子供が「楽しい」と思える教育の大切さ…"理科"好き2割 | NewsCafe

子供が「楽しい」と思える教育の大切さ…"理科"好き2割

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先頃、文科省直轄の研究機関である科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が「小中学校時代の理科経験が、科学技術に対する関心に大きな影響を与える」との調査結果を発表し、話題になった。
調査は全国の20~69歳の男女3000人を対象に「科学技術への関心度をA~Eの5段階に区分し、過去の経験などとの関連性を分析する」というもの。学校で学習した教科と"科学技術に対する関心"との関連については、関心が高い層ほど「小中学校の『理科』好き、高校の『理科(理科基礎、理科総合)』『物理』『化学』が好き」との回答が多かったという。当然の結果のようにも感じられるが、「教育がいかに人の生き様に影響を及ぼすか」ということが、いっそう明らかになった内容であるとも言える。
NewsCafeのアリナシコーナーでも「好きな教科は理科だった、アリかナシか」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…22.2%】
■理科は楽しい! 大好きでした!
■理論とか法則よりも、実験し変化するのが好きでした。知識は後からです。
■理科とか図工は集中ができたが、他はツマラナクテ全然集中できなかった。
■理科は好き。物理・化学・生物は苦手って、なぜ?
■特に生物学。理系クラスで、選択してました。
■地学だけですが。他はまったくダメ(笑)。
■実験とか面白かった。火が着いたり煙が出たり。
■小学生の時のね。ジャンルが幅広くて楽しかったな。
■だから理科教員やっています。
■理系ですからね!

【ナシ…77.8%】
■理数系は大の苦手だった(泣)。
■アリの人、尊敬しますよ! 純文系なもんで…。
■物理と化学が特にダメだった。地学は好きだった。
■ただし、実験とかは好きだった。
■得手、不得手はあったけど別に好きということはなかった。
■英語・歴史とか好きだったなー。
■国語。本を読んでいれば自然といい点が取れた。
■家庭科です。先生が大好きだった。
■アホやから体育。
■好きな教科などない。学校で楽しかったのは給食。

結果【アリ派】は約2割。教科の数を考えれば妥当、むしろ多い方と言えなくもないが…。「好きな科目が複数あり、理科はそのうちのひとつ」という回答も含まれていることを考えると、少し寂しい数字なのかもしれない。
前述の調査によると、科学技術に対する関心が高く理系的経験や志向との関連が強い人ほど「理科の先生が好きだった」「記憶に残っている理科や科学の実験がある」、また「親と、理科や科学に関連する話をよくした」と回答しているという。
しかし"坊主憎けりゃ袈裟まで憎い"とはよく言ったもので、逆に「嫌いな教師の担当教科が苦手になった」というのもよく聞く話だ。
【アリ派】には「理科が好きだったから理科の教員になった」という回答も寄せられていたが…きっと"理科の楽しさ"を伝えてくれる教師に恵まれた人でもあるのだろう。その気持ちを是非、次世代の子供たちにも伝えてほしい。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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