「クルム伊達公子」の振る舞い | NewsCafe

「クルム伊達公子」の振る舞い

スポーツ ニュース
一流選手同士の「「シングルのテニス試合」をコートサイドで観戦すると「大変な迫力・まさに肉弾戦」と言う感じがする。テニスプレィアーは「個人営業の肉体労働・猛暑の中で4時間を戦い続ける体力と技術」が求められるのである。一流選手・男子シングルの試合は「サービスエース」が多く、短い試合も多いが、女子はそうはゆかないのである。女子の試合で最近変わって来たのが「サーブやショットの時に叫び声を上げる選手・肉食系雰囲気の選手」の増加である。それなりのつつましさを持った選手を見てきたオールドファンには「いと見苦しい」と見えるのだが、昔に比べて「女子の試合もハードになってきた」と言う事だろうと思う。

海外の大きな試合では観客にもそれなりのマナーが要求される。観客席への出入りも難しく「試合進行の邪魔にならない」が原則である。個人的にタイミングがつかめず15分通路の外で観戦したこともある。歌舞伎観劇のマナーと似たものがあるのである。その点では、日本のテニスのメッカ・有明コロシアムでも「日本人の観客はマナー違反」と感じることはあるのである。それだけ「日本のファンは熟成していない」と言う事である。そんな下地の中で「日本で行われる国際級のテニストーナメント・東レ パンパシフィック」で「日本女子テニス界の姉御・アラフォーの星・クルム伊達公子選手」が試合中に何回も観客に毒ずき・喚いたのである。そのセリフは「ため息ばかり&シャラップ」である。

2011年の全米オープンの覇者「ストーサー選手」との試合での出来事である。上手くゆかないのを観客のせいにした「苛立ち発言」と見えるのである。クルム伊達公子選手は「どちらかと言うと美形・笑顔の良い選手・引退してから復帰・その後も若い選手を上回る戦績・ジュニア育成や被災地慰問にも熱心」と言う事でファンも多く、コマーシャル価値もある選手であるが「はしなくも個人営業・肉食系」と言う本質を見せたのである。「強い選手ほどわがまま」は個人対戦系の競技に多いのは「頼るのは自分だけ」と言う事で理解できるが「ファンあってのプロ選手」と言う自覚が不十分なのは残念なことである。アメリカのプロ野球に「ファンのブーイングが選手を育てる」と言う格言がある。メジャーリーグを観戦すると下手なプレー・怠慢なプレーには「猛烈なブーイングが起こる」のである。それを耐え・ガンバって一流選手になるのである。アメリカのブーイングに比べると「日本のプロ野球の観客の表現はおとなしい限り」である。

専門家は『伊達選手に言わせると「欧米はオー・日本はアーで力が入らない」と言う事の様だが「アーと言う嘆き」も日本的な応援なのである。「優勝劣敗が基本の個人格闘技」では「勝ち負けはすべて自分の責任」である。その意味では伊達選手の態度には「ガッカリ」と感じたファンは多いはずである。いつまでたっても伊達選手を追い越せない若手も情けないが、彼女も最近の試合を見ると「そろそろ賞味期限切れ」で焦りもあるのではないか』と同情的である。女性の皆さんはどう思いますか?

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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