日本維新の会②:維新八策は「絵に描いた餅?」 | NewsCafe

日本維新の会②:維新八策は「絵に描いた餅?」

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識者は『イメージ戦略で見ると、いろいろ政党名はあるが、新興御三家の「生活・維新・幸福」は、党名自体に具体的なメッセージ性があり秀逸であると思う。総選挙を考えると、重要なのは「個々の候補者の力と党としての組織力と党首力」である。識者は『特定のイデオロギー政党・宗教政党を除くと「政党の組織力」が今日ほど頼りにならない時代はない。無党派層が最大の政党と揶揄されるようでは、「組織で当選」は難しいのである。

個人の候補力で見ると御三家は最悪であり、特に「維新」の国会議員の知名度と信頼度は最悪である。俗な表現で言うと「球が悪すぎる」のである。結局維新と生活は「党主力」で戦ってゆく事にならざるを得ないのである。民主・自民には「それなりの組織と応援団」があり「生活」には、「小沢的なもの」で培ってきた「全国的なファン」がいるが「維新」には確たるものが無いのである。この点では「足元はいささか心もとないオンリー橋下さんだけの党」なのである。

また「維新八策」なるものを見ると概略『統治機構:首相公選・参議院の廃止・道州制の導入行財政:衆議院の定数半減・議員歳費の三割削減公務員:次官や局長の政治任用・公務員の身分保障の廃止教育:教育委員会の廃止・教祖の活動制限社会保障:年金の積み立て方式・生活保護は現物給付中心経済雇用税制:TPP参加・脱原発依存外交防衛:防衛力強化・日米同盟主軸・外国人の土地取得制限憲法:改正の条件緩和・9条の国民投票』と勇ましい策が並んでいる。識者は『心意気はわかるが「政権をとるために何でも盛り込んだ民主党のマニュフェストもどき」である。

改正したいポイントの殆どは何百と言う法律の裏付けで出来ている。思い付きでは改正できない。国民の多くは「維新八策はマニュフェストと同じ公約」と勘違いしているが、これは「単なる策」であり。公式の党としての約束と言う性格のものではない。しいて言えば「検討のたたき台」と言う程度のものである。目先の新しさはあるが、日本が直面している「少子高齢化・低成長や財政赤字からの脱却」更には「原発後のエネルギー政策」などの難問には殆ど触れていない。

又国政を担うとすれば不可欠な「当面の外交&防衛問題への具体的な踏み込み」が無いのも心もとない』と厳しく指摘する。この指摘からすると「維新八策は着想は良いが具体性のない思いつき策」と言われてもしょうがないと思うのである。「近いうち」と言われる選挙だが、まだ時間はあると思う。キチンと具体論と当面の課題への取り組み策を肉付けして「国民にプレゼンテーションする責任」が橋本氏にはあると思うのである。其れが無いと「維新八策は絵に書いた…で民主党の二の舞」」と思うのである。
《NewsCafeコラム》
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