2012年のノーベル賞、医学・生理学賞はiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授が受賞した。続いて発表される文学賞は、英国などの複数の大手ブックメーカー(賭け屋)による予想でベストセラー「ノルウェイの森」などで知られる村上春樹がトップに挙げられ、多くの日本人が連続受賞に期待をかけた。しかし、中国人作家、莫言が、ノーベル文学賞を受賞する事になった。それでも村上春樹の人気は衰えない。一部の熱狂的な彼のファンは「ハルキスト」と呼ばれ、彼の作品で描かれるライフスタイルをこぞってマネしたりしていることも有名だ。NewsCafeのアリナシコーナーでは「繰り返し読む本がある。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…71.2%】
■一回読んだだけではいまいち理解できないこともあるから。
■読む本がない時は、前に読んだ本を何度も読む。活字中毒だから。
■名作とは折に触れ読み返すと違った味わいがある。
■司馬遼太郎さんの本は、結構繰り返し読みます。
■何度も読み返すほど好きなマンガはあるが小説は一度きりかな。
■How to本・料理本・カタログは何回でも読む。
■気に入った物は何回読み返しても飽きない。
■アニメ原作本。特にボーイズラブ作品が大好きで何度でも読む。
【ナシ…28.8%】
■10年以上本を読んでいません。
■一度読んでしまうと読み返さない。
■一回読んだら十分です。次の本に移ります。
■最近、老眼が進んできたかな。
■20年ぶりに読んだら昔ほど夢中になれない。歳で感性が落ちたかな?
■漫画ならあるけど(笑)。
【アリ派】が7割を超える票を集める結果に。その意見を見てみると、「名作は繰り返して読むと違った味わいがあるから」「活字中毒だから」など、本好きの人たちの声がメインだった。そのほかに【アリ派】の中では、マンガなら何度も読み返すという声も含まれている。一方、【ナシ派】が少数派となった。その意見を見てみると、「10年以上本を読んでない」「一度読めば十分」など、【アリ派】の意見と真逆の本音が聞こえた。「@niftyなんでも調査団」が2012年10月に行ったアンケートがある。「本を読む頻度調査&本を読まない理由ランキング!」と題して、「どのくらいの頻度で本を読みますか?(雑誌・マンガなどは含まない)、さらに読まないと答えた人には本を読まない理由は何ですか?」という調査を行った。本を読む頻度調査では、「月1冊以上」という人は51%と2人に1人は本を読む習慣がある事がわかった。ちなみに「ほとんど読まない」という人は22%、と5人に1人。男性より女性の方が本を読む傾向があり、さらに男女別での年代を比較してみると、男性は年を重ねるほど本を読む頻度が高くなり、反対に女性は40代をピークに段々頻度が低くなっていくのが特徴的だった。本を読まない理由で1位となったのは「仕事などで時間がないから」で、次いで「インターネットのほうが面白いから」が第2位だった。そのほかのフリーアンサー欄では、「視力が弱くなった」「老眼になった」という声が聞かれ、【ナシ派】の意見でもほとんど似たような回答があった。
1冊の本にはそれこそ何百もの違った側面があり、本来は読むたびごとに印象が変わるもの。近頃すっかり本から遠ざかっている人もたまには自宅の書棚に手を伸ばしてみるのもいいかもしれない。
[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
page top
