パラパラ漫画大成功、鉄拳の心が壊れたワケ | NewsCafe

パラパラ漫画大成功、鉄拳の心が壊れたワケ

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先日、パラパラ漫画家で芸人の鉄拳(43)が、ベストセラーの自己啓発本『夢をかなえるゾウ』で知られる作家、水野敬也氏(38)との共著「もしも悩みがなかったら」(文響社)を発売した際、精神がおかしくなった時期があったと告白した。
「責任感が強いので、相当無理をしていたみたいです」と言うのはお笑い番組の放送作家。
いったいどういうことか。
「鉄拳といえば、イラストで人を笑わせる芸風で『エンタの神様』(日本テレビ系)などに出演していました。一時期は大人気でしたが、そのうち飽きられ、テレビへの出演も徐々に減っていた。ところが2012年、YouTubeへアップロードしたパラパラ漫画の『振り子』が世界的に有名となり、大ブレイクしたんです」
確かに「振り子」は夫婦の愛を短いドラマで表現した、本当に泣けるいい作品だったなぁ。
「そう。見た人の9割が泣いたとされる空前のヒット作です。セリフがないから、絵だけで世界を感動させました。その後、パラパラ漫画の仕事が急増し、世界各国から1日に20本のオファーが舞い込みました」
パラパラ漫画は相当の枚数描かないといけないから、全部受けるのは無理なのでは?
「もちろん無理でした。彼は厳密に仕事を選び、朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)のアニメーションを受けた時期がありました。これは2週間に1本のペースでアニメ制作を依頼されていたんですが、結局は週に1本ペースで仕事が倍増。同時に他の仕事も入り、最後はパニック状態に陥ってしまったわけです」
どんな状況だった?
「1日26時間描き続け、4時間睡眠するだけの単調な日々でした。こんな生活を数カ月続けていたら、どんどん心がおかしくなっていったそうです」
どうなった?
「今までイライラしたことはなかったのに、うまく描けないときは悔しくて原稿をグチャグチャにして、ペンも折って破壊し、『ワーッ』と叫びながら、血が出るまで頭を壁にぶつけたり、精神が壊れる寸前だったみたいですよ」
えっ、それはきつすぎる!
「その後、鉄拳は『このままでは命が危ない』と思い、無理な仕事はきっぱり断ることで立ち直りました。元来お人好しなので、頼まれた仕事は相手がかわいそうになって断れない。しかし、このまま引き受けていたら確実に過労死していたでしょう」(先の作家)
お笑いの世界では大成功といえない鉄拳だが、二足のわらじもほどほどに…。
《NewsCafe》
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