船越英一郎、「日本の文化」を支える?! | NewsCafe

船越英一郎、「日本の文化」を支える?!

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先日、2時間ドラマへの長年の功績で「第25回橋田賞」を受賞した俳優、船越英一郎(56)。
 その席で船越は「絶対に2時間ドラマは日本の文化から消してはいけないと思います」と語った。

 「船越の発言は、夜の2時間ドラマは崖っぷちという危機感の現れです」と解説するのはテレビ誌デスク。

 ドラマ全体に勢いがない中、2時間ドラマも減少傾向にある。
 「2005年に『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)が終了。それから『水曜ミステリー9』(テレビ東京)もこの2月に終わり、40年の歴史を持つ『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)も先月でなくなりました」

 なぜ、続々と終了した?
 「あまりのマンネリ化に飽きられてしまったんです。1980~90年代、この手のサスペンスは常に20%近い視聴率を得ていたんですが、脚本にリアリティがなくなって、常にストーリーが読めるマンネリ状態でした」

 どこがマンネリ?
 「ロケ地の有名ホテル番組に撮影協力してもらうのが常だったんですが、イメージ的な問題で『ホテルの中で殺人は勘弁してほしい』と言われます。だから、被害者が殺されるのはなぜか泊まったホテルから不自然なほど遠く離れた川や崖の下ばかり」

 なるほど、必ず外で殺されるっていうのも不自然だね。
 「それ以前に出演者を見ただけで、だいたい犯人がわかってしまうから、誰が犯人なのか当てるワクワク感もなくなってしまいました」

 事務所の力関係で、犯人役も決まっていたわけか…。
 「そう。しかも土曜ワイドは崖率が高く、崖から落ちて死ぬだけでなく、崖の前で告白するシーンがあまりに多くて笑いを誘うレベルでした。崖から転落死のシーンもチープな人形で…。一方の海外ドラマでは転落シーンにスタントマンを使うので、人形だと一気に気持ちが冷めてしまいます」

 海外ドラマとは予算が格段に違うしね。
 「それに加えて、素人探偵が殺人事件に首を突っ込んで確実に解決するのも違和感ありすぎです。脚本を短時間で量産するため、完全犯罪のトリックさえも矛盾が多く、突っ込みどころ満載でした。1度使ったトリックは使えないからアイディアに詰まり、どんどん話が荒唐無稽になってしまったのも大きなマイナスです」(先のデスク)

 これでもかとお金をかけるアメリカの人気ドラマや映画に慣れた視聴者に、安っぽい2時間ドラマはもう通用しないということだが、2時間ドラマの帝王とも言われた船越の苦戦は続きそうだ。
《NewsCafeゲイノウ》
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