新生銀行が全国2000人のサラリーマンを対象に行う「昼食にかける金額」アンケート調査。昨年はその平均額がついに510円まで下落したとして、各種メディアで取り上げられていた。というのも2001年当時は、この平均額が710円だったのだ。それが2007年には600円を割り込み、その後も順調に下がり続け、昨年はついに12年前に比べ約3割減の510円…。ワンコインを下回る日も近いのではないかというわけだ。
この"昼食代下落現象"、各所でデフレの象徴であるかのように取り沙汰されていたが…。例えば「すき家」「松屋」「富士そば」といった軽食チェーンには200円台のメニューがあるし、ファストフード店やコンビニを利用する時もあれば、手製弁当、社内食堂という手もある。一般的な飲食店でランチを注文するとなれば500円では収まらないが、バリエーション次第で平均額はグッと下がってきそうだ。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「昼食の予算500円はアリ?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…64.5%】
■500円も使っていない。
■正確に言えば、500円以内で、済ませたいよ。
■社食380円でご飯・スープ・お味噌汁お代わり自由は有難かった。
■ワンコイン・ランチで良い品けっこうありますよ。バカにせず食べて見てはいかが?
■会社の弁当350円。
■香川在住です。うどん100円です。サイドメニューの方が高いかな。
■1人ランチはね。ママ友とだと、1000円。
■たまに外食する分、いつもは粗食。
■手作りおにぎりです。
■まぁ毎日の事だしな。そもそも昼飯にそんな重きを置いてないし!
【ナシ…35.5%】
■好きなものを選ぶのでこだわらない。
■家で食べるなら100~200円、外食は1000円程度。
■高すぎます。300円くらいでいい。
■500円も無理だからお弁当&飲み物持参です。
■近くに500円で食べられる飲食店がない。
■誰かと外食なら超える。普段は家で食べるから安いよ。
■専業主婦だから昼はほとんど前日や朝の残り物。だから予算は0円。
■昼飯は1500~3000円はかかるよ。
■トンカツを好きなときに食べられる財力は欲しいのー。
■アベノミクス成功を祈願して最近少し贅沢している。
結果は【アリ派】が6割超の多数派、コメントは「500円もかかっていない」という内容が大半。では残った【ナシ派】は「500円じゃ安すぎる!」という意見なのかと思えば、実はそうではなかった。アンケート調査の際の見出しが「ランチは500円」…アリかナシか? の2択だったため「500円は高すぎる!」という人も【ナシ派】に投票しているのだ。コメントに目を通したところ【ナシ派】は「500円では収まらない」「特にこだわりなくケースバイケース」「500円は高すぎる!」の3パターンに分かれているようだ。内訳はそれぞれが全体の10%程度…といったところだろうか。また、自宅で仕事をする人や主婦業の人からは「家にあるものを食べるので具体的な金額は出せない」という意見も寄せられた。
前述の"昼食代下落現象"は、確かに外食産業にとっては手痛い現実だろう。しかし「最近は弁当を作るのも食べるのも楽しい」というコメントも届いていた。一概にデフレや不景気に押されての現象ではなく"食の多様化"の一端であると言えるのかもしれない。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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