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新人が言われると「凹む」言葉

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4月1日から「2013年卒業生」の実質的な就職活動・就活が始まった。
街角では、着なれない背広姿で、お目当ての企業のビルをスマホで探す姿が目に付く。今やスマホは就活生同士の情報交換や志望会社からの連絡の受信に欠かせない必須アイテムの様である。企業から「貴意に沿えず…。今後の御活躍をお祈りします」と言う「お祈りメール」が来るのもスマホである。企業側もFacebookの実名主義と言う特性を利用して面接に来た学生の真の姿をチェックしようとしている様だから「ネット時代の就活」は怖い。
就活生にとってFacebookでどの様に自己を見せるかは重要な対策である。くだらない仲間内のメッセージは「その人のレベル」を疑わせると言う。

そんな中で、志望した会社に就職できた新卒も入社式が終わり「新卒者のための導入研修」を受けている。
大学や家庭が、社会人として必要な事を殆ど教えないから、企業はその企業が必要とする実務と知識以外に、世の中の常識・マナーまで教えなければならないのである。最近では通年採用を標榜する企業が増えているが、通年で導入教育を行なうコストは莫大でやはり一括の新卒採用が効率的と言う企業は多い。

新卒社員の導入教育は「概ね3週間」と言うのが標準的な様だ。ゴールデンウイークが終わると「OJT」と称して現場に仮配属される。1年前に入社した新人に、ついに部下が出来るのである。

経験的に言うと、新人は最初の配属先の直属の兄貴分と上司に大きな影響を受ける。日経新聞の「私の履歴書」を読むと、そのことが良くわかる。
新人に会社の未来を託すほど企業は軟弱ではないはずだから、新人をちやほやする必要は無いのである。

しかし「新卒入社の30%(何故か男子が多い)が3年以内で辞める」のも現実である。我々が思うより、新人は傷つき易いのかもしれない。企業内では日常的に使われる言葉が、新人を凹ませている事は十分考えられるのである。

最近『新人が言われると「凹む」言葉のランキング』なる報道記事を見た。それによると『1位:言っている意味わかる?・2位:そんなこともわからないのか・3位:期待しているよ・4位:あれ、どうなっている?・5位:面白い話をして/何か話して・6位:もういいよ、他の人に頼むから・7位:〇〇(同期などの名前)は優秀だぞ・8位:〇〇!(自分の名前の呼び捨て・」9位:明日までにやっておいてくれ・10位:どうだ、軽く一杯?」』と言う事である。

会社の中では日常的に使われる言葉の数々。この程度の言葉で凹むとは…。最後の「どうだ、軽く一杯?」も、先輩としては「友好を暖めるため」なのだが、最近は飲まない若者も多いことを考えると「ムベナルカナ」である。仲間の子息も、何かと言うと飲みに誘う上司に困っていると聞く。新人を預かった人は「禁句」を参考に…。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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