大河ドラマ史上最低の視聴率…「平清盛」は本当に不人気だった? | NewsCafe

大河ドラマ史上最低の視聴率…「平清盛」は本当に不人気だった?

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1月6日にスタートしたNHK大河ドラマ「八重の桜」の初回視聴率は21.4%(ビデオリサーチ)。昨年の松山ケンイチ主演「平清盛」初回視聴率17.3%を大きく上回る好発進となった。
大河ドラマ史上最低視聴率を更新し続け、良くない意味での話題が多くなってしまった「平清盛」。最終回は9.5%、時には7%台の視聴率…制作陣、キャストの演技ともに工夫が見て取れる内容だったという評価も多かったため、数字に関しては残念な結果になったとしか言えない。

平清盛の人物像と言えば、平家を時代の頂点に導き栄枯盛衰の人生を送った、ある種のダークヒーロー…というのが一般的な印象だ。確かに、歴史上の人物の中でも"日本人好み"ではない方だと言えるのかも知れない。また、戦国時代や明治維新などの舞台設定に比べれば、平安時代はインパクトに欠けるイメージもある。
とはいえ、魅力的な題材であることに間違いはないし、番組を欠かさず見ていたという人、熱烈なファンの声もよく聞く。いったいなぜ、この結果なのか…視聴者サイドは作品に対してどう感じていたのか、気になるところである。

そこでNewsCafeでも「『平清盛』観てましたか?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…2269件

【1位】一度も観なかった(48.2%)
■初回に10分くらい見たが切なかったのでもう見てないです。[女性/20代/その他]
■放送時間は、ちょうど仕事中。見てみたい気持ちはありましたが。[女性/50代/その他]
■裏番組のアカン警察のほうが面白い。[男性/40代/専門職]
■大河ドラマあまり見た事ないんだよね。あれ結構長いしね。[女性/30代/フリーター]
■見てみようと思っていたけど、仕事だったり一番忙しい時間なので見れなかった。旦那は毎週見ていて良かったと言ってます![女性/40代/専門職]

【2位】毎週観ていた(27.2%)
■面白かったけどな。悪人のイメージが強かった清盛を見る目が変わったし、平家が滅んだ後の源氏中心の歴史ばかり見聞きしてきたから、そこに行き着くまでの流れも興味深かった。クソミソ言われる程ヒドくない。[女性/30代/会社員]
■回を重ねるごとに面白くなってきた。視聴率ほど悪い作品ではなかったと思う。[男性/30代/会社員]
■面白かった。他の大河は途中で挫折したが、清盛は最後まで見た。[女性/30代/会社員]
■少し物足りなさはあったが、清盛が主人公ということで、勧善懲悪でなく功罪取り混ぜてありおもしろかった。批判はドラマを見た上でするべきだ。[男性/20代/自営業]
■俳優さんたちの演技がすばらしく、見応えがあったから。[女性/40代/専門職]

【3位】数回観た程度(15.9%)
■あれだけの役者揃えたのに、画像が残念でした。もったりとした脚本で眠くなった。大河ドラマだから華やかさがほしいわ。[女性/40代/主婦]
■見よう見ようと思いながら忘れてたが、11月くらいから見るようになりました(苦笑)。初めから見れば良かった…もう、遅いけど…。[女性/30代/フリーター]
■最初は見ていたが、つまらなくなってきたので見るのをやめた。[男性/30代/会社員]

【4位】時々観ていた(8.7%)
■ドラマのクオリティーはすこぶる高かったのに視聴率があがらなかった。やっぱり主人公の清盛が不人気なせいだろうね。[男性/40代/会社員]
■本当は全部見たかったが、仕事の関係で時々しか見ることができなかった。[女性/40代/会社員]
■見逃した回は再放送でと結局全部視ましたよ。意外な役者さんが意外な役どころを演じていらして私は面白かったです。[女性/50代/その他]

半数近くの人が「一度も観なかった」と答える結果となった。しかし寄せられたコメントを見てみると、多かったのは「大河ドラマ自体を見ない」「その時間は仕事」「いつも裏番組を見ている」といった内容。つまり「平清盛」だから見なかった訳ではない…というものだ。

そして「毎週観ていた」と答えた人は3割近く。NewsCafeユーザーの「平清盛」視聴率は、公開されている視聴率よりもずいぶん高かったことになる。「いろいろと批判されたみたいですが、結構、中身濃かったと思います。少し真面目に作りすぎて、とっつきにくかったんでしょうか? 松山さん、熱演だったと思います」など、好意的な意見も多く寄せられている。

もちろん「キャストが魅力ない」「題材として興味なかった。清盛って…」と、作品自体が見る人を選ぶ内容だったとする声もあった。しかし「風評被害で低視聴率」など、そもそも"低視聴率"を騒ぐ各種メディアの声が先行してしまったのではないかという意見も届いている。また2012年はロンドン五輪の年でもあった。競技開催時期の視聴率が苦しくなったという事実もあるだろう。

なかには「前作の『江』にハマっていて余韻に浸るあまり切り替えができなかった」など、大河への思い入れの深さを語るコメントもあった。すでに世に出てしまった"数字"という結果は変えられないが、作品を見た人の印象が数字に比例するわけではない。大河ドラマに期待する視聴者は、やはり少なくないのだ。

[文・能井丸鴻]
[写・roparedes]
《Newscafeアンケート》
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