グループを抜けることを「卒業」と表現…視聴者はどう感じているのか? | NewsCafe

グループを抜けることを「卒業」と表現…視聴者はどう感じているのか?

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どんな大御所バンドでも、メンバーの脱退はあり得る。音楽性のズレ、人間関係から家庭の事情まで、理由は様々だろう。また、脱退から数年後の再加入、バンド解散から数年後の再結成…というケースだっていくらでもある。複数人が集まって何かを作っている以上、いろいろなドラマがあって当然だ。音楽を生業とする団体に限ったことでもない。
しかし近年、アイドル団体に限っては、メンバーが集団を抜ける際に"卒業"という言葉を使っている。辞書で調べてみると、脱退は「属している団体・組織から抜けること」とシンプルであるのに対し、卒業は「学校の全課程を学び終えること、または、ある段階や時期を通り過ぎること」とある。学校とは何の関係もないので、この場合は後者でしかありえないのだが…。なんだか腑に落ちないと感じている人もいるかもしれない。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「メンバー"卒業"という言い回し、どう思う?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…31.4%】
■何でもいい、大騒ぎしなければ。
■ただし「アイドルグループからの円満脱退」に限定して使うべき。
■表現の自由。
■あらナシが多いのね。新たなステップを踏むって意味ではアリだと思う。
■TV番組でも使うけど、角が立たなくていいんじゃないの?
■それをいうなら何かしらヤラかした活動辞退の奴の方が問題だろ?
■モノは言い様。ケド何かヌルイなぁ。
■ちなみに除名は、卒業でなく退学かな(笑)。
■聞きなれたわ。
■何でも良い表現に変換される世の中なんです。

【ナシ…68.6%】
■卒業なんて綺麗事。要らなくなって追い出されるだけじゃないの?
■いかにも不祥事な人まで「卒業」なのは違和感あるけど。
■実際は辞めさせてる時も卒業というのは変だと思う。
■きれいごとですねー。商売物だから仕方ないけど。
■業界の悪い癖。
■アイドルのみが使う言葉だよね。
■「卒業」の子も居れば「クビ」の奴も居る。
■別に脱退でいい。
■最近は何でも辞める事を卒業と表現するけど美化し過ぎ。
■じゃあなぜ他のグループがメンバー脱退したら卒業と呼ばないの?

結果は【ナシ派】が約7割と主流。"卒業"という言葉は裏事情を隠すための言い換えであると感じている人が大多数のようだ。一方の【アリ派】も「周囲との関係が円満であるか否かは反映するべき」との声が多かった。
しかし、前述の通り"脱退"という言葉には、悪い意味は含まれていない。寄せられたコメントに多かった「不祥事を起こしたケースで"卒業"はおかしい」という点を考慮するなら"脱退"でも意味が足らないくらいだ。挙げるとすれば"解雇""免職""解任""更迭""罷免"という感じだろうか。…こう書き並べてみると、あまりにシビアだ。お茶の間の雰囲気を殺伐とさせないための言い換え、と受け取っておくのがいいのかもしれない。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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