NHK紅白、そんなに有り難いか? | NewsCafe

NHK紅白、そんなに有り難いか?

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歌手、和田アキ子(66)の落選が話題のトップ級になっているNHK紅白歌合戦。
 出場者の人選基準の疑問点を含め、紅白の存在意義を問う声も多い。長年紅白を取材してきたスポーツ紙記者に聞く。

 「和田に関しては、異例の落選コメントを出すなど紅白のキーウーマンであることを印象付けました。一方でラジオ番組で『今年は(放送を)見たくない。NHKだけスクランブルかけてほしい』などと発言。相変わらず身勝手さも露呈しています」

 新曲のヒット曲がないうえ、出場そのものが長く疑問視されていた。今回はようやく当然の結果となったといえる。

 「落ちて当たり前でしょ。そんなことより個人的には、AKB48の出場者を投票で決めるというやり方はどうかと思いますね」

 300人以上いるAKB姉妹グループの中から48人が視聴者投票で決定。12月8日から投票受付が始まり、中間発表、選抜メンバー発表を経て、大みそかの本番では順位発表が行われるという。

 「なんで紅白で総選挙みたいなことをしなくちゃならないのか意味が分からない。だったら紅白出場者も投票で決めればいいのに(苦笑)」

 出場歌手発表会見には、初登場者たちにエールを送るという立場で渡辺麻友(22)や横山由依(23)らが登場したが、当日にその話を聞き、驚いていた。

 「予定調和のクサい演出でしたが、渡辺のコメントが核心をついています。『じゃあ、出られない可能性があるってことですか? 残酷すぎません?』『恐怖心で震えが止まらない』『年末まで争わなきゃいけないのかと憂鬱』と。ほんとにその通りです」

 せっかく出場が決まったアーティストを憂鬱にさせる紅白っていったい…。
 「一昔前は『歌手は紅白出場が目標』という合い言葉がありましたが、今は時代が違います。そもそも出場を辞退するアーティストも昔からいましたが、最近は取材する側も辟易しています」

 出演決定の報を受けた瞬間の感想や今後の意気込みなど、質問する内容が例年、同じになってしまう。

 「というか、出場者はリハーサルなど拘束時間が長いんですが、取材する側も同じく拘束される。司会者発表、初出場者会見、曲目・出演順発表と、何回も呼ばれてウザイ。大みそかの取材は寒空の下で出待ちもつらいんですよ」

 取材は仕事だからがんばってもらうしかないが、NHKは今年の選出基準について、「今年の活躍が顕著であったこと、世論の支持、番組の企画・演出に合致していることを総合的に判断して選んだ」と説明している。

 「いつもどおりの杓子定規の回答。世代交代・若返りの時期に入っていることは確かですが、紅白は大いなるマンネリ番組でいいんですよ」

 去年は平均視聴率が40%を切ったこともあり、何か変わったことをやって話題につなげたいのだろうか。
 「話題作りは必要ないんですけどね。松本人志(53)も『ワイドナショー』(フジテレビ)で、『紅白は風物詩。風物詩はマンネリの極地。マンネリでいい。今年はシェイプアップしすぎ』といったことを話していましたがまったく同感です」

 分厚い台本に沿って、秒単位の割り振りでステージが進行するという紅白。ありがたい番組ではなく、ありがた迷惑な番組に成り下がらなければいいが…。
《NewsCafeゲイノウ》
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