オトナ婚の幸せ | NewsCafe

オトナ婚の幸せ

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長年の飲み仲間で「生涯独身で行く」と豪語していた50才過ぎの友人から「突然だが、東日本大震災以来考えるところあり。ある女性と結婚する事になった。ついてはささやかな披露を行なうので…」と言う便りが届いた。
お相手の女性は大学で同じゼミの3年後輩の女性・会社務め。親族と仲間が集った披露宴は大いに盛り上がったのである。

最近は年齢を重ねてから結婚する「オトナ婚」が増えている。
40歳前後はもちろんの事、"アラフィフ""アラ還"と呼ばれる50歳、60歳前後も目立つ。
結婚と年齢についての意識が変わり、周囲も祝福ムードである。

大手広告会社の新しい大人文化研究所レポートでは次のように記してあった。

『今の40~60歳代は「中高年である」という意識が消滅しかかっている。後半生が長くなり、まだまだ上り坂という人生観がある。いつまでも若々しく「男」や「女」でありたい。今からまた花を咲かせたいと願う人が増えているのだ。子どもを持つことや家にとらわれずにパートナーを選ぶカップルが生まれやすいのである。50歳代以上で結婚する有名人も相次ぎ、社会は大人の恋愛を許容するようになってきた。「世間体を気にしなくてもよい時代」であり、いいパートナーを見つけた人は「何歳であっても祝福」と言う雰囲気が広がっている』

最近はアラ40の結婚ラッシュだという。彼らには「年齢も年齢だし」と言った焦りはなく、期が熟したので自然に結婚したという余裕すら伺われる。
めでたくゴールインしたカップルには幾つかの特長があると結婚プランナーは述べる。

昔からなんとなく顔ぐらいは知っている同士である
互いの青春文化が一致している同士である
お互いの仕事の事を認め合っている
結婚前から掛け合い漫才が出来る
お互いにハツラツとしている
外見にも責任を持っている同士である
高齢出産のリスクに対する知識を持っている同士である
大きな人生のターニングポイントにさしかかっている
共通の友人の温かい見守りがある

いずれにしろ、 転職、独立、親の病気、引っ越し、自分の病気、災害など、人生について大きく方針転換を考える時期の2人の方が「アラフォー結婚達成の可能性」が高まる様である。支
えが必要であることに気付いた同士が結婚を意識し結びつくのだと思う。
くだんの飲み友達の「おとな婚」にも様々なドラマがあったのだと思う。「幸多かれ」である。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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