夏の挨拶「お中元」…この習慣はもう古い!? | NewsCafe

夏の挨拶「お中元」…この習慣はもう古い!?

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今年もそろそろ会社や自宅に"お中元"の贈り物が届いた頃だろう。年々早まってはいるが、お中元の表書きを見ると、やはり夏を感じる。とはいえ、近年ではその儀礼的なイメージから、若い世代ではほとんど意識されないと聞く。
そんななか、東京・渋谷ヒカリエでは19日から、全国47都道府県の食文化をギフトボックスに詰め合わせて展示販売する企画「47 GIFT 2013 -お中元-」を開催している(9月29日まで)。ご当地色を強め、よりカジュアルに、お土産よりも折り目正しく…若年層にも"季節の挨拶"習慣が浸透するよう、売り手サイドも工夫を凝らしているというわけだ。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでも「"お中元"の習慣をどう思う?」という調査を実施。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…34.7%】
■挨拶状含め、そういう風習がなかったら今より人間関係希薄になる。
■日本人で、歴史ある中元を今更ナシ! の理由って何? 面倒って事?
■お中元もお歳暮もアリ。夏と暮れの元気なご挨拶!
■良い人間関係を保つための大切な習慣。
■毎年決まった方々に、お変わりないですか? の意味も込め。
■煩わしく感じるが、ご年配の方々はないと寂しいみたいだから。
■でも子どもの頃はカルピスギフトに憧れたなぁ…。
■良い悪いで判断するものではないし、無理強いするものでもない。
■貰えないけどね…。
■実家とやり取りしてます。結構、楽しんでます。

【ナシ…65.3%】
■日本はメンドクサイ。何か貰ったら必ずお返しって意味ない。
■「お中元」「お歳暮」は日本の悪い習慣。なくなって欲しいものです。
■中元暑中見舞、歳暮年賀状、私は一切しない。関係維持に問題なし。
■会社の上司とか義務的なものは要らなくない?
■金額がバカにならない。
■必要ない物だったら、贈りあってもお互い迷惑なので。
■商売してる人はアリだろうけど、核家族ではナシが多いかもね。
■もうええやろ。
■会社役員でもナイし独身だと特にお歳暮・お中元関係ナイかな…。
■もうそういう時代ではない。古いシキタリでしかないと思う。ついでに年賀状もいらないね。

結果は【ナシ派】が6割超と多数派。寄せられたコメントも「煩わしい」「お金がかかる」「不要なものをもらっても困る」など、辛口な内容ばかり。またお中元に限らず、お歳暮や年賀状などの年中行事も同様であるという意見も多数寄せられた。
一方の【アリ派】からは「こうした行事がなくなれば、今以上に人間関係が希薄になる」「楽しんでやり取りしている」「伝統文化として大切に」など様々な声が届いている。
この手の行事の難しいところは「やりたい人だけやれば」と突き放せない、日本の"お返し文化"にあるのだろう。お互いが楽しんで贈りあえる関係、もしくは一方的に贈るだけで問題のない関係であれば話は簡単なのだが…。
寄せられたコメントのなかで共感を抱いたのは「子どもの頃は憧れがあった」というもの。自宅用には購入しないような品、普段は食べられないような珍しいものは、子ども心をくすぐった。あの感覚も"夏の思い出"のひとつであるだけに、お中元がまったくなくなってしまうのも寂しい…と思うのは感傷的すぎるだろうか。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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