差別・中傷発言を発見するツイッター | NewsCafe

差別・中傷発言を発見するツイッター

神奈川県海老名市の鶴指眞澄・市議会議員(71)が11月29日、マスコミ批判の一環として、同性愛について「生物の根底を変える異常動物だということをしっかり考えろ」などとツイッターでつぶやきました。本人は「不適切な表現であった」と謝罪。削除しました。 鶴指市

社会 ニュース
神奈川県海老名市の鶴指眞澄・市議会議員(71)が11月29日、マスコミ批判の一環として、同性愛について「生物の根底を変える異常動物だということをしっかり考えろ」などとツイッターでつぶやきました。本人は「不適切な表現であった」と謝罪。削除しました。

鶴指市議がつぶやいたのは29日午前1時21分。朝日新聞の、同性婚に関して「賛成」51%とする研究チームの意識調査に関する報道を受けて反応したようです。その記事を伝える「朝日新聞東京報道編成局」のアカウントに対しても、「同性愛は異常なのだ、異常なことをすることを取り上げる必要はない、責任と持った報道をすべきだ」と書いていました。

これに対して、鶴指市議はNHK(NEWS WEBの掲載は11時41分)に対して、「同性愛は個人の自由だと思うが、私としては受け入れられるものではなく、書き込みの撤回はしない」としていました。まるで確信犯的に書いているとの印象でした。

しかし、産経新聞(Web坂の掲載時間は17時07分)の取材に「酔っているときに同性婚に関するマスコミ報道を見て、勢いで遊び半分に書き込んでしまった、同性愛は個人の自由で日頃関心がなく、差別するつもりもなかった」と回答しています。

NHKの取材時よりはトーンダウン。「書き込みの撤回はしない」としていたが、「酔っ払っているとき」に書いたものとして、削除している。多くの批判が寄せられたためかもしれません。

ちなみに、この内容に賛同したツイートをした人の中に岐阜県技術検査課の30代の男性主任がいたことがわかりました。プロフィールには「36歳某県庁職員」と書いており、県に複数の情報提供があり調査したところ、主任は事実を認めたということです。朝日新聞の取材に、県人事課は「県の信用を失墜させる行為で遺憾」として、処分を検討中といいます。

一方、匿名のアカウントであっても、その人の職業によっては大きな問題に波及することがあります。壇宿六(闇のキャンディーズ)というハンドルネームの人物がツイッターで、高島章弁護士を誹謗中傷し続けたのです。

「お前、何でもいいけど、自分の姿を鏡に映せ!そのアイコンとは全く違うだろう!このデブ!幻想に逃げるな!お前は醜く汚い!はい終了」

これらに対して、高島弁護士は、「壇宿六」が新潟日報社上越支社の坂本秀樹報道部長ではないかとの情報を得て、同社に電話。高島弁護士は坂本部長の携帯番号を入手しました。なぜ、会社が坂本部長の携帯番号を教えたのか疑問が残るところですが、高島弁護士は、Facebookのアカウントと、携帯番号の一部をツイッターで晒しました。すると、坂本部長も自分であることを認め、謝罪したのです。

この「壇宿六」問題の驚きは、報道機関に属する、しかも部長職の人物が、誹謗中傷のツイートを続けたことです。今回は、ネット上の情報をもとに会社に電話番号を聞くことで、個人を特定。謝罪させましたが、そうした手段でなくとも、発信者情報開示請求などをすれば、個人特定ができやすい状況にあることをわかっていなかったのでしょうか?まして相手は弁護士。そのくらいの手続きは容易にできてしまいます。

しかも「当夜、当方はアルコールを飲んでツイートをしていたところ、高島氏があ私に関してツイートをしていることに腹を立て、高島氏を侮辱するツイートをしてしまいました」(ママ)と、お酒のせいにしていました。たしかに、言い争いになれば、汚い言葉を使うこともあります。ただ、この場合、報道機関の報道部長が匿名アカウントで汚い言葉を連発していたことに問題の多さを感じます。

私個人としては、報道機関にたずさわる、まして取材をしているものが、取材で知り得た情報を元に、または、その仕事中に、そして、紙面には書けないにもかかわらず、ツイッターなどで誹謗中傷を繰り返すやり方は批判されるべきだと思います。

坂本部長は、誰もがネット検索をすればわかる範囲の情報であって、取材上で知り得た情報をもとに、ツイートしているわけではないように見えました。しかし、同社は坂本部長を解任。懲戒休職処分にしました。それだけネット上の反響も大きかったことに加えて、報道されたことも処分に影響したのではないかと思われます。

報道機関の部長は「公人」ではありませんが、社会的責任が重いという意味では、「準公人」(みなし公人)の立場だと思います。しかも、今回は言論によるものです。いくら報道機関が言論の自由を守ることが責務の一つだとしても、個人を誹謗中傷する自由はないと思います。そうしたことも処分の要因だったと思われます。

子どもたちのネット利用の問題点が指摘されることがあります。しかし、大人、特に公的な責任を担う者が続けて、ネット上での侮辱発言をしてしまいました。それだけ、ツイッターは瞬間的に思ったことを書いてしまうツールだということです。思考を変えることはなかなかできません。つい反射的につぶやいてしまったのでしょう。

[ライター 渋井哲也/生きづらさを抱える若者、ネットコミュニケーション、自殺問題などを取材 有料メルマガ「悩み、もがき。それでも...」(http://magazine.livedoor.com/magazine/21)を配信中
《NewsCafeコラム》

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