記者「デ、デスクッ! お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)が、デスクの予想どおり、芥川賞獲っちぃましたぁ~」
デスク「そんなに驚くなよ。オイラの言ったとおりもう1人の羽田圭介氏(29)と合わせた『W受賞』だったのも、的中したけどな」
記者「読みがズバリでしたね!」
デスク「うん、たまにはな…って言わせんなよ! にしても、みんな話半分で聞いてたことが実現して、又吉の周辺も慌ただしいんだろ?」
記者「お笑い界初の快挙っていうんで、所属事務所の吉本興業の担当者も大興奮。出身地の大阪・寝屋川でも英雄扱いのようです」
デスク「実際に作品を読んだ文芸関係者は疑う人が逆に少なくて、読んでもいない芸能関係者のほうが受賞なんてありえないって思ってるのが多かったね」
記者「その代表格は、受賞が発表された夜の『報道ステーション』(テレビ朝日系)でコメントしたMCの古舘伊知郎(60)でしょう」
デスク「何て言ったの?」
記者「古舘は『(純文学の)芥川賞と(エンターテインメントの)本屋大賞に区分けがなくなってきたみたい…アレッという感じ』などと皮肉のつもりで言ったんです。当然、それは『本屋大賞にも芥川賞にも失礼だ』と批判されています。にしても、芸人作家への偏見は根強いですね」
デスク「又吉はそんなの動じないタイプとは思うけど、80年、153回の歴史を持つ文学賞の中でもトップ級の注目度を集めたのは確かだ」」
記者「記者会見に通常の3倍、300人を超える取材陣が殺到したほどです」
デスク「そこまでフィーバーすると、やっぱり心配だな」
記者「受賞作『火花』の映画化オファーが続々で、又吉に原作だけでなく、脚本・監督…そして主演の話まで来てるなんてブチ上げたスポーツ紙もありました」
デスク「それだけはまずいな。脚本くらいまでなら許すけど、主演・監督は止めておいたほうがいい」
記者「どうしてですか。既に単行本も64万部が売れており、映像化が決まればますます、売れますよ」
デスク「芥川賞はあくまで、新人作家に向けた賞なんだよ。又吉がこの先も小説が書けるかどうかは未知数だ。そんなことにかかわるより、第二作にとりかかったほうがいいね」
記者「本人は、漫才優先で余った時間を小説執筆にかける、と以前から強調してます」
デスク「受賞後の小説が真価を問われるわけだけど、もしお笑い界が舞台なら処女作以上の内容じゃないといけないし、違うテーマでも読者の要求・注目度は高いんだから、なかなか手はつけられないだろうよ」
記者「本人も具体的にはそれに言及してませんね」
デスク「8月の贈賞式までに忙しすぎて、ダウンしないことを祈っておくよ」
《NewsCafeゲイノウ》
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