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幻想に恋をする女子たち

恋愛 ニュース
恋愛難のこの時代。なかなかいい人に出会えないからか、過去の恋愛や昔好きだった人に固執する女性が増えています。

たとえばある女性は、6年間会ってない元彼のことが忘れられません。彼は現在海外に駐在しているそうで、近況はフェイスブックとミクシィでつぶさにチェック。「今度、日本に帰ってくるらしい!」とうれしそうな彼女に、友人が「じゃあ、会おうって言えば?」と提案すると、「今の私は太っちゃってるから会えない・・・」とモジモジ。

また、別の女性は4年間片思いをしていた相手に意を決して告白するも玉砕(実は、その4年間で話したのは一回だけでした)。今でも夢の中で「僕のことを諦めないで欲しい」と言われるそうで、忘れられません。

このように、長らく会ってない人、ほとんど会話をしてない人への恋心に胸を焦がすのは、言ってみれば「妄想の恋」。身近な人と会話を通じながら心を通わせるリアルな恋とは言えません。韓流スターに憧れる気持ちや2次元アニメに萌える気持ちに近いと言えるでしょう。

こうした恋愛が悪いとは私はまったく思いません。むしろそれこそが「人を好きになる」というピュアな気持の原点であり、素敵な感情だとすら思います。

ですが、こうした純愛に生きるのであればそれなりの覚悟が必要。具体的な結果(振り向いてくれる、付き合える、結婚できるなど)を期待せず、ただひたすらに相手のことを思い心をときめかせるべき。

現実的な結婚生活をしたいのであれば、目をさます必要がありますが、そうでないのなら本人が楽しいのが一番。腹をくくって、前向きにそれを楽しめばいいのです。

一点だけ気をつけたいのが、報われないからといって愚痴をこぼさないこと。純愛を貫く者のプライドを持って、ネガティブなことを言うのはよしましょう。

もともと呆れ気味の周囲としては「だから『やめろ』って言ってるのに」と次第にあなたから離れていってしまいます。「アニメのキャラクターが僕と結婚してくれないんだ!」と嘆く男性がいたら、困ってしまいますよね。それと同じです。

ちなみに「振り向いてくれない相手ばかり好きになる」とかという悩みも「リアルな気持のやりとりに目が向いてない」という点では似たようなもの。

もし自分の恋愛スタイルにこだわるなら、犠牲にするものも多いということを肝に銘じて、潔い恋愛をしたいものですね。

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

[photo by:c0reyann]
《NewsCafeコラム》
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