「女性の喫煙」の問題点 | NewsCafe

「女性の喫煙」の問題点

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某社の有志の新年会に出席。若い社員&女性社員の多い会社で、当日の有志メンバー8人も男女半々。赤坂の馴染みのイタリアンは「新年から禁煙店」と言うことである。アルコールが入ると「店外で一服」が続出。女性2+男性2である。残りの4人のうち1人は「ハナカラ喫煙せず」3人は「ただいま禁煙中」である。概ね「喫煙に関する日本社会の縮図」といった按配である。

厚労省の平成の調査では『日本人の喫煙率は21.7%で、年々減少してきている。「男性の喫煙率は32.2%」で、40歳代がもっとも高く42.4%。平成7年より減少してきており、平成17年度に初めて4割をきった。一方「女性の喫煙率は8.4%」で、20歳代が12.8%、30歳代が14.2%と若年層で高い値を示している。男性に比べ漸増している』と言うことである。 厚労省は22年度までに喫煙率を12%に引き下げる目標?を掲げている。

女性の識者は「女性とタバコの問題は本人だけの問題ではない。妊娠したときに喫煙していると胎児に大きな影響を与えてしまう。妊娠中は胎盤を通してお母さんの栄養が胎児に伝わるのだが、悪い物質も伝わる事になってしまう。タバコには多くの有害物質が含まれているので「胎児の発育不全」を誘因する。胎盤を通して有害物質を多く伝えてしまうと「発達障害のリスク」も高まると言われている。また、妊婦がタバコを吸っていると流産する危険性も高まる。妊娠すると「つわり」のおかげでタバコを吸いたいという気持ちがなくなってしまうことが多い様だが「良い機会」と考え禁煙がお奨めである。しかし、出産後またタバコを吸い始めては意味が無い。受動喫煙によって赤ちゃんがタバコの有害物質を多く吸い込むことになり「気管支炎や喘息」になってしまう事もある。タバコは本人が吸っている煙より「受動喫煙で吸った煙の方が有害物質が多く含まれている」のでる。家族にタバコを吸う人がいれば、将来子供もタバコを吸う可能性が高まるとも言われている。父親も禁煙である。

女性とタバコの関係は美容やダイエットの面でも「タバコは弊害になる」のである。タバコを吸うとビタミンCが不足するから、シミが出来やすい・疲れやすい・風邪をひきやすい…など体にも影響を及ぼす。「ビタミンCのサプリメントを摂っているから安心」ではない。市販されているビタミンCのサプリメントは化学合成で作られた人工的なビタミンCが殆どで、体に吸収されているのはわずかである。喫煙習慣があると味覚が麻痺し、味付けの濃い食事を好む傾向になる。塩分が多い食事は体に水分を過剰に貯めてしまうので「水太りの原因」になる。高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まり、さらに不妊や月経不順の可能性も高まる」と警鐘を鳴らすのである。環境省の「妊娠中の喫煙率調査」では『24才以下の妊婦の10%が喫煙を続け、その夫の60%も喫煙を続けている』と言う事である。識者は「若い父親の喫煙率が高い事が懸念される」と言う。いずれにしろ親の責任は重大なのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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