綾野剛“同期デビュー”柄本佑に圧倒される「マズいな…という感覚」 <花腐し> | NewsCafe

綾野剛“同期デビュー”柄本佑に圧倒される「マズいな…という感覚」 <花腐し>

芸能 モデルプレス/ent/movie
「花腐し」舞台挨拶に登壇した綾野剛(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/10/01】俳優の綾野剛が1日、都内で行われた映画「花腐し」(11月10日公開)の完成披露舞台挨拶に、共演の柄本佑、さとうほなみ、メガホンをとった荒井晴彦監督とともに登壇。柄本の印象や、撮影期間について語った。

【写真】綾野剛ら「花腐し」キャスト集結

◆綾野剛主演「花腐し」

本作は、芥川賞受賞の松浦寿輝による同名小説に“ピンク映画へのレクイエム”という荒井監督ならではのモチーフを大胆に取り込み、原作の“超訳”に挑んだ意欲作。5年も映画を撮れていない監督・栩谷(綾野)は、大家からとあるアパートの住人への立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関(柄本)はかつてシナリオを書いていた。映画を夢見たふたりの男の人生は、ある女優との奇縁によって交錯していく。ふたりの男とひとりの女が織りなす湿度の高い男女の物語。

◆綾野剛、撮影は「とにかく楽しかった」

本作が披露される心境を尋ねられた綾野は「まず素直に嬉しいですね。この作品を今からみなさんに見ていただいて、どのように受け止めていただけるのかというのもありますけど、まずはこうして届けられることを心から感謝しています」としみじみ。最初に脚本を読んだ際の感想を求められると「脚本の段階で完成されていたので、これを実写化するという畏怖心みたいなものがすごくありました。脚本っていろいろ言い方があって、台本とか演出本とかシナリオだとかあるんですけど、これぞ脚本みたいなものを久々に出会ってしまって、でもそれ以上に荒井組の映画人(陣)の中に飛び込みたいという思いと、佑くんとほなみさんと一緒にその時間を過ごしたいという思いのほうが勝って、思い切って飛び込んだんですけど、とにかく楽しかったですね」と目を輝かせた。

◆綾野剛、柄本佑に圧倒される

また、仕事柄、馴染みのある“映画監督”という役柄を演じた思いを聞かれた綾野は「特殊な緊張感がありますよね。今回は栩谷という人が荒井さんだと思って、ずっと荒井さんのことを見続けて、盗み続けるってことをしていたんですけど、その話を佑くんにしたら“僕、『火口のふたり』(2019年)のとき、同じことを思って荒井さんからパクったんだよね”という話をしていて(笑)、こうすればいいという人が逆に周りにいっぱいいるので、そこに不安はなかったですね」と明かした。

なお、綾野と柄本が本格的に共演したのは今回が初だそうで、お互いの印象を聞かれた綾野は「まず自分が純粋に佑くんのファンということもあって、過去に共演したことはあったんですけど、これだけしっかりご一緒するのは初めてだったので、本読みの段階ですでにセリフの初速の速さというか、迷わずポンと出てくる感じに圧倒されて、“これマズいな…”という感覚がありました」と告白し、「そこから現場に入っていく中で、ほなみさんも同じくなんですけど、エンジンの大きさに一緒に乗せてもらって、その中で何回もやっているかのような自然な関係にすぐなれたというのはとても大きかったですね」とにっこり。加えて、「(柄本は)声が芳醇で、とってもうっとりしました」と打ち明けた。

◆柄本佑、綾野剛の“声”で焦り

一方、柄本は「今日1日取材をしていて発覚したんですけど、僕も本読みのときに荒井さんのセリフと綾野さんの親和性の高さにびっくりして“ヤバっ!”って思ったんですよ(笑)。荒井さんにフィットしている綾野さんの声にびっくりしました。焦った記憶があります」と明かし、「でも、お芝居になっちゃったら僕らはしっかりセリフのやり取りをするのは初めてだったんですけど、初めてとは思えないくらいすんなりとやり取りが始まった感じでしたね」とコメント。綾野は「これも今日発覚したんですけど、お互い2003年デビューで同期でした(笑)」と笑顔で語った。

そんな2人と共演した感想を聞かれたさとうは「それこそ、私のほうがお二人のファンなので、同じ空気感でその場の空気感に合ったことを楽しんでできているみたいなのがお二人とも印象的で楽しかったです」といい、「1つ、ありがとうございますという感じなのがあって、今回、転んだり、転がったりするところがあって、絡みのシーンもアクションみたいな動きがあったり、それをアクション監督(綾野)が全部やってくれて(笑)、転び方とか、転がり方とかを教えてくれたので、本当にありがたいなと思いました。綾野さんがいなかったら私、傷だらけでした」と感謝。柄本は「ちゃんと(クレジットに)“アクションコーディネーター”って入れてもらわないと」と提案した。(modelpress編集部)

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