母校である東大出身の女性から、恋愛や結婚の相談をされる機会がよくあります。彼女たちが置かれている状況はとても象徴的で、現代のすべての女性に共通するところが少なくありません。
一般に「上方婚」という言葉があるように、日本の女性は自分よりもいろいろな面で「上」の男性を好む傾向にあります。身長、年収、学歴・・・。どれも「自分と同じか、上ならOK」という女性は多いものです(同様に、男性たちは自分よりも「下」を好みます)。
その点、東大出身の女性は学歴面において選択の余地が少なく、実際、多くの東大女子が東大男子と結婚します。彼女たちは「仮に私たちが気にしなくても、必ず、相手(男性)が気にしてくる」と口をそろえます。
さて、こうした悩みを「大変ですね、勉強ができる人は」と、他人事にしておくことはできません。
なぜなら、東大女性だけでなく、多くの女性が経済力も自信もつけているいま、自分よりも優れた(年収・能力)相手を見つけるのは、昔よりも困難になっているからです。
つまり、努力して学歴を身につけ、努力して仕事もがんばり、努力して自分を磨くほど、恋愛対象はせばまってしまう(自分でせばめてしまうこともあれば、相手から選ばれないこともある)。そういう矛盾が起こっているのです。
まじめできちんとした女性であればあるほど、「上方婚」の可能性はどんどん減っていく。
となれば意識を変えて「自分よりも下でもいい」「というか、人生、下とか上とかじゃない」という方向に価値観をシフトすること、そしてそういう古い恋愛観に囚われない男性を見つけること、それしか道はありません。
それは確かに困難な道。繰り返しになりますが、そのことは東大女子のみならず、世代・学歴を問わず、現代のすべての女性に突きつけられている大きな課題なのです!
[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
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