嵐莉菜、是枝裕和監督のサプライズ登場に感激 釜山国際映画祭での思い出も回顧<マイスモールランド> | NewsCafe

嵐莉菜、是枝裕和監督のサプライズ登場に感激 釜山国際映画祭での思い出も回顧<マイスモールランド>

芸能 モデルプレス/ent/movie
嵐莉菜 (C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/02/13】俳優の嵐莉菜が13日、都内で開催された映画『マイスモールランド』凱旋上映記念舞台挨拶に川和田恵真監督とともに出席。是枝裕和監督がサプライズ登場し、感激する場面があった。

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◆嵐莉菜、新人賞続々受賞にコメント

数々の映画賞に輝いてきた本作は、在留資格を失い普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公サーリャ(嵐)が、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し成長していく姿を描く。

主演の嵐は「この作品がすごく反響をいただいて、本当に想像以上の反響があって。しかも受賞することができるっていうのも想像していなかったことなので。本当に評価していただけたことがとっても光栄で、こんなに幸せなことはないなってすごく思いますし。再上映も本当に想像していなかったので、本当にたくさんの方々が来てくださって、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」とにっこり。

どんな反響が印象に残っているか聞かれると「大きいのは、数々の賞をいただけたことがすごく大きいなっていうのと。再上映できたことも、たくさんの方が望んでくれたのかなっていうのがすごく嬉しかったのと。周りの方々も『すごくいい作品だった』って言ってくださったので、そういったところにすごく反響を感じました」と語った。

◆嵐莉菜、印象的な映画祭は?

多くの映画賞で新人賞を獲得したことに関しては「想像していなかったっていうのが1番なんですけど、改めて本当にたくさんの方々が私のお芝居を見て、この作品を通して評価していただけたっていうことが、自分のこれからの自信にもつながっているなって。すごくハードルが上がってる気がして、次に行くのに緊張するんですけど、本当に自信を持たせてくれる、そういう意味でもすごく重たい大きな賞をいただけて、本当にうれしいです」と笑顔。

特に印象的な映画祭を尋ねられると「釜山国際映画祭。ベルリン国際映画祭が行けなかったのもあって、すごく楽しみで。本当に韓国の方々がすごく温かく、優しく笑顔で迎え入れてくれて。質問のときとかも、大切に集中してこの作品を見てくださったんだなっていう、そういうのを感じる質問をたくさんいただけて。素晴らしい光景を見れたので、連れて行ってくれた監督には本当に感謝しています」と語った。

また「最後の日に『マイスモールランド』チームで、ご飯・打ち上げみたいなのをして、すごく笑ったり泣いたりして。すごく楽しかった印象です」「レッドカーペットを歩いたことが1番」と川和田監督とともに参加した映画祭を懐かしんでいた。

◆嵐莉菜、是枝裕和監督のサプライズ登場に感激

この日は、川和田監督がかつて監督助手を務めていた是枝監督が、サプライズゲストとして登場し、嵐と川和田監督に花束を贈呈する一幕も。驚きながら花束を受け取った嵐は「びっくりしました。本当に、なんか泣きそうになっちゃったんですけど(笑)。本当に、すごく嬉しくて。釜山で最後に是枝監督ともお食事を一緒にさせていただいたんですけど、そういった思い出もあって、またお会いできる機会があって、すごく嬉しいです。ありがとうございます」と予期せぬ再会に感激。

企画会議の段階から本作を応援し続けていたという是枝監督は「ずいぶん時間がかかったなとは思いましたけれども、考えようによってはですね、その時間がかかったことで嵐さんと出会えた」「2人とも今回の受賞がピークじゃない形で、この先のキャリアを重ねていってほしいなと思っています」とコメント。

また「こういう形で受賞のラッシュが続いている状況なので。そのタイミングで一緒に映画を作った仲間たちが、賞をきっかけにもう1回集まれる。そういうとてもいい時間なんですよね。みんなで作ったことの充実感みたいなものを今は味わって。豊かな気持ちで、4月からは次の作品にぜひ向かってもらえればなと思っています。1作1作、前へ進んでください」と2人にエールを送った。

◆嵐莉菜、俳優としての覚悟

俳優として手ごたえを感じた面を聞かれた嵐は「右も左もわからない状態で入ったので、自分が足を引っ張っちゃうんじゃないかなっていう心配はすごくあったんですけど、現場のチームは誰1人欠けてはいけないっていう。1人ひとりがすごく皆さんのために動いてくださっていて、そういうのをすごく実感して」とコメント。

「私も絶対に最後まで演じなきゃいけないなって、すごく強く思っていて。そういった部分もそうですし、このお芝居を通してたくさんのことを学ぶことができたので。自分がほかの役になり切るっていうところだけじゃなくて、その役を通していろんなことを学ぶことができるお仕事だなっていうのに、すごく魅力を感じました」と振り返った。

◆嵐莉菜、今後の展望

役からの切り替えに話が及ぶと「そんなに意識はしていなかったんですけど、実際の家族が出演しているっていうのもあって、家では作品に関して一切話さなかったり、できるかぎり自分からも無意識的に切り替えられるような環境にできるようにしていました」と明かしていた。

また、どんな役者になっていきたいか問われると、嵐は「『マイスモールランド』という作品で、お芝居の基礎からクルドの文化までたくさんのことに触れてきて、たくさんの学びを得たんですけど、これから私が演じていく役だったり作品を通して、自分が初めて知ったことだったり学んだことだったり感じたことを、自分だけじゃなくて見てくださる方にもスクリーン上で伝えていけるような、そんな女優さんになりたいなと思っています」と笑顔で語った。

◆嵐莉菜、凱旋上演に感謝

最後に改めてマイクを握った嵐は「こんなにたくさんの方々が来てくれることがまずうれしくて。それから凱旋上映がされることっていうのは、川和田監督と皆さんと作り上げた作品がこうやって大切に長く興味を持っていただけていることが、何より幸せで。自分がこの作品からたくさんのことをいただいて、本当に人生が変わった大切な作品だったので、本当にご縁もありますし、たくさんの感謝があります」と発言。

「前に舞台挨拶をしたときに『たぶんこれで最後だろうね』って監督と話していて、すごく泣きそうになった記憶があって。それがまたここで行うことができたことが、本当にこんなことあるんだっていう。きっと最後なのかもしれないんですけど、それがすごく寂しいのと、また川和田監督とこの場に立てるように、私も頑張っていきたいなと思っています」と語っていた。(modelpress編集部)

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