窪塚愛流、座長・竹内涼真から教わったものに「今でもすごく助けられています」芝居の相談し“何よりも嬉しかった”こととは<「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」インタビュー前編> | NewsCafe

窪塚愛流、座長・竹内涼真から教わったものに「今でもすごく助けられています」芝居の相談し“何よりも嬉しかった”こととは<「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」インタビュー前編>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた窪塚愛流(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/01/31】「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(1月26日公開)に出演している俳優の窪塚愛流(くぼづか・あいる/20)にインタビュー。ゾンビ作品という初挑戦のジャンル、人気シリーズに続編からの仲間入り――苦労しながらも全身全霊で駆け抜けた撮影の中で、彼は多くのことを学んでいた。<前編>

【写真】窪塚愛流、大量ゾンビとの撮影裏側

◆窪塚愛流「きみセカ」シリーズに仲間入り

2021年1月に日本テレビ&Hulu共同製作ドラマとしてSeason1がスタートし、噛まれたら化け物になってしまう謎の感染症・ゴーレムウィルスによって突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと人間ドラマが描かれた「君と世界が終わる日に」(通称:「きみセカ」)。その後もSeason2~4までHuluで独占配信され、劇場版ではシリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人公・間宮響(竹内涼真)の最後にして最大の戦いが幕を開ける。

響は恋人・小笠原来美(中条あやみ)と壮絶な終末世界を生き延びてきたが、Season3で来美がゴーレムウィルスに感染し亡くなってしまう。彼女の死の間際、2人の間に愛娘・ミライが産まれるも、何者かに奪われ連れ去られてしまった。

ミライを探す響にたった一つ残された希望は、“ユートピア”と呼ばれる人類最後の希望の都市。その中にある研究タワーの最上階では、ゴーレムウィルスに対するワクチンの開発が行われていた。そこではミライが抗体ワクチン用の研究材料として捕らえられていたのだった。研究タワー内に入ることができるのは、ほんの一握りの限られた人のみ。響が辿り着いたタワーの地下街はゴーレムからの避難場所になっていた。

窪塚が演じたのは、ワクチンを求める心優しい地下街の住人・藤丸礼司。響らとともに、研究タワーの最上階を目指す。

◆窪塚愛流、どの作品でも欠かさず行う役作り法

長く続いてきたシリーズの集大成とも言える劇場版からの新キャスト。窪塚は「高校生の時にSeason1を観ていたので、それが映画化する、そして自分も出演させていただくとわかった時はとても嬉しかったです」とオファーを受けた時を振り返る。

演じた藤丸は、自身と似ているところも多かった。「藤丸はとても臆病でビビリで、今回一緒にタワーを上がっていく仲間たちの中でも1番弱い人物だなと思いました。僕もすごくビビリで怖がりなところがあって、ホラーは1人で観られないです。なので、自分がお化け屋敷に行って驚かされた時のリアクションと、藤丸のリアクションは似ているんだろうなと思いました(笑)」

その一方で「自分は藤丸ほど欲望に正直ではなく、どちらかというと自分の行動に嘘をついて生きてきた部分もありました」と異なる面もあったという。そんな窪塚がどの作品でも欠かさずやっているのが、台本の余白に演じる役柄の特徴や共通点を書き込むこと。その作業をしながら監督と話して役柄を理解していくそうで、「今回も似ているところを発見して、役作りに落とし込みました」と語った。

「もちろん自分で考えて芝居をするのですが、わからないことは監督の言葉をいただきたいと思うことも多かったんです。なので、クランクイン前やその日の撮影が始まる前などに、“自分が思う藤丸礼司”を全て話しました。そうすると意外と監督と考えていたことが同じだったり、逆に『あの部分はちょっとやりすぎだから抑えよう』とご指摘をいただけたりして演じやすかったです」

◆窪塚愛流が明かす「きみセカ」現場裏話

これまで出演してきた学園ものなどに対して、今作は自身が全く経験したことのないシチュエーション。「今回のようなSF映画、現実世界に起こっていないことを描いた作品に携わるのは初めてだったので、スタジオのダイナミックさに驚きました」と話す窪塚だが、撮影裏では“ゾンビもの”ならではの面白さもあった。

「特殊メイクの方々が多かったので、皆さんがメイクされているところを見るのがすごく面白くて。それからたくさんのゾンビメイクをした方々が待ち時間に座っている光景も印象に残っています。僕たちよりもメイクに時間をかけて朝早くからいらっしゃるんですが、寝ていたり色々な体勢で過ごされていて、ご挨拶すると皆さん気さくに『おはようございます!』と返してくださるので、そのギャップも面白かったです(笑)」

◆「きみセカ」CGとの融合で苦労

撮影で苦労したことを聞くと、「僕は皆さんよりもアクションシーンが少なくて、1回も戦っていないんです(笑)。腰にナイフを持っていたのですが、1回もそれを使うシーンがなかったので、アクションシーンで苦労したところは正直あまりなかったです」と笑顔を見せる。

しかし「ただ、いかに敵に見つからずに逃げられるか藤丸として考えた時に、どうしてもわからない部分があって、それがグリーンバックでした」とCG部分との融合で壁にぶつかったという。

「映らないところに大きな扇風機があったり、本当に現場の隅々まで技術部の方々がいたり。皆で作っているという感覚はもちろんありましたが、それでも自分たちのいる場所はグリーンバックに覆われていて。以前にもグリーンバックを使用した撮影をやったことはありましたが、撮影中に想像していたものと完成したものが遥かに違ったんです。やっぱり監督さんやほかのスタッフさんが色付けて作り上げていくものなので。今回も『自分の想像とは絶対違うものになるんだろうな』とは思いながら、でも完成形を想像して自分がやるべきことはしなきゃならない。なのでイメージする力はすごく必要でした。わからないこともありましたが、竹内さんに頼らせていただきながら、竹内さんを中心に一生懸命自分の役を全うすることだけを考えて、精一杯演じていきました」

◆座長・竹内涼真の姿勢に感激「何よりも嬉しかった」

竹内のほか、高橋文哉・板垣李光人・橘優輝・黒羽麻璃央ら多彩なキャストが藤丸とともに研究タワーを上がっていく仲間を演じた。「印象に残っているのはジェネレーションギャップのお話です。竹内さんと黒羽さんが同世代で、僕は優輝くんなどと同世代なので、それぞれの高校時代について話しました。竹内さんはガラケーを使っていた時のエピソードをお話してくださったり。意外な一面も発見できて楽しかったです」

そして日本のエンタメ界の第一線で活躍し続ける竹内には、芝居に関する相談もした。「撮影中には、こっそり竹内さんにお話を伺いました。僕が芸能活動を本格的に始める前から活躍されている大先輩なので、クランクインする前から勝手に『一度そういうお話をしたいな』と思っていて。2人になった時に『どのような本を読まれてるんですか?』『役作りなどを踏まえて、何を大切にされていますか?』と聞いたんです。そうしたら、芝居に関することが書かれた1冊の本を教えてくださって、そのお話を聞いてからすぐにネットで調べて買いました。その2日後くらいには届いて、今でもその本にすごく助けられています。芝居のお話を竹内さんとできたこともすごく嬉しかったです。竹内さんからするとまだまだ未熟な僕に対しても真っ直ぐにアドバイスをしてくださって、優しくご指導していただけたことが何よりも嬉しかったです」

★芸能の道を選ぶまでの道のりや夢を叶える秘訣など、窪塚の素の一面に迫った後編も公開中。

(modelpress編集部)

◆窪塚愛流(くぼづか・あいる)プロフィール

2003年10月3日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2021年から本格的に俳優活動を開始。3月1日に映画「愛のゆくえ」、5月17日には初めて主演を務めた映画「ハピネス」の公開を控えている。

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