「日本を代表する映画監督」と言えば…やはりあの人 | NewsCafe

「日本を代表する映画監督」と言えば…やはりあの人

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今年もまもなく「ヴェネツィア国際映画祭」の時期がやってくる。イタリア・リド島で毎年8月末~9月初旬に開催される、世界最古の映画祭だ。カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並んで世界三大映画祭のひとつに数えられ、1950年代以降、多くの邦画を世界に紹介した映画祭として日本でもおなじみである。
1951年に黒澤明監督が「羅生門」で日本人監督初の金獅子賞を受賞、近年では1997年に北野武監督「HANA-BI」で同じく金獅子賞を、2005年に宮崎駿監督が栄誉金獅子賞を受賞している。受賞歴や興収だけが映画の評価基準ではないとはいえ、日本発の作品が海外でも評価されるというのは重要な出来事だ。
NewsCafeでは「あなたが考える"日本人映画監督"の代表と作品は?」というアンケートが実施されたらしい。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…592件

【1位】黒澤明「七人の侍」(43.4%)
■どなたも世界に誇れる監督ばかりだけど、一人だけというなら、やっぱりこの人では!? 世界中の映画人に大きな影響を与えたでしょう。[女性/50代/自営業]
■スピルバーグもルーカスも黒澤明監督を尊敬しているよね、「荒野の七人」は「七人の侍」のリメーク作品だし。[女性/40代/会社員]
■実写では黒澤か小津、アニメは宮崎。海外のクリエーターに聞いてもトップはこうなると思う。[男性/40代/会社員]

【2位】宮崎駿「千と千尋の神隠し」(25.0%)
■特に日本のアニメの素晴らしさ、技術力の高さを伝えた方。今の日本のアニメの評価は宮崎監督のお蔭。[女性/30代/主婦]
■この原作者の作品だから見たいというのはけっこう多いけどこの監督の作品だから見たいというのは宮崎さんぐらい。[男性/40代/会社員]
■もっと評価されてもいいと思います。[男性/10代/会社員]

【3位】小津安二郎「東京物語」(7.4%)
■自分が歳を取るにつけ、映画の台詞が、我が事のように身に染みる。見返す度に新しい、それが小津映画。[男性/50代/会社員]
■最近見てもテーマが色褪せない。台詞に味がある。[女性/40代/その他]
■黒澤監督の師匠でもあり、作品は今見ても、引き込まれてしまいます。[男性/40代/自営業]

【4位】北野武「HANA-BI」(5.4%)
■溝口、小津、黒澤は故人だけに、現在世界に誇れるなら断然北野武監督だろう。[男性/50代/その他]
■「アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」「ソナチネ」![男性/40代/その他]
■天才的![女性/20代/会社員]

【5位】大島渚「戦場のメリークリスマス」(3.5%)
■ミスターローレンス![女性/40代/自営業]

そして6位以下は【溝口健二「雨月物語」(2.7%)】【押井守「GHOST IN THE SHELL」(2.7%)】【今村昌平「復讐するは我にあり」(0.5%)】【河瀬直美「殯の森」(0.2%)】という結果に。

「比べるのは野暮」「ひとりだけなんて、無理」「それぞれの方が、それぞれ皆日本のある時代と人々の姿を描き代表している。それで良いではないか?」などの声も多いなか、それでも4割超という圧倒的な票を獲得したのは、やはり"世界のクロサワ"こと黒澤明監督の「七人の侍」。前述の三大映画祭のみならず、英国アカデミー賞、米アカデミー賞、モスクワ国際映画祭など、各国の映画祭での受賞歴…万国で通じる、一番わかりやすい"日本映画の巨匠"である。
「選択肢に山田洋次監督がない!」「三谷幸喜監督『THE有頂天ホテル』」「東映の石井輝男の『網走番外地』は傑作でした」」「 監督」「大友克洋『AKIRA』!」「木下恵介監督!」「大森一樹監督、新藤兼人監督、小津安二郎監督、黒澤明監督、大林宣彦監督…たくさんいます!」…もちろん、限られた選択肢に入りきらない名監督の名も数多く寄せられている。

[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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