先行きの見えない「社会保障制度」…国民が注視するのは? | NewsCafe

先行きの見えない「社会保障制度」…国民が注視するのは?

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先月22日、社会保障制度改革国民会議の医療・介護分野の議論が一段落し、国民健康保険の保険者を都道府県に一元化するなどの具体案が固まった。一方で、同日に行われた政府の経済財政諮問会議では、財政再建に向けて毎年度の歳出に上限を設け、高齢化で膨らむ社会保障費を抑制することが検討されてもいる。
年金、介護、少子化対策…すべてにおいて、依然として先行き不透明な現在。我々庶民が最も"今後を心配している"社会保障制度とは何だろうか。
そこでNewsCafeでは「最も優先すべき社会保障は?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…1154件

【1位】健康保険(64.6%)
■年金なんて貰えないし、その分、貯蓄した方が数倍良い。雇用保険なんてたかが知れてるから、資格取得とかの補助に回した方が絶対良い。でも病気になったときとか怪我したときに全額負担はキツイから。 [男性/30代/会社員]
■全部大切ですが、一番は健康保険だと思う。万が一の時に莫大なお金が必要です。歳を取るに従い保険の有り難みが増してきました。次が年金でしょうか。[男性/50代/その他]
■医療費はべらぼうに高いよ![女性/20代/会社員]
■先日父が20日入院手術で請求が105万! 健康保険で9万の支払いですんだ。やっぱりないと困るよね。[女性/40代/専門職]
■健康じゃなきゃ仕事もできない。年金制度は崩壊してるからあてにしてません。[女性/30代/会社員]

【2位】年金(21.8%)
■健康保険と迷いましたが年金にしました。働けなくなった老後も生活できる本来の制度を切に願います。[女性/40代/主婦]
■福祉国家に準える老後保障に関心がある。健康保険については前年1年間医療無縁でも課税されるのは納得しない。地域平等には何を以てすればこの保障の完全性に遺憾なく理解し得るだろうか。[男性/40代/その他]
■収入源が無くなったら死活問題。好きで独り者になったけど、この歳になると切実です。痴呆になりつつある母親の事考えるとなおさらです。[女性/50代/会社員]

【3位】雇用保険(4.2%)
■通勤途中に交通事故労災や保険の有り難さを実感しました[女性/30代/専門職]

【4位】生活保護(3.5%)
■どれか一つなら最後の砦の生活保護。死なずに済む最後の手段。[女性/40代/会社員]
■離婚後1年は、これで助かりました。[女性/10代/会社員]
■本当に困ってる人には必要。ただ乱用する人がいるのも事実だけど[女性/10代/専門職]

1位の「健康保険」が6割超の票を集める圧倒的な結果となった。2位の「年金」には2割の人が投票しているが、コメントを見る限り20代~30代のユーザーの票は非常に少ない。受給開始年齢の引き上げ、受給額の減額を目の当たりにした若者世代の「年金はもう諦めたから、払った分を少しだけでも返して欲しい…」という悲痛なコメントは少なくなかった。
「健康保険と年金生活保護はホントに必要な人へ渡ってないからな」「健保と年金が同じく重要。日本国籍以外に生保はナシ」など、近年続々と明るみに出てきた"不正受給"について言及する声も多い。少なくとも、真面目に働き納税してきた人間を突き落とすような流れは、食い止めて欲しいものだが…。

[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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