まさしく賛否両論…「明日、ママがいない」の今後 | NewsCafe

まさしく賛否両論…「明日、ママがいない」の今後

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日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」が各方面で物議を醸しているのはご存じの通りだ。脚本を手がけるのは社会派ドラマの第一人者・野島伸司、人気子役の芦田愛菜が演じる主人公のあだ名は「ポスト」…赤ちゃんポストに預けられ、母親の顔を知らずに児童施設で育った少女、という設定である。
しかし初回放送後には、国内唯一の赤ちゃんポストを運営する慈恵病院が「フィクションだとしても許される演出の範囲を超えている」と抗議会見。また全国児童養護施設協議会が「この作品のために子供たちが辛い思いをした事例が15例ある」という報告を発表、第3話の時点で全スポンサー8社がCM放送を停止するという事態に陥った。
一時期は放送打ち切りも検討されたが、日本テレビの大久保好男社長は「抗議や意見は重く受け止めるが、そのこととストーリーを変えることは必ずしもイコールではない。最後まで見ていただければ、理解をいただけると思う」との見解を示している。
そんななか、NewsCafeのアリナシコーナーでも「『明日、ママがいない』は放送を打ち切ったほうがいいと思う?」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…51.8%】
■テレビ局ってほんとに当事者の心境をわかってないよ。
■内容が酷すぎるし当事者からするとキツイ。野島伸司脚本は最低!
■ポストというあだ名だけが一人歩きし、そういった子を呼ぶ恐れある。
■施設の子供たちを餌に、温室育ちの子役たちにギャラが支払われるのは疑問。
■ショッキングな内容で引っ張る野島脚本はもうお腹いっぱい。
■慈恵病院が抗議するのが理解できる。
■いじめのシーン…予告CMを目にするのもイヤ。
■本当か嘘か判断できない年齢の子供には見せたくない。
■どう言い訳しようと、過激さ重視の露悪趣味なのは明らか。
■フィクションでも線引きは必要。フィクションだからこそ線引きが必要。

【ナシ…48.2%】
■過剰反応じゃないかなぁ。
■何もかも反対意見に応じるのはいかがなものか。
■騒ぎすぎ。昔の「人間失格」や「聖者の行進」の方が酷い。
■ドラマと現実の区別もできないとは…。情けない人。
■世の中綺麗なことばかりではない。
■難しい問題よね。あぁ言うドラマも必要だと思うけどね、このご時世。
■見てるんですけど! これで文句って何のドラマも放送できないよ。
■殺人ドラマを許容して、なぜこれがダメ? 最後まで見て批評。
■ちゃんと見てない奴ほど批判的。放送続けてほしい。脅迫に負けるな
■あくまでフィクションドラマ! 何にでも便乗するモンスタークレーマーが多すぎ!!

まさしく賛否両論…ほぼ二分という数字になった。当事者にとっては決して"ドラマにふさわしいテーマ"ではないだろうし、事実とは異なる児童養護施設の描き方に違和感を覚える部分もあるだろう。
しかし一方で「表現は考えるべきだけど、大人は見た方が良いドラマだと思う」という意見や「打ち切り絶対反対! 今、見てるし」など"打ち切りは視聴者を蔑ろにすること"と感じる声も多い。何よりスポンサー各社のCM放送見合わせという事態は"当事者でない人々の過剰反応"が最たる所以だったと言ってしまっていい。ストーリーを知らずに出資したはずもないのに、この態度は逃げ以外の何でもないだろう。
それにしても、国内で唯一"赤ちゃんポスト"を運営する慈恵病院には、番組側があらかじめ内容確認を依頼するのが筋だとは思う。こうした騒動も織り込み済みで制作されたドラマだと言われれば、身もフタもないのだが…。

[文・能井丸鴻]
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