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マイケル富岡的生き方

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いま、タレントのマイケル富岡に注目しています。

彼は昨年、私も出演していた「私の何がイケないの?」(TBS)にて、私生活を紹介。いかにも独身貴族らしい華やかでバブルな映像に、スタジオからは悲鳴が上がっていました。

彼は当時「ほんとうに結婚したい」「結婚できるなら生活を変える」などとしおらしいことを言っていたのですが、その後キャラクターを一変。「結婚なんてしたくない」「現在12股でつきあっている」「たくさんの女性をチームとして愛したい」など、51歳にして奔放な恋愛生活を語り、バラエティ番組で人気者となっています。

彼ほどではありませんが、結婚はべつにしたくない、けれどプレッシャーは感じているというアラフォー男性から相談を受けることがたまにあります。

いわく「これまで小悪魔系の女の子に振り回された。そろそろ落ち着きたいような気もするけれど、別に結婚しなくてもいいような気もしている」「家庭的な子のほうが、幸せになれると分かっているけれど、どうやって好きになったらいいか分からない」などなど。

合コン、キャバクラなど、まだまだ遊び足りない様子の彼に「別に、無理しないでそのままでいいんじゃないですか?」とアドバイスしたところ、妙にほっとした表情を浮かべていたのが印象的でした。

彼や以前のマイケル富岡のように「そろそろ結婚しなくちゃいけないような気がする。けど、女の子と遊ぶのは楽しいからやめたくない」と思う男性は、正直、どうやっても結婚しません。そうやって頭で考えていても、このご時世結婚はできないのです(本人たちもしたくないでしょうし、女子としてもそんな男性と無理に結婚してもつらいだけです)。

世の中にはどうやら「よく分からないけど(「そういうもの」だから、あまり考えずに)、結婚する」か「いろいろ言うけど(「リミットが」とか「世間体が」とか)、結婚しない」のふたつのタイプしかいないように感じています。

そしてそれはもちろん、女性についても同じことが言えます。「そろそろ」とか「結婚しなくちゃ」とか口でいろいろ言っているうちは結婚しないのであって、結婚する人は、だまってひっそりとするし、結婚するときは、突然に結婚するのです。

かといって、そういった「躊躇する」人たちを、私が冷ややかに見ているかというと、決してそうではありません!

むしろ、正直でいいことだと思うし、突き抜けられたら楽になれるのにと思っています。何かから解き放たれたように明るい、最近のマイケル富岡を見ていると「よかったね」と、気持があたたかくなるぐらいです。

「男性は年を取っても味になる」とか「子どもを作るのに年齢制限がない」とか、そういういろいろな議論は抜きにしても、石田純一に代わって独身男性の象徴として脚光を浴び始めたマイケル富岡の言動は極めて象徴的。世の40代、50代になってもなかなか結婚しない独身(バツイチ含む)男性の本音を、彼はマンガ的に誇張して体現してくれているのです。

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

[photo by:emrank]
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