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希望が、みちびく。

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6月4日、都内でFIFA U-20女子W杯ジャパンの組み合わせ抽選会が行われた。
その結果、日本はA組に入り、メキシコ、ニュージーランド、スイスと対戦することが決定。比較的いいグループに入った。しかし、決勝トーナメント1回戦で当たるB組に日本が苦手とするチーム、ナイジェリアや韓国が揃っており、地元開催で初優勝という目標を達成するためには厳しい道のりが待っている。

ちなみに、ナイジェリアは前大会の準優勝国であり、韓国は2年前のU-17女子W杯の優勝国でこの世代の覇者。女子サッカーの勢力図は男子サッカーとも違うのだが、年代別の大会になるとまた、その図も変化する。

女子はU-17とU-20という2つの年代別W杯があるが、それぞれ特長がある。U-17の場合は、比較的国土が狭くて才能を発掘しやすく、男女とも育成に力を入れている国が強い。前回大会では、ベスト4に日本、韓国、北朝鮮というアジアの3チームが入ったほどだ。また、U-20の場合は、身体能力に優れたチームが強いとされている。
前回大会、岩渕真奈や高瀬愛実、熊谷紗希など現在なでしこジャパンで活躍するメンバーを擁して日本は臨んだが、グループステージでナイジェリアに1-2のスコアながら内容は完敗。ワイルドな攻撃と、強い体を生かしてマンマークディフェンスを敷く相手に、若きなでしこたちは対応できなかった。その結果が影響し、日本は決勝トーナメントに進めなかったのだ。

前回、U-20女子W杯は2年前にドイツで開催された。
現地で取材をしていて印象的だったのは、平均1万人もの観客が大会を楽しんでいたことだ。例えは、決勝トーナメント1回戦のメキシコ対韓国の一戦では、2万人以上が足を運んだ。地元のサッカー少女や老夫婦、わざわざ買ったであろう真新しいメキシカンハットを被った若者連中、揃いの赤いTシャツを着たおじさんたち。カテゴリーや性別も関係なくW杯をエンジョイし、応援したいという、ホスト国としてのドイツ人の誇りがそこには見えた。

もしかしたら、U-20女子W杯が日本で開催されることをご存知なかった方も多いのではないだろうか。FIFAが主催する女子の国際大会では、初の日本開催となる。2002年に日韓W杯が開催されてから10年。あのときは、日本中がW杯に夢中になっていた。その興奮がまた日本にやってくるのだ。

今大会のテーマは"HOPE LEADS."=「希望が、みちびく。」に決定した。
元々の開催国であるウズベキスタンが条件を満たさなかったため、日本で代替開催をすることになった。その経緯のひとつに、東日本大震災で被災した日本でU-20女子W杯を行うことで、復興に向かって着実に歩んでいることを世界中の人に知ってもらい、日本国内においても更なる勇気や希望を生むことにつながってほしいと、開催が決定したのである。


今大会の日本のU-20女子代表には、2年前のU-17女子W杯で決勝まで進みながら、PK戦で敗退したメンバーが中心となる。銀メダルを部屋に飾って見つめながら、あと一歩で金メダルを持ち帰れなかった悔しさをバネに成長してきた。吉田弘監督は「前回の雪辱はあるが、あきらめずに自分のプレーをしてくれればと思う。もちろん優勝を目指す」と意気込みを語った。

8月19日から9月8日まで、宮城、埼玉、神戸、広島、東京の5会場で開催されるU-20女子W杯。若きなでしこたちの戦いはもちろん、未来の世界的スーパースターが誕生するその瞬間を、ぜひ日本のみなさんに楽しんでもらえればと思う。お気に入りの選手や国を見つけて盛り上がれるはずだろう。久々のW杯を満喫するチャンスを逃さないでほしい。

[女子サッカーライター・砂坂美紀/ツイッター http://twitter.com/sunasaka1]
《NewsCafeコラム》
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