元カレは遠きにありて思ふもの | NewsCafe

元カレは遠きにありて思ふもの

恋愛 ニュース
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という有名な詩があります。教科書などで読んだことがあるのではないでしょうか。

意味としては「故郷とは遠くにいて思い出すものだ。よその土地で落ちぶれたとしても帰るところではない。夕暮れにひとり、故郷を思い出して涙ぐむ。そんな気持ちを抱えつつも、ぐっと踏みとどまろう」といったところです。

これを踏まえて言えることがあるとすれば「元カレは遠くにありて思ふもの」ということでしょうか。

現代では、元カレ(カノ)や前カレ(カノ)と、連絡を取ることはたやすくなりました。時にはさみしい気持ちを慰めてほしいと思うこともあるでしょう。

ですが、元カレは遠くから思い出すぐらいがちょうどいいのです。

たまに思い出にひたったり、「あのころは楽しかったな」と懐かしんだり。そこまではOK。むしろ「あんなに素敵な恋愛ができたんだから」と自信に思えることもあるはずです。

ですが、どれだけさみしくても元カレのもとへ帰ってはいけません。

会ったり、優しいことばをかけてもらったりすると、せっかくそれまでに培った決意が鈍ってしまうことに。元カレには、それぐらい(ふるさとや実家と同じぐらい)人を甘やかしてしまう魔力があるということです。

人は弱ったときほど、過去を見たがります。昔の成功事例にしがみつきたくなります。それは、恋に悩む若者も、業績の上がらない企業も同じです。そこには可能性がありません(もちろん、たまに例外がありますが、おおむね悲しい結末に終わることが多いようです)。

フェイスブックでたまたま見かけた、LINEで偶然つながった。それでも連絡を取ろうとしないようにしましょう。返信があったらあったでやっかいですし、なかったらなかったで落ち込みます。

そっとフェイスブックをチェックして「へー、結婚してるんだ」ぐらいにじんわりと思う。それが元カレへの正しい距離の取り方なのです。

[ライター五百田達成(いおた たつなり)/作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「恋愛・結婚・仕事」を主なテーマに執筆・講演を行う。 "日本一女心のわかる男"として、メディア出演多数。東京・恵比寿にて女性のための人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ」を主宰。米国CCE, Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書に13万部を突破した「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(クロスメディア・パブリッシング)などがある。(http://ameblo.jp/iota-s/)。また、恋愛・結婚・人間関係に役立つメールマガジンを創刊!購読はこちらから!!(http://www.mag2.com/m/0001609851.html)]
《NewsCafeコラム》
page top