「半沢直樹」と「セックス・アンド・ザ・シティ」の違い | NewsCafe

「半沢直樹」と「セックス・アンド・ザ・シティ」の違い

恋愛 ニュース
先日、ある媒体から「働く女性の恋と仕事を描いた映画・ドラマを紹介して欲しい」という依頼がありました。そこで改めてピックアップをしてみたところ、一つの気づきがありました。

それは、多くの女性の共感を得ている物語には「複数の主人公」がいるということ。そのもっとも顕著な例が「セックス・アンド・ザ・シティ」です。

1998年から2004年にかけてアメリカで放送され、映画化もされたこのドラマは、4人の異なるタイプの女性が登場します。キャリア志向の弁護士、夢見がちで結婚願望の強い女性、肉食系の会社社長、恋愛体質のコラムニスト・・・。見ているほうとしては、「キャリーのこの部分は私と似ている」「サマンサのこの部分は共感できる」と、自分を部分的に重ね合わせながら見ることができます。

この他にも、数人の女性を主人公として据え、異なった職業・年齢・境遇の彼女たちの生きざまをつづった作品は少なくありません。これはまさに「女性の生き方は多様である」ことを示していると言えるでしょう。

女性は男性に比べて、結婚・出産など含めライフコースが複雑で、選択肢が多くなります。そのため「こうなったら幸せ・勝ち」という基準もいくつもあり、そのことが女性たちを苦しめます。

それに比べると男性の人生は、出世・名誉・お金と、比較的シンプル。だからこそヒットドラマ「半沢直樹」のような、一人の主人公による単純な物語に、すべての男性が感情移入できるというわけです。

中国でビジネス展開しようとする人たちの間で言われている言葉に「中国は一つにあらず」というものがあるそうです。あの国を「中国」とひとくくりに考えることはできない。地方ごと民族ごとに、異なる顔を持つ人々の集合体が中国なのだ、と。それになぞらえて言うならば「女性の生き方は一つにあらず」ということが言えそうです。

多様性は大切なキーワード。「人それぞれでいい」「優劣はない」と肝に銘じることで、他人の恋愛や結婚をやっかまずにすみますし、逆に他人を見くだすこともなくなります。

周囲の女性をねたんでしまうような気持ちが芽生えたら、ぜひ、いろいろな女性が登場するドラマや映画を観賞することで、視野を広げてみてはいかがでしょうか?

[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
また、恋愛・結婚・人間関係に役立つメールマガジンを創刊!購読はこちらから!!(http://www.mag2.com/m/0001609851.html)]
《NewsCafeコラム》
page top