「うどん県」に続いては「おんせん県」!? 大分県の観光PR、どう思う? | NewsCafe

「うどん県」に続いては「おんせん県」!? 大分県の観光PR、どう思う?

社会 ニュース
日本有数の温泉観光地・大分県。別府や湯布院、長湯など知名度の高い温泉地が多く、源泉数、湧出量も日本一だ。当然ながら県の観光資源のメインは温泉。香川県の「うどん県」PRにあやかってか、今年8月から「おんせん県」としてアピールを開始し、10月には商標登録を申請している。
しかし、草津や水上など同じく有名温泉地を擁する群馬県から物言いがついた。大沢正明群馬県知事は「群馬県も"全国一の温泉県"という言葉をたびたび使い、PRしてきた」と、戸惑いを隠せない様子。ちなみに名称が認可されれば漢字の「温泉県」にも法的効力が及ぶという。
大沢知事の発言を受け、大分県の広瀬勝貞知事は「それ(反発)がひとつのPR。どんどん反発が出たら面白い。(反発で名前が広まることも)結構です」と語った。その上で商標使用を大分に限定する意思がないことを示し「一緒に売り込んでいけたら」と群馬県に連帯を呼び掛けた。しかし"おんせん県"のキャッチフレーズを「使わせてもらう」形になることに群馬県側が納得するのかどうか…また、箱根や下呂など他県の温泉観光地も成り行きを注視している状況だ。
そこでNewsCafeでも「大分県が"おんせん県"って、どう思う?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…1201件

【大分県の「おんせん県」商標登録を支持しない(66.1%)】
■それほど強い、温泉=大分のイメージがない。他にも、温泉が有名な県はあるでしょう(私の地元も有名な方ですので…)。香川の二番煎じなら、さらに印象付けてからやらないと、先細りになるように思います。[女性/30代/会社員]
■○○県って飽きた。[男性/10代/学生]
■名前の取り合いになりそう。ラーメン県、そば県、うどん県、サバ県、イワシ県、サンマ県、牛県、豚県、鳥県、などなど。こめ県なんてどうする!?[男性/30代/会社員]
■関東の人間には温泉といえば草津、箱根、熱海などが浮かぶ。温泉は大分のイメージではない。[女性/40代/その他]
■温泉県じゃなく、別府県か由布院県でしょう。[男性/50代/自営業]
■「温泉国! ニッポン」でいいんじゃないですか?[女性/30代/その他]
■必死かっ!! おんせん県なんてネーミング、ダサいと思うけどなあ。[女性/40代/主婦]

【大分県の「おんせん県」商標登録を支持(14.4%)】
■商標登録は早い者勝ちです。それに大分県なら、遠く離れた群馬県に客足の影響があるとは思えない。[女性/50代/主婦]
■支持してあげよう。九州の人間からすれば別府は大昔から温泉街で有名だし、実際に何度も行ったし。九州以外の人は、温泉=大分が、わからんと思うけど。[男性/40代/会社員]
■大分の別府温泉は、源泉数、湧出量は日本一なのです。だから、おんせん県にふさわしいと思う。[女性/30代/会社員]
■泉質が優れたものならば、どんどんPRして良いと思う[女性/30代/会社員]
■香川はうどん県だよね? 私の住んでいる所も有名な温泉地だけど、「おんせん県」いいと思います。[女性/20代/主婦]
■大分の意欲をかいます!![女性/50代/会社員]
■各県で色々考えて盛り上げればいい。[男性/40代/会社員]

【わからない・その他(19.5%)】
■おんせんならウチでしょ!! と野次が飛びそう。[女性/40代/専門職]
■香川県の「うどん県」っていうのも分からない。[女性/40代/その他]
■既に中国にありそうな気がする。[女性/40代/その他]
■同じ国内で争ってどうする。[女性/30代/会社員]
■なんか変ですね、響きが。[女性/20代/会社員]
■意味わからん。[女性/40代/専門職]

結果は【支持しない】人が7割弱と圧倒的。「他県と取り合いになる」など国内での争いを危ぶむ意見のほか「○○県はもういい」と、香川県の二番煎じであることに拒否反応を示す声も多いようだ。
【支持する】と答えた人は14.4%にとどまったが「意欲は認めたい」「なんでもやってみればいい」とするコメントも多く、観光アピールの仕方をきちんと考えている県の姿勢を応援したいという気持ちが伺えた。
その他で多かったのは「中国みたいなことするな」という意見だ。数年前から中国で「青森」「博多」「加賀」「宇治」「近江」など日本の地名を勝手に商標登録するケースが頻発。地名を冠した商品ブランドを抱える事業主や地方自治体が頭を悩ませているのは、記憶に新しいところ。
この"商標登録"の問題は、どんな業種であっても商売をする上では避けて通れない。しかし大分県も群馬県も、また他の有名温泉地も、同じ日本の観光地…泥沼の紛争に発展するような事態にならないことを祈りたい。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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