外国人観光客、増加のカギは「英語力」…2割が回答 | NewsCafe

外国人観光客、増加のカギは「英語力」…2割が回答

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先月開かれた観光立国推進会議で、安倍首相は「東京五輪の開催という大きなチャンスを追い風に、外国人観光客にアピールしたい」と表明。2020年に向け、外国人観光客数"年間2000万人"を目指す考えを示した。
昨年の外国人観光客の数は約1036万人と、史上初の1000万人超を記録。今後については交通機関の整備やアクセスの円滑化、ビザ発給要件の緩和などが具体的な課題としてあがっており、首相は各閣僚にさらなるアイデアを求めている。
流れに乗じ、NewsCafeでも「外国人観光客を増やすには?」というアンケートが実施されたようだ。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…323件

【1位】英語力が低い(21.7%)
■英語力不足でしょ。言葉が通じないと不安でしょ。[女性/40代/専門職]
■自分もそうだけど英語から日本語に訳して考えた答えを日本語から英語に訳す「日本語脳」の人がほとんどだから、教科としての英語はある程度できても英会話が苦手な人が多いと思う。[男性/40代/会社員]
■日本人の英会話で今でも70%が日本語英語になっていて特にR、Lなんかの微妙な違いが下手すぎて伝わらないので。伝わっても別の者になってくるもの50%はあるから。[女性/20代/その他]

【2位】国や自治体のPR不足(16.7%)
■私たちが、海外旅行先を決める時は、インターネットやガイドブックなどから相手先の情報収集を行う。日本の情報発信力が弱いからだと思う。だから、魅力がないと誤解されてしまう。[男性/50代/会社員]
■国や自治体だけでなくすべてにおいて発信力不足。先般行われた瀬戸内国際芸術祭。インターネット発信のお陰で瀬戸内の小さな島へ世界中からお客様が。[女性/50代/主婦]
■入国を緩くして、PRを拡大する。[男性/10代/会社員]

【3位】遠い・島国なのでアクセスが悪い(9.6%)

【4位】観光地に魅力がない・知名度が低い(7.7%)

【5位】交通機関が外国人にわかりづらい(6.5%)、日本人の外国人アレルギーが強い(6.5%)

そして7位以下は【カジノがない(2.8%)】【観光地が少ない(0.9%)】【中国や韓国の魅力に負けている(0.3%)】という結果に。

様々な対策が考えられるテーマだが、なかでも「英語力の低さ」を懸念する人が約2割を占めた。英語圏の国はともかく、他言語圏の諸外国人に比べても「日本人の英会話能力は低く、外国人旅行者に不親切では」とする意見が多く寄せられた。これは一朝一夕に片付く問題ではないが、2位以下の項目に比べ、個々人の心がけが未来を左右する課題でもあるだろう。
また、その他では「物価が高い」「日本人自身に国や郷土を愛し誇りに思う気持ちが足りない。ある種意図的に持たないようにされてきたと感じる面もある」「災害とかも関係あると思う。対策を」など、いろいろな角度からの"改善すべき点"が挙げられていた。

[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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