近年、テレビメディアなどで「エイジングストレス」という言葉を耳にするようになった。周囲に「年をとっても若く美しくあること」を求められているように思いこみ、ストレスを感じる現象だ。特に30代女性が陥りやすく、「鏡を見るのが憂うつ」「体重計に乗るのが怖い」「人に年齢を言いたくない」「若い人を見るとモヤモヤ感がある」「人前に出るのが怖い」などの気持ちが強くなるという。ストレスは美容の大敵と知りつつ、美容のことでストレスを感じる…皮肉な話である。
しかし、年を取ることに不安を抱くのは、女性に限った話でもないだろう。20代から30代に、そして40代50代と、社会から求められる責任は刻々と変化していく。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「最近、年をとるのが怖いと感じる…アリかナシか」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…65.5%】
■体がいうことをきかなくなっていくのとボケるのが怖い。
■40過ぎてそう思うようになった。30代までミジンも考えた事なかった。
■働いていて体力落ちたなぁと実感。歳をとる事への不安がある。
■痛いところだらけ…疲れが取れず頑張ったしわ寄せがモロに出る。
■目的もナシに生きてる感じに思う、それが辛い。
■介護必要な親を抱えてどうすればいいの。
■鏡を見るのが嫌になる…頑張って引力に逆らってるけど…。
■40過ぎて出産(初産)予定。体力持つかしら?
■精神年齢は20代で止まってるのに体は日に日に老化。
■老後や、お金も心配。
【ナシ…34.5%】
■怖くはない。年老いていくのは当たり前、諦めるしかないね。
■生きている証。
■それより金がない事の方が怖い。
■老いは怖くない! 怖いのは病気になった時に生き地獄で生きる事!
■30歳越えるともう同じ。諦めや悟りの様な感覚。怖くはないね。
■90過ぎまで生き生きしていた伯母が目標。高齢でも楽しみはある。
■早く大人になりたい!
■年をとるのに怖いなんて、一度も思ったことないです。
■恐れたトコロで時間の流れは止まらない。有意義に地道に暮らそう。
■みんな同じですよ。
結果は【アリ派】6割超の多数派となっている。寄せられたコメントの内容は、前述の「エイジングストレス」のほか、健康への不安、同時に社会保障への不安が中心となっている。一方の【ナシ派】も、積極的に加齢や人生を楽しんでいるという声はごく少数であり「諦めているから怖くはない」「怖いのは病気であって"老い"そのものではない」などの意見が主だ。
「ガン持ちです。死んでもいいと思う反面、正直死ぬのが怖いのです」「死についてふと考えだしたら怖い」…。幸せに年を取り、悔いなく死にたいと誰もが考える。そのためにはまず、年を取るのが怖いことであってはならないはずだが…現実にはなかなか難しい。亀の甲より年の功、と笑って言えるような年の取り方をしたいものだ。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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