であったことを告白。「僕は大学卒業するまでラグビーしかやっていなかった。でも映画監督になりたい、どうしたらいいんだと思って、最終的に拾ってくれたのがTBSだった。そこでドラマを学び、どうにかこうにか生きてこられて今に至っている」とした。

続けて「今の若い人たち、東大や京大を出ている人、院を出ていて映画を作りたい人たちがどこに入ったらいいのかというと、なかなか難しいのが現状です。テレビ局のドラマを作るノウハウを続けるためにも、大きな輪を作って人を呼び、新たな未来、希望を目指していきたいと思った。実はそこを目指していた」と説明。また、自身が福沢諭吉の玄孫であることから、「こう見えても福沢諭吉先生の孫の孫として生まれた僕として、教育者の血がちょっと流れているんですよ(笑)」と会場を笑わせた。

同賞は、日本国内で発表された優秀なデジタルコンテンツ等の制作者を表彰するもの。今回の対象期間は2023年1月1日から12月31日で、10作品の「優秀賞」の中から「大賞/総務大臣賞」を選出する。(modelpress編集部)

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《モデルプレス》

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