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火曜日の午後、渋谷駅前でマック赤坂さんが演説をしていました。マックさんは財団法人スマイルセラピー協会の会長で、「笑顔」をキーワードに独自の選挙活動をすることで、知り人ぞ知る存在になっています。動画サイトで検索をすれば、そのユニークな政見放送を見ることができます。10月に行なわれた新潟県知事選挙にも立候補し、落選していました。なぜ、そのマック赤坂さんが渋谷で演説をしていたのかといえば、来月の東京都知事選に立候補した第1号目なのです。

というのも、東京都知事選挙が11月29日告示、12月16日投開票となったのです。石原慎太郎氏が都知事辞任の申し立てがあったことで、昨年に続いての都知事選挙が行なわれるのです。突然の辞任表明でした。理由は、自らが代表となって新党を結成し、次期衆院選に出馬することが理由です。思えば、前回の選挙で一旦は出馬しない方針でしたが、東日本大震災当日の3月11日、出馬を表明していたのです。あれから2年も経たないうちに辞任表明です。

自分の都合を優先するのは、ワンマンという批判されていた石原氏らしいといえば、らしいと言えなくもありません。ただ、80歳という年齢で「新党」結成で、真に新しい政治の流れを作れるのでしょうか。

都政が出来ないのに国政を任せられるのか、との批判もあるようです。都政という地方自治を放り投げる人に国政ができるのか、とも心配の声もあるようです。もちろん、突然の辞任で選挙費用が50億円かかると言われるため、税金の無駄遣いという面もあります。一方、都政と国政は別ものです。人には向き不向きがあります。向くのは都政なのか、国政なのかという問題です。石原氏の国政進出の期待感はそれなりに大きいようで、クイックリサーチの調べで、「期待する」は57%で、「期待しない」の38%(10月25日~、数字は30日17時30分現在)を大きく上回っています。

しかし、これまでの石原都政をきちんと検証する必要があるでしょう。石原氏がこだわっていた東京五輪誘致活動はどのようになるのでしょうか。前回の誘致失敗の一因には、都民の盛り上がりが低いことがありました。私自身もそれほど賛成ではありません。このムード作りをどのように醸成するのかは課題だったはずです。

また、築地市場移転問題も中途半端です。2014年12月に豊洲新市場に移転をする計画ですが、その豊洲地域の土壌汚染についてどのように対策を講じるのでしょうか。7月には「すべて環境基準値以下」になったと言われていましたが、週刊金曜日によると、基準値の千倍にもなるベンゼンが検出されたといいます。移転費用をどうするのかも課題なのですが、どのようにまかなうのかは分からないままです。食の安全をどうするのか…これも見逃せない課題です。

一方、都知事選は、誰が出るのか、というのも注目です。冒頭のマック赤坂さんのような独自の選挙活動する人は、他にも出馬する可能性があります。動画サイトで過去の都知事選の政見放送を見ると、ある程度、想像がつきます。現在では、辞任会見で後継指名された、現副知事の猪瀬直樹氏が出馬するかどうかが最大の焦点でしょう。石原氏の辞任会見後、記者団に対して猪瀬氏は明言を避けました。前回の選挙で次点だった、前宮崎県知事の東国原英夫氏はまだ沈黙を守っています。各政党もまだ様子見の状態です。

不景気とは言っても、東京都の予算(11兆7742億円、2012年度)はノルウェー(12兆1837億円、2011年)やサウジアラビア(12兆2900億円、2011年)とほぼ同じです。東京都の状況は、都民だけでなく、全国への波及効果も大きいことが考えられます。きちんとした判断が求められますので、政党間の駆け引きだけで終わってほしくありません。

[ライター 渋井哲也/生きづらさを抱える若者、ネットコミュニケーション、自殺問題などを取材 有料メルマガ「悩み、もがき。それでも...」(http://magazine.livedoor.com/magazine/21)を配信中]
《NewsCafeコラム》

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