言葉の意味との大きな隔たり…「左翼」という言葉の印象調査 | NewsCafe

言葉の意味との大きな隔たり…「左翼」という言葉の印象調査

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左翼とは「社会主義・共産主義・無政府主義などの革新的な思想。また、そのような立場の人・団体」であり、右翼とは「保守的または国粋的な思想、立場の一派。また、その者」である…と、辞書には書いてある。言葉の由来は"18世紀フランス革命後の国民議会の座席位置"だというのも、ご存じのとおりだ。
しかし、昨今耳にする"左翼"や"右翼"の意味が辞書にあるとおりだとは思えない。明治から大正へ、そして昭和、平成…時代によって言葉の意味が変化するのは仕方がないとしても、あまりにズレが大きいように感じている人も多いのではないだろうか。
そこでNewsCafeでは「アナタの左翼のイメージってなんですか?」というアンケートが実施された。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…754件

【1位】反日(26.1%)
■活動家の方の言動を見て共通項がそこにある様に感じているから。思想が近い体制には特に動かず語調も強くない姿勢から見ても、反権力とは違うと思います。[男性/30代/自営業]
■要は、朝鮮と中国の都合が良くなる方へ、行動する連中だ。日教組、在日等が仕切っている。マスコミも、ほとんどが、中、韓の顔色を伺う。[男性/40代/会社員]
■自分が通っていた中学校に自虐史観の社会科の教師がいた。[男性/10代/学生]

【2位】よくわからないけど怖い…(15.5%)
■何をしでかすか分からない集団。[女性/30代/その他]
■関わりたくないです…(恐)。[女性/30代/会社員]
■右翼とか左翼とかよく分からんけどイメージは怖いかな?[女性/10代/専門職]

【3位】反権力(11.0%)
■以前は社会主義者と思ってたが、今は反日や市民団体やらと多様化して何がなんだかわからないので、善意(?)に解釈してこれ。[女性/40代/会社員]
■日本では、何でも反対! って人のイメージ。[男性/40代/公務員]
■昔と今の左翼は違うからなぁ。[男性/40代/その他]

【4位】社会主義者(9.7%)
■共産主義国家のスパイに操られた善意の方々。[男性/50代/会社員]
■左翼は赤思考そのものです。目標達成の犠牲は当たり前と考える社会主義者=赤思考です。[男性/40代/会社員]
■今は、よくわからない。[女性/10代/会社員]

【5位】興味がない(8.0%)
■わかるのは、どちらにも偏りすぎてはダメってこと。[男性/10代/学生]

そして6位以下は【気にしたことがない(7.4%)】【昔の学生運動のなごり(4.4%)】【市民活動の人(2.6%)】【新自由主義(1.2%)】という結果に。

"左翼"という言葉を、辞書にあるとおり「反権力」「社会主義」と受け止めている人は全体の2割程度。そして3割近い人が「左翼とは反日思想を持つ人のこと」だと捉えていることがわかった。
日本国外での"反日"といえば「日本人や日本文化、日本製品の排斥」ということになるだろうが、日本国内での"反日"となればまたニュアンスが変わる。コメントを見る限り「戦後の自虐史観を受けて、日本のあり方や国家体制、天皇制について否定的見解を持ち批判する人」と考えている人が多いようだ。「自国を売り飛ばすような、愛国心なんて持ってない輩」など厳しい意見も多かった。このアンケート結果からわかるのは「左翼と右翼」を「革新派と保守派」と置き換える人は、現代ではごく少数であるということだろう。
また気になるのは"中間はどこなのか"の認識についてである。近年のメディアでは"中道"や"ノンポリ"という立ち位置は存在しないかのように報道される。中道も偏った立ち位置から見れば"逆寄り"になるのだ。

[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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